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デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち

2017年01月04日 | 日記
3日、デトロイト美術館展に行った。
50点ほどあった。うち19点には音声ガイド説明あり。
ということはこれだけは外せない作品か

絵の鑑賞の仕方はいろいろあるだろうが、私の場合は気分次第だ。
今日の気分で気に入ったもの、気になったものだ。
ただ残念だが、会場で見た印象はいずれももっと明るい感じだったことだ。
マチスは何といっても「窓」だ。
空気を感じた。爽やかといか穏やかというかとても心地よい。サイズ的にも
この絵の部屋にいるように感じた。
どこが床でどこから壁なのかわからない。心地よい一体感がいい。

「ケシの花」もいい。個人的に赤みの強いオレンジ色が好みだからかもしれない。
マチスは軽やかで洗練されているのがいい。

モネの「グラジオラス」。オレンジ色に惹かれたのかもしれない。
近寄ってみると、花の根元からエネルギーが燃え立つのが見えてきた。

セザンヌの「サント ヴィクトワール山」。セザンヌは沢山描いている。
それほど好きではないのだが、この絵は違った。
全体的にパステル調の淡い感じに仕上がっているのがいいと思った。
亡くなる前に近いとか・・

ゴッホの「自画像」。展覧会のポスター・チケットにもなっている。この展覧会の目玉。
細かく見ると顔つきも厳しいのであるが、帽子の黄色が穏やかな色なので、ちょっと意外だった。

これは日本発出とのことだが、ゴッホである。ちょっとイメージが違う。
この後すぐに自殺して死亡したとのこと。「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」だ。
自画像は小さいがこの絵はかなり大きい。私はとても爽やかに感じた。
初夏の淡い緑の中で気持ちよく遊んでいる感じがした。
マチスの「窓」とこの絵の前に立ったとき、自分自身もそこにいるように感じた。
気持ちよかった。

ピカソである。「読書する女性」いかにもピカソであるが、落ち着いている。

どちらかというとピカソらしくない「肘掛け椅子の女性」の方が気に入った。
顔などはピカソの描く女性である。

エルンスト・キルナーの「月下の冬景色」。ドイツ表現主義の絵画の例。
ナチスによって「退廃芸術」と非難されたという。
不安感があるというが、ピンクやオレンジ、黄色などの暖色系が程よくあり、不思議な感じだ。
空の色が効いているように思う。
こういう絵が気に入るというのは、新しい発見だ。

カミーユ・ピサロの「小道」
いわゆる点描画法で描かれたものだ。特にどうというわけではないが、ヨーロッパを旅していると
良く出くわす古い田舎町の雰囲気が良く表現されていると思った。


良質で典型的なヨーロッパの名画を見たようだ。
新しい年の始めとしてはいいスタートだ。