会社員の皆さんが経験する定期健康診断。
労働安全衛生法によって、事業主は従業員に受診させねばならない。その費用は会社負担(ただしオプション検査はのぞく)。正確には「生活習慣病予防健診」。私の勤め先では秋口に協会けんぽから案内があり、契約している県立病院へ予約を入れ、この2月から3月にかけて、従業員が交互に受診していきました。
健診中の賃金が発生するかは会社次第とのこと。
経理総務の私とIT管理責任者は替えのきかない業務を行っているので、就業時間内に脱け出すのが厳しいかも…ということでパス。私は受診しないつもりでしたが、その後、土曜に検診車が巡回で公民館へ回ってくるので受診しませんかという案内ハガキがとどき、予約をいれました。就業時間内ではないので、7160円の健診料は自己負担になりましたが。健診を受けたあとで業務に戻る慌ただしさを考えると、休日を選んだ方がいいと考えられたわけです。
この定期健診、過去には大阪での企画編集職(正社員)で受けたことがあり。
その後も、日本年金機構の契約職員としてや、病院勤務の入社前にも受けたことがあります。さらに個人事業専業時代の任意継続被保険者として協会けんぽの健診を受けたことも。しかし、国保だったときは、まったく関心がなくて受けたことがありませんでした。社員数によっては受けれない会社もあります。
今回の健診は、1時間ほど予定していたはずが、かなり早く40分ほどで終了。
今後の覚え書きのために、記録しておくものです。
・前日の食事、当日までの準備
予約時間が午前中だった場合、前日21時にまでに食事。その後は水のみ。けっこうしんどいです。血糖値上げたくないのでお菓子は控えました。採尿や検便も手間取りました。これがいやで、正直、前夜になってキャンセルしようかと思ったぐらいです。問診票はあらかじめ書いておく。
・服装しだいでスピードアップ
ボタン、ファスナーなどの金属がついた服は避けます。胃レントゲン検査は、スポーツブラ、厚手の下着、セーターであれば脱がなくてもいいです。胸を見せるからYシャツのようなものと思いがちですが、かえって不便。心電図検査のとき足首が見えるように、タイツはNG! レギンスと厚手の靴下に。採決するので袖をまくりやすいように。
・窓口支払はおつりなきように
会社に請求を回さない場合。封筒に入れて準備しておいた方が、受付でかなり喜ばれます。なお保険証もお忘れなく。
・気になる病状をリストアップ
医師による問診があります。日ごろから気になる徴候があれば尋ねられるようにメモしておきましょう。不安な症状があった場合は日時、直前の行動を記録しておき、病院にかかると、無駄な検査をしなくて済むよ、とアドバイスを受けました。いいお医者さんですね。
・バリウムは怖がらなくていい
大昔の昔、小学生時代に飲んでえらい目に遭ったバリウム。胃カメラが嫌なのでしぶしぶ選択。けれども、思ったほどしんどくありませんでした。飲んだ後、台に乗せられて、ぐるぐる回されるほうがしんどかったです。宇宙飛行士の訓練か、これ?と思うほどです。胃をあちこちから撮影してるんだろうけれども。
私は昨年よりもかなり痩せて、身長160センチ近くなのに体重が40キロ半ばぐらい。
ただ、野菜中心でバランスよく食べているので、カラダも疲れず、個人事業と会社員の兼業が続けられています。なので、格別の病気はないだろうと思うのですが、さてどうでしょう? 視力と聴力がすこし弱っていました。
勤め先では受診終了したから二週間経過のひとへ、続々と健診結果が届き、私が配布しています。
具合がよくない人には医師の指導も入るようですね。
協会けんぽの保険料率は都道府県によって異なり、働き手が多い都会ほど低く、高齢者が多い地方ほど高く、負担が重くなっています。これも労働者が東京へ人口流出しているせいなのですが。わが県では健保料率が下がったかわりに、介護保険料率が増え、若者世代への負担を軽くする配慮がなされました。そのいっぽうで、健診の料金も5000円台に値下げし、国民への健康維持への関心を高めてもらうのが狙いのようです。
今回の職場外での健診が案外良かったので。
来年は受診料下がるならば、やはりオフディ受診にしようかな、と思った次第。会社の契約先の病院があまり好きではないのもありますし、遠いからなんですよね。あとバリウム飲んだらかなりお腹を下したので、これでは勤務時間にスムーズに戻れないと思いました。私の職場では賃金が発生しないので、有休をとってしまう人もぼちぼちいます。
私は子どもの頃から、不調を訴えることが多く、その度に病院に行きましたが。
実はこれといった病気が見つからない。なんとなく痛い、しんどい。何か病名をつけてもらったら休めるのに。そんな後ろ向きな気分でいました。ちょっと足が痛いとシップを貼ったり、包帯を巻いたりするのを喜んでいるような。誰かに治療されることでやさしくさるのを望み、病気に甘えてしまうような。
けれども、今はそんなことはなく。とにかく不健康になるのを恐れています。少しでも長生きしたいですし、健康で末永く働いていきたいからです。同居人の入院や手術もあったので。
若いうちは暴飲暴食したり、冷たいものや刺激物をとっても平気、徹夜は当然。そう思っていましたが。
30代過ぎてからかなり無理がきかなくなりました。夜型の生活もあらため、布団には21時には入るようにしていますし、早起きしても無理して勉強したりパソコンの練習をしたりなどの負荷をやめています。
けっきょく、健康でいるのが、いちばんお金がかからない。
日ごろから栄養に気を付け、ストレス発散し、運動もしておけば。些細な心掛けで、大きな出費を免れます。病院嫌いだから、なおさらそう思うのです。
年を取ったら見た目は老化していきますが、むしろ、鈍くなって、あまり動じなくもなりました。
自分のからだと上手に付き合っていくのが幸せになる秘訣なのかもしれませんね。この健診はぜひとも皆さんにオススメしたいです。高い保険料を払っているのですから、国が補助してくれるうちに受けなきゃ損ではありませんか。
(2023/02/25)