……って、芭蕉だったかしらん。
そんなのんきなことを言ってられる状況ではない。
昨日は朝起きた瞬間からひどかった。
くしゃみ、鼻水、涙が、栓の壊れた水道みたいに
出っぱなし。
目薬も鼻炎スプレーも持っていたが、昨シーズンのもの。
こりゃもう最新薬でなきゃ対応できないでしょ、と
ドラッグストアが開くのを待ちかねて買いに行った。
念のため、目薬も鼻炎スプレーも二種類ずつ買った。
帰宅してさっそく使ったが、両方とも効かない!
ティッシュは無くなる、鼻の周りはひりひり痛くなる、
鼻の中も鼻炎スプレーの使いすぎで炎症に……
というわけで、じつに辛い一日だった。
鼻をかみ、涙を拭いながら、一日中、ぼうっと
していたが(まあ、花粉症でなくてもそういう日は多いけど)
待望の就寝時間になっても症状はよくならない。
睡眠誘導剤を服んでベッドに入った。
だけど呼吸困難で眠れない。
「しまった! いまこそ鼻炎の服み薬を使うべきだった」
と、気づき、激しく後悔した。
服み薬は恐ろしく眠くなる。
以前、仕事で地方へ行ったとき、あまりに花粉症が
ひどかったので、真っ昼間だったが薬を服んだ。
そうしたら、路上で倒れるかと思うほどの眠気に襲われた。
インタビューされているのだが、瞼が垂れ、意識は朦朧。
でもまさか、時間の制約がある仕事の最中に、
「すみません、ちょっとどこかで寝かせてください」とも言えず、
必死で引きつった笑顔をキープしたものだ。
昨年も一度、昼間に服み薬を使ったが、案の定、
眠気は半端じゃなかった。
だからこういうものは寝る前に使えばいいのだ。
なのに睡眠誘導剤を先に服んでしまったから、ダブル効果に
なるのが怖くて使えない。
明日はどうか収まってくれますように、と祈りながら
寝苦しい一夜を過ごした。
しかし祈りもむなしく、今朝も同じ。
鼻をかみ続けながら、家中を掃除した。
猫のためのカーペットも、よ~く掃除機をかけて仕舞った。
炬燵は一応、出して置くが、もうここに湯たんぽいれないからね、
と、猫たちに宣言した。(朝晩、猫のために入れてた)
それからまたドラッグストアへ走り、「なるべく眠気の
少ない鼻炎の服み薬を」と言って購入した。
15分くらい前に服んだのだが、眠気はまだ襲ってこない。
鼻もぐずぐずのまま。
ああ、もういやだ。今日もぼんやりテレビを見続けるのか。
いや、嫌いじゃないけどね、そういうの。
こんな呼吸困難でさえなければ。
家にいて、誰とも話をしないことが多いだけに、
ニュース番組などは次々チャンネルを回して観る。
マレーシア航空機、いったいどこへ行ったのか。
まさかこのまま迷宮入りになったりしないでしょうねえ。
それにしても、今朝になってようやく、ワイドショーで
小保方さんに同情するコメントが出てきたのはよかった。
昨日、理研の偉い方達が居並んでの会見は、ちょっとひどかったもの。
彼女が「未熟な研究者」だったのなら、なぜあの論文を
ださせてしまったのか。
世界を揺るがす大発見なのだから、当然、上の人達だって
一度や二度は読んだのではないか。
なのに誰も、問題に気づかなかった。
共同責任ではないか。
なんだか、上の人達が自分の責任を棚に上げ、
(間違いを犯したにせよ)若い有能な科学者を
よってたかって潰そうとしているように見えてしまう。
湯たんぽやカーペットを片付けた私に、
猫たちは、わざとらしく寄り添って寒さをアピール。
「このままじゃ、俺たち、凍え死ぬぜ!」
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