そろそろご近所以外の景色も観たくなる。
で、野毛不動尊と呼ばれる成田山延命院へ出かけてみた。
大晦日とか正月なんか、ここも伊勢山皇大神宮も
たいへんな混みよう。
その時期に二度ばかり行ったが、根性のない私は
行列を見ただけで二度ともすぐ引き返した。
そして、梅雨時の平日、コロナ禍の最中という
この日はチャンス。
本堂にもほとんど人はいなかったが、
私の目的は崖のお稲荷さん。
細くて急な階段を下りていくと、がらんとした
場所に出る。
おそらくここが水行堂のあったところではないだろうか。
大きな井戸もあるし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/02/3577d36d8b7c61379acdde7cd1944d70.jpg)
井戸を護る蛙さんたち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/80/99a3a170f7958fa4d3fcaeb7c5f154b8.jpg)
2014年の台風18号で土砂崩れが起き、
僧がお一人、亡くなられた。
横浜のど真ん中ではあるが、かなりの崖地だ。
もちろん災害が起きないよう、注意は払われていただろうが
昨今の場合は「50年に一度」とか「かってないほどの」
と言われる規模。予測不可能だったのだろう。
で、初めて行ったこの場所は、私好みの小曼陀羅世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/06/0f2372f67901d8b3d57becfe2a78bb80.jpg)
子獅子を引き連れた迫力満点の狛犬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/83/c894be3014f014dc5dbfd1c629d841ae.jpg)
弁天池の祠には弁天様。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c9/ead80c604e6931fb283f2b8181cb442f.jpg)
弁天様とペアのことが多いのが宇賀神。
お爺さんの顔だけが弁天様の頭の上に
鎮座しておられるケースも多い。
ここは二頭の蛇がからまった姿で
弁天様の祠に隣接して鎮座。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/47/1ef7f03e5be8f1a0d864ea71507c1288.jpg)
崖護りのお稲荷さんも複数。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ac/d766916a5c21d1f30b10cea18f3b86a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/b3/e450e46ee9e501ce09e6eda1b3118894.jpg)
ミステリアスな曼陀羅風景は気に入ったのだが
残念なことに何度か蚊に刺された。
蚊のいない季節にまたゆっくり訪れてみたい。
夕方より少し早い時間、野毛の町を通ったが
昔は「おっさんの町」だったここは、すっかり
「若者の町」に変わっている。
若いからコロナなんか気にしないのだろうが
店はこの時間帯から、ほとんどが「密」だった。
経済効果としては安心できる景色だ。
でも私は高齢者だから、ここに混ざることはできない。
さあ、令和二年後半、どんな日々になるのだろう。
それは神様にもわからないかも。