冬桃ブログ

自分で考えないと。

 昨日はどしゃ降りの雨だったけど出かけた。
 映画は唯一の趣味だけど、映画館も劇場も
やっかいな神経症のため、ほとんど行けない。
 うちでDVDを観まくる。
 でも、これは観ないといけないような気がして、
ジャック&ベティへ。

 混んでるという話を聞いていたので
かなり早く行ってチケットをゲット。
 平日で大雨なのに9割の入りという人気だった。

 「主戦場」



 従軍慰安婦は日本軍の関与があったかなかったか。
 右派(なかった)、左派(あった)、双方の論客に
インタビューをしたドキュメンタリー映画。

 監督はあきらかに左派寄り。
 だから、よくまあ、これを撮れたものだ、
と驚くような、右派の「とんでも発言」満載。
 
 「慰安婦になった女はいわゆる売春婦。
性奴隷なんかじゃない。
 自由で、多額の金を稼いでいた」

「日本は戦争に勝った。それがアメリカの
黒人解放に繋がった」

 「慰安婦に軍が関与したという文書が
残ってない。だから、あれはなかったのだ」
(文書なんかいまだって平気で改ざんするし
戦後は多くがGHQがらみで焼き払われた)

 右派のそうした発言を、左派の論客が
冷静に論破していくという構成。
 従軍慰安婦だけではなく、南京大虐殺も。

 さまざまな資料を読んでいるつもりの私は、
もちろん左派の発言に納得する者だが、
この映画が、それを意図して、
編集したものである以上、観客は事前に
自分なりの勉強していくことが必要だと思う。
 さらに観た後でも勉強して、独自に考えて欲しい。
 この映画だけで結論を出したのでは
「洗脳」になってしまう。
 
 強大な力を持った現政権が、日本の戦争を肯定し
戦前の、天皇を中心とした(担ぎ出すということだろうが)
思想に戻そうとしている。
 それを暗示する終盤は、やはり背筋が寒くなった。

 ともあれ、観ていただきたい映画である。



 

 

 

コメント一覧

冬桃
矢継ぎ早に
いろんな人のインタビューが出てくるので
事前にそれぞれの人のことを少しでも
頭に入れておかないと混乱します。
 もっとも右派のほうは、そういう発言で
物議を醸し出してる人ばかりですから
わりとわかりやすいのですが……。
「新聞記者」も観たいですね。
でも混んでると聞くと、もともと劇場空間の
苦手な私はためらってしまうのです。
酔華
この映画
https://blog.goo.ne.jp/chuka-champ
観たいと思いながら、まだ行けていません。
そう一つの「新聞記者」も。
早くしないと……焦っています。
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