居眠りバクの音楽回想

チェンバリスト井上裕子の音楽エッセイブログ。

18世紀・・・イタリア

2010-11-11 00:30:47 | その他
最近、Baldassarre Galuppiのソナタを色々と試している。

ガルッピは1706年、ヴェネツィア生まれの作曲家。

成功のきっかけはオペラ・ブッファで
ゴルドーニと組んで多くの作品を残している。
(いかにも!という作品ばかりで、気軽に聞けます。楽しいです。)

器楽ソナタに関しては、130曲あまりが残されており、作曲時期によって、それぞれ少しずつ、異なる作風を持っている。チェンバロからピアノへの以降期でもあるし、特に楽器の指定もないので、チェンバロだけでなく、ピアノ、クラヴィコード、オルガンなど、色んな鍵盤楽器で演奏したら面白いだろうなぁと感じた。

いくつかの作品は、旋律楽器と通奏低音でも良さそうなものもあった。
まるで、ヴァイオリンソナタを弾いているみたい。(間に和音や対旋律を入れてみたい感じ・・・笑)
この時代の数あまたいる作曲家の作品を沢山知っているわけではないから
確かじゃないけれど、18世紀のイタリアはヴァイオリンの時代でもあるから
自然にそういう作品が出来上がってしまうのかも。

「チェンバロによる気晴らし」なんて副題が付いている晩年の作品集(1781年出版)の中には面白い作品もあって、チェンバロよりは他の鍵盤楽器の方が良いような気もするけど、いつか演奏会で取り上げてみたいなぁ・・・と思う。

ガルッピは、かなり名が知られている作曲家な方だけれど
18世紀のイタリアには、まだまだ沢山埋もれているんだろうなぁ。

それにしても、大作曲家達の作品ですら、ほんの一部しか勉強できていないのに
一生のうちで、一体どのくらい知ることができるんだろう。

学ぶだけでも、相当、長生きしなくちゃいけません(笑)




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