三島由紀夫の原作を読んではいないのだが、芝居はなかなか
しんどい展開である。
吃音症の主人公がずっと悩み続けるし、その葛藤を象徴して
大駱駝艦はくねくねと暗黒舞踏を踊るし、山川冬樹のホーミーが
耳を聾して響き渡るしで……。
たまには笑えるシーンも入れて欲しかったなあ。
それでも一階から四階まである客席は若い女性でいっぱい。
V6とやらの森田剛が主演だから。
私はアイドルにまったく疎いので、V6もよく知らない。
でも森田剛は大劇場のこけら落としで主演を務めるだけあって
劣等感のとりこになっている青年を、じつに良く演じていた。
舞台は広いし、出ずっぱりだしで、体力と集中力がどれほど
必要なことか。(しかも彼は小柄で細い。ジャニーズって
小柄な人が多いのねえ)
終わってから主人公の父親を演じている高橋長英さんを訪問。
楽屋も広くて迷路のようだった。
アイドルが出ているだけあって、勝手に楽屋へ入ったりはできない。
係の女性に取り次いでもらう。
「いやあ、ほんとに体力のいる舞台だよ」
と、長英さんもおっしゃってた。
劇場の芸術監督である宮本亜門さんは、日本文学を
若い世代にも見直してほしいという考えらしく、このあとも
芥川龍之介や水上勉の作品などが続く。
なんにしろ、こういう劇場が横浜のど真ん中にできてくれた
ことはとても嬉しい。椅子も座り心地が良かったし、前の人の
頭で舞台が観にくいということもなかった。
次は文楽の「曽根崎心中」を観に行こうかな。
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