翌日にでも帰宅できるかと思ったが、そうはいかなかった。
術後の養生ということで5日間入院。
狭いケージに入ってると思うと、不憫でならなかった。
本日、ようやく帰宅。
薄いベージュで楕円形、ほんの2ミリほどの平たい石。
猫砂の粒がときおりピンクに染まっていたのはこのせいだ。
おなかの手術痕が生々しい。

帰宅してからは、病院で出して貰ったウエットの治療食もよく食べた。
いまはお気に入りの場所(パソコンの裏)で眠っている。
来週前半、また病院に連れて行って抜糸してもらう。
先日、廃墟見学のあと、誘ってくださった建築家と食事をした。
彼の家では6匹も猫を飼っているそうだ。
どれも、可哀想だからと家族が拾ってきた野良猫だという。
「そのうちの一匹が糖尿病でしてね。朝晩、インシュリンを打たないと
いけないんです」
「たいへんですねえ」
「ええ、おそろしくお金がかかるし、旅行にも行けないんですけどね、
一緒に暮らしてたら人間と同じですよ。病気になったら、できる限りの
ことをしないわけにはいきません。そういう心情になるんです」
その気持ち、とてもよくわかる。
私なんてことに、この子達だけが家族なんだもの。
本日、ネットで猫の医療保険を検索し、資料請求した。
以前、犬を飼っていたが、一度だけ点滴が必要な病気にかかっただけで、
16年間、丈夫に生きてくれた。死因は老衰。
だから猫を飼い始めた時、友人に保険を勧められても入らなかった。
まあ、大丈夫だろうとタカをくくっていたのだ。
しかし今回のことで、猫の医療費がどれほど多額か、身にしみて知った。
この秋は、服一着買えないかも……。