
マルセル・プルーストの名作『失われた時を求めて』には、印象的な場面があります。
主人公が紅茶にマドレーヌを浸すときに、過去の想い出がよみがえるというものです。同じような経験、ありませんか。
いい想い出と結ばれるならばいい。
しかし、食は生命維持のため必要な行為。そのため、自分の危険センサーと直結しています。ある日、食べられたものはうけつけられなくなってしまうことはよくあります。
私の場合、会社勤めの朝はかならず和食にしています。
お昼がまともに取れなかったり、朝かなり早すぎて(6時のJRの乗るとか)お腹が空いてしまうからです。そのとき、たいがい、嫌な職場にあたったときに食べていたものは、その後、食べられなくなるんですね。たとえば、
・おでん
・納豆
・ゆで卵
・カツ、コロッケなどの揚げ物
・パン
・バナナ
・ヨーグルト
・カロリーメイト
・コンビニのおにぎり、弁当
・スーパーの寿司
・栄養ドリンク
・刺身
・その職場で配られたことのあるお菓子
・わらび餅、あんこ入りの和菓子
朝や昼、時間に迫られて食べているのでおいしいはずがありません。
仕事を辞めたら解放感がありますが、同じものを食べると思い出すので、しばらく避けます。
仕事だけでなく、プライベートで親しくなった人と通った喫茶店や飲食店なども、疎遠になったら行かなくなります。
あと、女性は自分が好きなものをやたらと押し売りしてくる人いますよね。
私はカレーやうどんが好きじゃないけれど、強引に休日に誘ってくるひとがいて、辟易しました。自分の食の好みに他人を巻き込まないでほしいんです。それがキライだと強く言えないですし。遠慮しておいしそうに食べたら、気に入ったと勘違いされるし困惑します。まあ、あいまいな私も悪いのですが。
あと、私は家族と同居していますが。
正直、家族ともいっしょに食事はしたくないほうです。独り暮らしが長かったせいか。好きなものを食べたい。冷蔵庫の中身なんて忙しくて管理できないです。
私は高校時代の不登校時に過食症を患ったことがあります。
現在はその逆で、ストレスがたまると食べられなくなり、体重が落ちます。一時期40キロ台前半になっていたことがありました。太りすぎよりはいいのかもしれませんが、ご飯がおいしくない状態はメンタルが相当ヤバいです。活動能力が落ちますし、やる気も興味もなくなります。