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アメリカの連邦裁判所判事・終身制

2018年08月08日 | 日記

日本の裁判官も憲法で身分が保障されていることになっているが、
同時に定年があることになっている。

アメリカの連邦裁判所は最高裁はもとより下級審の判事も定年制がなく、
非行がないかぎり身分保障されている。
ということで、高齢の裁判官が結構いる。

現在注目の刑事事件、トランプの選挙責任者であったマナフォート氏の
裁判の担当判事は78歳である。

最高裁は定員9人だが、この7月末で退任したアンソニー・ケネディ(後任は
これから)判事は82歳で在任期間31年だった。
最高齢は85歳で在任期間25年の女性のルース・ギンズバーグ判事。
彼女は90歳まで辞めないつもりのよう。
70歳以上はほかに2人で、いずれも在任期間25年以上。
こういうことでいいのか日本人の感覚でいうと疑問である。
特にアメリカの判事は政党色が強いので、メンバーが長期固定化すると、政治色の
ある事件の判決を通して、政治に及ぼす影響も固定化する傾向になり、
問題がある。

トランプが選任したニール・ゴーサッチ判事はまだ50歳なので、30年程度の
可能性も。
また、ケネディ氏の後任候補は53歳ということなので、上院で承認されると
これまた30年の可能性がある。
トランプの大統領在任期間の問題より、最高裁判事の任命を通して、トランプは
アメリカの重要な政治に大きな影響を与える可能性がある。
保守5人、リベラル4人で、常に保守的判決が出る可能性が強い。
話がそれるが、トランプはきわめて強運の持ち主のようだ。

ポストに選任されるので、長期間在職することになりうる。

日本の平和憲法がなかなか変わらないように、連邦判事の終身制というのも
誰かの利害と強く結びつくというものでもないので、
変わらないのだろうか。

アメリカらしくないという思いもあるし、いや、むしろこれこそアメリカらしい
ということなのだろうか。