床がびしょ濡れになっている。猫が粗相をしたのか?
昨年の夏、二匹が突然、反目し合った時、そういうことがあった。
ノアに対して異常な恐怖を抱いたフータが箪笥から降りられなくなり、
そこで排泄してしまったのだ。
正月を前に、あの悪夢がまた始まるのだろうか。
雑巾でせっせと拭き始めたのだが、え? ちょっとこれなに。
どこまでも水浸し。リビングだけじゃなくてキッチンも、廊下も!
火の気もないのにスプリンクラーが作動した?
時々、天井を見上げながら濡れ跡をたどっていくと風呂場に辿り着いた。
アっと気づいてリビングにとって返すと、びしょ濡れのノアがこっそり
炬燵に潜り込むところだった。
おそらくその前にパニックを起こし、家中、水を振りまきながら駆け回ったのだ。
またやった。あのこが風呂にダイビングするのはこれで二度目だ。
おそろしく慎重で、一緒に暮らして六年になる私のことでさえ警戒し、
触らせてもくれないくせに、バスタブにはいとも不用心に飛び込む。
風呂が好きなわけではない。透明な水が見えないのだ。
前回は湯が温かい状態の時で、季節も夏だった。
しかし今回、湯は前夜のもの。冷めて水風呂になっている。
風邪をひいて肺炎でも起こしたらどうしようと心配したが、一時間ばかりして
炬燵から姿を現したのを見ると、ありがたいことに毛は乾いていた。
やれやれとパソコンに向かい、年賀状に取りかかった。
が、プリントを始めて30枚目くらいであわててプリンターを強制終了。
葉書の上下がいつのまにか逆になってる!
まさかと思いつつ、これまでとは上下を逆にして一枚だけプリントしてみた。
あら、正常に印刷される。うそ、ありえないでしょ、と思いつつも、
逆バージョンで葉書を20枚重ねてプリンターへ。
不思議なことだが、表裏、ちゃんと合う方向で印刷されてでてくる。
が、10枚目くらいでまた飛び上がって強制終了。
天地が逆になってる!
誰だって、重ねた葉書の上下が途中から違ってたんだと思うだろう。
でも私は一枚一枚確かめてちゃんとプリンターに入れたのだ。
にっちもさっちも行かなくなって、ついに大森裕之さんに電話。
「横浜の時を旅する」の写真を撮り下ろしてくださったカメラマンだ。
年賀状には彼の写真を使わせていただいた。
親切な大森さんは車で駆けつけて下さった。
で、これも私の人生ではなぜかよくあることなのだが、彼がやると、
プリンターのマニュアル通りのやりかた(つまり私が最初にやった方向)で
すいすいプリントが進み始めた。
途中で天地がひっくり返ったりせずに。
やさしい大森さんは、いきなり呼び出されたことに文句も言わず、
「良かったですね」と笑って帰られた。
でも疑ってるよね。絶対、私が葉書の天地を間違えたんだと思ってるよね。
違うんだってば! 不思議なことがほんとに起きたんだってば!
疲れて、年賀状は表面だけプリントしたところで中断。
あとはぐったりとテレビを観て過ごした。
おそらく期日までには出せないだろう。
なんだかもう、このプリンターが悪魔に見えちゃって。
今年はまだ一週間ある。ほんとに、お願いだからもう事件は起きないで。
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