冬桃ブログ

短い秋だから、私だって出かける。

 こないだまで、ああ、今日も暑い! と顔をしかめていたのに、
あれよあれよというまに寒くなった。
 猫がわざとらしくくっつきあって寒さをアピールするから、炬燵を出した。
 ここ数年、秋はほんとうに短い。夏から冬へ直行。



 この短い秋を楽しまねばと、このところ、わりあい出かけている。
 遠方から来た友人と、みなとみらいのマークイズへ。
 ここの「オービィ横浜」という自然体験館へ行ってみたかったのだ。
 大自然の上を自分で飛び回っているかのような映像は、なかなかの
迫力で楽しめた。
 オービィ横浜
 http://orbiearth.jp/jp/

 都筑民家園で講演もさせていただいた。
 日本家屋というのは夏向きに造られている。
 戸や窓を開けっ放しの大きな古民家は、外が良いお天気
だというのに底冷えがした。
 でも、いらしてくださった方々は文句も言わず、とても
あたたかい雰囲気で聴いてくださっていた。感謝!

 講演を終えた後は、名付け子姉妹とそのお母さんと落ち合い、
ショッピングセンター内の台湾料理店で食事。
 センター北駅の周囲には、おしゃれなショッピングセンターや
マンションが林立している。
 歴史博物館ができた頃は、空き地がいっぱいあった。
 その頃、書いていた小説の中でここに死体を転がしたっけ。
 いまはとても、そんな雰囲気ではない。

 翌日は久しぶりに会う友人とランチ。
 どこの店にしようかと散々迷い、そうだ、あそこがあるじゃない!
と思い出したのが、小山シェフのストラスブール。
     http://www.strasbourg.jp/

 例によって、店の目の前に来ているというのに「どこ? どこだっけ?」
と20分もそのあたりをさまよい歩き、友人を待たせるという
超方向音痴ぶりを発揮してしまった。
 でも、友人が「ここ、ほんとに素敵ね! おいしいし、雰囲気がいいし」
 と、すっかり気に入ってくれたから良かった。
 フレンチの苦手な私も、この店の料理ならいただける。
 (お喋りと食べるのに夢中で、写真は撮り忘れた)

 食後は開港資料館で開催中の「宣教医ヘボン展」へ。
 ここは横浜の中でも大好きな場所。
 歴史が館内や庭を漂っているようで、心が静かにときめく。
 売店に「横浜タイムトリップ・ガイド」を置いてくれてないのが
残念だが……。(歩きながら横浜の歴史がひとめでわかるという、
とってもいい本なのに)



 そこから中華街へ出て、画家であり写真家である森直実さんの個展へ。
 初日だったが、お客さんがいっぱい。
 知り合いに何人も会った。
http://naomi-mori.main.jp/gusyou.html

 17歳の時に描いたという絵(実物は大きくて迫力あり)。


 森さんはいまもサーカスやクラウンにこだわっている。
 この絵の真っ赤なテントは、森さんの心の中に、いまも
張られているのかもしれない。
 テントの中に潜むのは、希望、ときめき、恐れ、哀しみ……。
 人生のさまざまなシーンで、それらが随時飛び出し、直実少年、
直実青年、直実おじさんの心を駆け巡ったことだろう。
 
 ばったり会った友人の三森ひろみさんと、森さんを挟んで。


 さて、本日は自宅。講演にいらしてくださった方から
京都の佃煮をたくさんいただいた。
 スーパーで野菜をあれこれ買い込み、自宅で一人御飯も充分楽しい。
 寒いから、熱燗一本つけて……。

 
 

 

コメント一覧

冬桃
宿命
http://members2.jcom.home.ne.jp/noa411/
ニキさん
 ありますよねえ、そういうのって。
 ニキさんが「虐げられた者の苦悩と希望」を
描くのも、宿命かなあ。
 新しい劇画も、わくわくしながら読ませていただいてますよ!
冬桃
たいして飲めないんですけどね
http://members2.jcom.home.ne.jp/noa411/
Sayanさん
 ありがとうございます。「長崎人魚伝説」という小説もあるんですよ。これは妖しい話じゃなくて、長崎を舞台にした時代小説です。
 剥き栗を送ってくれるお祖母ちゃん、いいですねえ。
 熱燗をちょっとだけ飲んで、栗ごはんをいただく……最高の「秋」だと思います。
探求者ニキ
http://niki200705.blog.fc2.com/
森直実さんの個展、すばらしかったですね。
若いころサーカスの絵をすでに描いていた、というところに人の宿命を感じます。
クラウンの絵や大道芸の写真も好きです。
ブログで連載中の劇画が、ちょうど“天使が大道芸人に身をやつしている”という設定なので、なおさら共感するのかもしれません。
Sayan
こんばんは

人魚をキーワードに本を探し、アインダに出逢ってから他の作品にも興味を持ち、いつもドキドキ、たまには少し憂うつな気分になりながらも
物語を楽しませて頂いています。

秋ですね。
祖母が送ってくれた大量の剥き栗で栗ごはん
母が送ってくれた柿と梨で秋を堪能しています。
私はまだ熱燗が呑めないけれど、
肌寒い日に呑むそれはとても美味しそうな
ものに思います。
今度挑戦してみよう。

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