陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

野菜づくりはビルド&スクラップ!

2025-01-05 | 家庭菜園・庭仕事・田舎通い


寒くなってきましたね。
野菜づくり作業が楽しくて、カイロを貼るのさえ忘れてしまう管理人です。
いつもなら冬はお布団が恋しい季節なのに。



2024年12月7日のコマツナ畑、第1列目。
こちらはほぼ間引きを終えて、きれいに生えそろっています。まさにこれこそが、種まき前に不安で不安でしかたなく。待ち遠しかった理想の風景。けっして美しい見目の野菜ではないけれども、自分で生みだしたいのち、感無量です。



畑の全景、右(北側)から第1列、第2列が10月20日種まき分。
ほぼ1カ月半でここまで育ってくれました。第3列途中からは、間引き菜を移植してみた分。いわば分家みたいなもの。こちらも本家にくらべたら、やや発育は遅れるものの、順調に大きくなっています。

この畑、この夏までは雑草伸び放題の荒れ地だったんです。
素人はだしなので、ちょっと畝のかたちがいびつだけども、ここまで土地を再生できたので大満足!



第1列の半ばにはとりわけ大きな葉っぱができました。
ごらんください! 私の手よりも大きい! 通常、市販のコマツナはもっと縦長にひょろ長いはず…なのですが。不思議な形状ですね。しかも、けっこう、葉が厚め。色もかなり濃いので、日光をかなり吸っている模様。



間引けば間引くほど、大きくひろがるコマツナ。
株の中心部からも、さらに葉が! 虫食いや茎がおれた葉などは剪定気分で切り落としていたのですが、それでも、さらに新しい葉がこうやって出てくることがあるんです。なんという生命力! 有機の力、すばらしい!



畑の全景、もうすこしズームアウトで。
第4列~第8列めは、第二弾で種を変えたコマツナ群。11月10日種まき分で11月17日に発芽。第一弾も発芽までは1週間から10日ぐらいだったはず。



しかし、それから気温が低くなったので、間引きができるのはまだまだ先。
第一弾は種まきから最初の間引きまで20日ほど(11月9日)だったのですが、この第二弾が間引きできたのはなんと、12月18日になって。種まきからひと月以上かかかっています。

このタイムラグがあるおかげで、第三弾の畝づくり準備や今後の輪作の計画などがたてられます。
この畑は近距離にはないので毎日、様子を観察するのが難しく。数日おくと、予想外に伸びていて驚くことがあります。

第二弾の生育が遅かったおかげで、第一弾の収穫をじわじわ遅らすことができました。
ほんらいは間引きで間隔を揃えたら、あまり大きくなりきらないうちに収穫してしまうのがセオリー。風味が変わり、固くなってしまうからと。

しかし、いっぺんに収穫しすぎると、加熱処理に時間がかかりますし。
土を落とすのもひと苦労。ひとつひとつ傷みがないかチェックしてよりわけないといけません。



それ以上に迷ってしまうのが、抜くのが惜しい!
料理もそうですが、種まき野菜づくりは究極のビルド&スクラップ作業、なんです!



指先よりも小さなひと粒種がこんなに大きくなって。けれども、それを芸術作品みたいに恒久的に飾ることもできない。万博のパビリオンみたいに、さっぽろ雪まつりの氷像みたいに、いつかは崩さなきゃいけないものなんですね。

たまたま今回は上手くいったけども。
次の種まき分も成功するだろうか? そういう不安があって、なかなか抜くことができないわけです。しかも、このあとに植える作物も決まっていないので。

なので、収穫を先延ばしにしているうちに、どんどん巨大な葉っぱができあがっています。ただ葉が重くなると風で折れやすくもなるのでよくないのですが…。同じ列でもふしぎなことに、大きさが半分以下のもあったりするんですよね。同じように追肥したはず、なんだけども。

最終的にどこら辺まで大きくなるのか観察しつづけたい欲もあったりで。
ただ花を咲かせて種をとったりするまではいかないで、片付けようと思っています。

子どもが紙きれでつくった自作おもちゃを捨てられないのと同じですよね(苦笑)。夢中になったものは、あだやおろそかに処分できない。ただ食べものなので、没頭しすぎても同居人に理解してもらえるのが救いです。



(2024.12.07撮影、2024.12.20記録)








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