おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

数多くの複雑に絡み合った原因と数多くの複雑に絡み合った対策

2024-07-06 06:56:18 | 日記
診断のインフレには、数多くの複雑に絡み合った原因があるはずである。

そして、その解決には、数多くの複雑に絡み合った対策が必要になってくるであろう。

ただ、先行きは不透明である。

為すべきことが自明であり、頭で、それをわかってはいても、実行する力ながなければ意味はない。

政治や経済の力は、大抵、「異常」を後押ししているので、「正常」を後押しする勢力はなかなか対抗できないどころか、歯が立たずにいるのが現状である。

しかし、希望がまったくないわけではないはずである。

誰もが予想だにしていないときに社会や公衆衛生の思いがけない奇跡が起こることもある。

例えば、喫煙という行為は、洒落ていて粋で、しかもアタリマエのようにみえた嗜みであったが、つまらない、迷惑な、しかも害になると煙たがられる悪習へと一変しつつある。

それならば、たぶん、診断インフレという獣も飼い慣らし、精神疾患の流行、蔓延、氾濫から世界を救うことだって、出来なくはないはず、と、かつてそれに苦しんだ私は思うのである。

苦しんだといえば、診断のインフレとセットでもれなく付いてくる処方箋の乱発や多剤大量処方であるので、最低でもデメリットがメリットを大きく上回る薬は特定して廃止すべきではないかと思うのだが、なかなかそうはならないのは何故だろうか。

アメリカ食品医薬品局(以下、FDA)は、新薬を市販薬として承認する前に、十分とは言えないものの、かなり徹底した審査を行っている。

しかし、ひとたび承認されてしまえば、その後の薬の前途は洋々で、最悪でも一生安泰であるのだ。

目に余る合併症があったり、人を多く死なせてしまったりしない限り、レーダーを搔い潜って何十年も、悠々と飛んでいられることが多い。

FDAの承認後監視プログラムは、深刻な予算不足で、全ての無用あるいは有害な薬を監視する役目を果たせていない。

抗不安薬ザナックスをみてほしい。

ザナックスは、ヴァリウムやリブリウムにかわる脅威の特効薬として1980年代に登場した。

患者に人気が高く、かかりつけ医が頻繁に投与したのだが、ザナックスは、よく効く薬と言うより、脅威のドル箱ロングセラーと言った方が良いだろう。

なぜなら、治療に用いられる量は、依存をもたらすほど高用量であることが多く、患者が一生手放せなくなるくらいに離脱症状が重いからである。

さらに、使用を中止しようとすると、患者がもともと抱えていた問題より深刻な、激しいパニックや不安の発作を引き起こす。

実際に、ザナックスは、しばしば他の処方薬やアルコールとともに用いられて、医原性の過量服薬や死亡事故をもたらしているのである。

ザナックスは、適切な医療行為には、なんら、寄与していないに等しい。

ちなみにザナックスは、日本では、ソラナックスと呼ばれている。

処方箋の濫用との戦いが正しく行われれば、ザナックスは早々に討ち死にするに違いないはずなのだが、現在のアメリカの政策の下では、害を為すばかりの薬に対して歯止めをかける仕組みがFDAにはないのである。

ならば、それを処方する医師に期待をしたいところである。

私には、人としても医師としても尊敬する方々もいるし、勿論、ほとんどの医師は薬の処方に責任を持とう、と、つとめているのであるが、 残念なことに、ごく少数の腐ったリンゴと言われても仕方のない医師が多大な害を為すことがあるのである。

そんな、彼ら/彼女らは、違法ドラッグを売るならず者の合法薬物版に該当する。

そういう、「野心家」を医療の監視と監査によって特定するのは極めて容易い。

彼ら/彼女らは、なるべく短い時間で、なるべく多くの患者を診察するからである。

限られた診察時間内で、精神疾患の診断を最もよくくだし、しかも、どの患者にも同じ診断と同じ投薬で済ますことがよくあるのだ。

あきれるのは、患者ひとりに複数の薬を最高常用量で与える処方箋を最もたくさん書いて、どの患者にも同じ薬のカクテルを服用させるため、大抵は1回の診察につき出来るだけ高い料金を請求する方法は熟知しているくせに、患者の名前や患者の抱えている問題を覚えることは、大の苦手であることである。

おまけに、製薬企業のイベントには、せっせと参加して、ときには講演までして、未だよくもわかっていない最新の特効薬を褒めちぎっていたりする。

診察室は製薬企業の営業員のたまり場で、その誰もが秘書とは
ファーストネームで呼び合う親しい仲だ。

診察室のあちこちには、製薬企業からの贈り物や私物が散らばっているかもしれない。
......。

野心家たちは、ときどき、自分が処方した薬の過量服薬が原因で患者が死んでしまっても、懲罰を受けたことなどなく、医師仲間の中心人物として、何故か、自らの診療技術に己惚れているフシさえあるのである。
......。

最も原始的なものでも構わないから、コンピューターによる薬物監視システムを設ければ、野心家を見つけ出して、適切な医療から大きく逸脱していると烙印を押すのは容易く出来るであろう。

最も初歩的で構わないから、品質管理の方法を設ければ、野心家は自らの決定を弁明するように強いられて、速やかに鼻柱を折ることが出来るだろう。

そして、最も少ない数で構わないから、野心家を懲戒すれば、他の同類も同じ処分を受けることになり、皆、メンツを失って、野心など消えてしまうかもしれないのだ。

これは、合法薬物濫用に対する闘いの一環として行うことが可能であろうし、行うべきであろう。

現時点では、まったく行われていないに近い。

適切な監視と品質管理のシステムが整えば、適切でない多剤処方は、遠くない将来に無くすことが出来るはずである。

いったい、いつまで、ならず者が正しさの仮面を被って商売に励み、その代償を患者が後遺症、障がい、ときには死によって支払わされている世界のままにしておくのだろうか。

ここまで、読んで下さり、ありがとうございます。

自分が本当に苦しんだことなので、いつもにもまして暑苦しく描いてしまいました......ただでさえ暑いのにまたまた暑苦しくてすみません^_^;

今日も、暑くなりそうですね^_^;

体調管理には気をつけたいですね( ^_^)

今日も、頑張りすぎず、頑張りたいですね。

では、また、次回。


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