自分のこしらえたものを食べる。
けど今週はどういうわけか会食が続き、スペイン料理、中華料理、鶏料理のコースと、
なかなか贅沢な夕食をいただいてしまった。
どれもおいしくて舌の至福だったが、じつのところ、最近で一番感動したのは
「みのかん」での食事。
先週の土曜日、「横濱地図博覧会」を一緒にやっている仲間達と神奈川宿を歩いた。
雨降りでとても寒い日だった。冷え切った体で飛び込んだのがこの店。
テーブル席が三つと長いカウンター。店の名前は正式に言うと「市民酒場 みのかん」
じつに簡素で、いかにも「市民酒場」である。
まだ午後四時過ぎだというのに、おっちゃんが三人、カウンターで飲んでた。
店の営業時間は午前八時から午後八時。
夜の道路工事をする人とか、夜勤あけのタクシー運転手さんなどが多いのかもしれない。
カウンターの上には手書きの短冊メニューがひらひらしていて、
「かまぼこ」「たこさしみ」「おしんこ」「ゆどうふ」「きんぴら」「ゆでたまご」
寒かったんだもの、そりゃもう熱燗に湯豆腐でしょう、いや、やっぱり最初はビールで、
おなかすいてるからかまぼことたこ刺しも……と、我々十人が口々に言うのを、いかにも
人の良さそうなおじいさんの店主がにこにことさばいてくれる。
湯豆腐は、お皿に温めた豆腐一丁をどんと置き、四つに切っておかかと刻み葱を載せた
だけ。小鍋仕立てなんぞではない。
かまぼこは太めに切れ目を入れたものを一本丸ごと。
ゆでたまごは、すでに売り切れ。
素朴過ぎるほど素朴だったが、仲間と一緒、寒い中、歩いたあと、というシチュエーシ
ョンも手伝って、しみじみおいしかった。
みんな、お酒のお代わりをしたし、突き出しには大きく切ったオデンも出たし、充分、
満足して一人千円ちょっと。
こういう店を知ってる「横濱地図博覧会」の仲間はさすが!
「みのかん」
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/426199/
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