集中治療医が勤務するICUの醍醐味、それはICU回診から導き出される柔軟かつ一貫性のある診療方針であるといっても過言ではないだろう。
これまで診療各科で管理されてきたICUでは、診療内容のバラツキが大きく、ICUスタッフはそれらへ個別対応することに多くの労力を払ってきた。
この点、集中治療医が一括して管理するICUでは、診療内容のバラツキが減り、診療の質も一定に維持することが可能となった。
また、ICU患者は単に医学的問題に留まらず、同時に経済的・社会的問題を抱えていることも多い。
こうした患者への対応には医師の力だけでは解決できないことも多く、ICU看護師を始め身体療法士やソーシャルワーカー、緩和ケアチームなどの力が不可欠となる。
集中治療医はここでリーダーシップを発揮して多職種の舵取りを行い、患者や患者家族の診療に対する希望をくみ取りながら、最善の診療方針を導き出せる。
このような集中治療医がイニシアティブをとってICU回診を行うスタイルは、日本国内においてまだ一般的とは言えない。
次回からは、筆者が米国で学んできたICU回診のスタイルについて、日本の診療スタイルに合わせていかに自施設で実践しているかをご紹介してゆきたい。
これまで診療各科で管理されてきたICUでは、診療内容のバラツキが大きく、ICUスタッフはそれらへ個別対応することに多くの労力を払ってきた。
この点、集中治療医が一括して管理するICUでは、診療内容のバラツキが減り、診療の質も一定に維持することが可能となった。
また、ICU患者は単に医学的問題に留まらず、同時に経済的・社会的問題を抱えていることも多い。
こうした患者への対応には医師の力だけでは解決できないことも多く、ICU看護師を始め身体療法士やソーシャルワーカー、緩和ケアチームなどの力が不可欠となる。
集中治療医はここでリーダーシップを発揮して多職種の舵取りを行い、患者や患者家族の診療に対する希望をくみ取りながら、最善の診療方針を導き出せる。
このような集中治療医がイニシアティブをとってICU回診を行うスタイルは、日本国内においてまだ一般的とは言えない。
次回からは、筆者が米国で学んできたICU回診のスタイルについて、日本の診療スタイルに合わせていかに自施設で実践しているかをご紹介してゆきたい。