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ここ最近、ご近所から立て続けに二軒、本屋がなくなりました。
ひとつは街の本屋さん的個人経営の規模をすこし上回った書店。そして、もうひとつは全国チェーンで大規模な販路をもっていた中古書店。本屋は私の町のオアシス。かなりショックです。客が少なくて居心地よかったなんて思っていたら、経営のデッドラインだったわけですよね。
毎月何万円というほどでもないけれど、一般的にどこでも買えるような雑誌とか参考書ならば、そこで買うようにしていた書店。毎年買い替える手帳も置いてあって良かったのに、残念です。思えば、文具の投げ売りとかしていたものなあ。中古書店は欲しかった本を定価の何割引で見つけられるのは嬉しかったですね。どちらも独立店舗の書店。いま、生き残っているのはショッピングモールとか駅ビルに入っているような大型書店ばかりです。もしくは自社ビルで、小規模に家族営業しているような小さな本屋さん。隣町にいつも資格のテキストを買いに行く大きな書店はありますが、あれも一時期に比べると人がまばらでかなり存続が危ぶまれます。
本が売れなくなったのは理由さまざまですが、やはり、ネットの影響が大きいですよね。
活字離れがあるわけではない。ただ、スマホで情報入手や時間つぶしできるようになるから、娯楽としても教養としても、本が負けてしまうのです。興味がある小説があっても、ウィキペディアにネタバレがあって、粗筋つかんだら読む気がなくなったなんてこともあったりしませんか。出版社の売らんかなのヤラセと思しき、露骨なレヴューがあって、うんざりもしませんか。
スマホの小さい端末ですぐ読める見られる時代なので、肩凝るほど重い、分厚い単行本なんて読みたくないわけですね。本の醍醐味はあのボリュームを手のひらに味わうことだ、なんて通ぶって思っていても、スマホの楽ちんさにハマると、辞書並みの厚さのページをめくるのも億劫になります。
ただ、個人的には、電子書籍はいまいち読みづらいです。あと、目が痛い。
無料公開しているコミックスもあったりしますが、頁めくるのがうまくいかないことがありますし、あと液晶画面の汚れが気になるかな。最近は漫画家さんもどんどんウェブ公開されていますが、書籍ならではの楽しみ(カバー裏のおまけ漫画とか、著者近影のおふざけとか)がないので、そのあたりの付加価値がコミックス化の強みなのでしょうね。アマゾンがかってに公開打ち切ってトラブルになったとか聞きますけど。
本棚に置かれた本のタイトルを端から端まで舐めるように眺めて満足する、ブラウジングを新刊のある書店で行うのが好きだったのですが、これが身近でできなくなったのが実に悲しい。図書館はあるけれど、最近のトレンドの本がすぐ借り出されているから、試し読みもできませんし。
古書店は、飽きたらすぐに処分できる点ではとても重宝していました。
しまいには一冊80円ぐらいで、そのさらに半額にする、なんてセールをやっていて。発行されて三箇月ぐらいの新刊が、半額で売られていたりしたし。十年前ぐらいからすると、かなり価格破壊が生じていますね。この中古書店の販売スタイルが作家の収入を削減させているという声も上がりました。しかし、中古書店で出逢った一冊に魅せられて、作家買いするようになったり、新発売の単行本を買おうと思い至ったりしたケースもあります。
つい先日、東京は神田の古書街にある老舗の古書店が倒産したというニュースがあって驚きでした。大阪、京都、東京の古書街は、学生時代によく通っていました。文字がほとんど下地に沈んでいそうなぐらい狐いろに焼けた本とか並んでいたものですけれど、最近の古書店は新しい本が多いですよね。引越しだとか、個人の遺産整理で不要になった本が市場へ戻されるのは実にいいシステムだったと思うのですが。何が不都合かといいましたら、日本の出版文化はとても優れているのだけれど、日本語なのでひじょうにターゲットが限られてしまい、しかも、その市場は人口減なのでという先細りが避けられない。
漫画みたいに絵で伝わる表現のほうが、まだしも未来はあるかもしれませんね。
…と思っていたけれど、今はかつての人気漫画が連載されていた漫画雑誌まで発行部数が落ち込んでいるそうです。私も数年前に、漫画雑誌を買うのをやめましたし、そもそも、その読みたかった作品のコミックスすら興味を失ってしまったりして。好奇心の対象が分散されすぎて、選びにくくなり、かつ飽きやすくなったのでしょうね。買い支えてあげたいのはやまやまなんですけれど…。
表現者になるという敷居が下がってきており、本屋とか出版社という専門業を介さない、個人で宣伝販売ルートまで用意することになりそうですね。そうなると、本職の作家はもう、営業トークも磨かなければいけないし、読者受けのいいタレント性も発揮させなきゃならないしで、なかなか大変そうですね…。創作とは、そもそも孤独な作業だと思いますし。
ひとつは街の本屋さん的個人経営の規模をすこし上回った書店。そして、もうひとつは全国チェーンで大規模な販路をもっていた中古書店。本屋は私の町のオアシス。かなりショックです。客が少なくて居心地よかったなんて思っていたら、経営のデッドラインだったわけですよね。
毎月何万円というほどでもないけれど、一般的にどこでも買えるような雑誌とか参考書ならば、そこで買うようにしていた書店。毎年買い替える手帳も置いてあって良かったのに、残念です。思えば、文具の投げ売りとかしていたものなあ。中古書店は欲しかった本を定価の何割引で見つけられるのは嬉しかったですね。どちらも独立店舗の書店。いま、生き残っているのはショッピングモールとか駅ビルに入っているような大型書店ばかりです。もしくは自社ビルで、小規模に家族営業しているような小さな本屋さん。隣町にいつも資格のテキストを買いに行く大きな書店はありますが、あれも一時期に比べると人がまばらでかなり存続が危ぶまれます。
本が売れなくなったのは理由さまざまですが、やはり、ネットの影響が大きいですよね。
活字離れがあるわけではない。ただ、スマホで情報入手や時間つぶしできるようになるから、娯楽としても教養としても、本が負けてしまうのです。興味がある小説があっても、ウィキペディアにネタバレがあって、粗筋つかんだら読む気がなくなったなんてこともあったりしませんか。出版社の売らんかなのヤラセと思しき、露骨なレヴューがあって、うんざりもしませんか。
スマホの小さい端末ですぐ読める見られる時代なので、肩凝るほど重い、分厚い単行本なんて読みたくないわけですね。本の醍醐味はあのボリュームを手のひらに味わうことだ、なんて通ぶって思っていても、スマホの楽ちんさにハマると、辞書並みの厚さのページをめくるのも億劫になります。
ただ、個人的には、電子書籍はいまいち読みづらいです。あと、目が痛い。
無料公開しているコミックスもあったりしますが、頁めくるのがうまくいかないことがありますし、あと液晶画面の汚れが気になるかな。最近は漫画家さんもどんどんウェブ公開されていますが、書籍ならではの楽しみ(カバー裏のおまけ漫画とか、著者近影のおふざけとか)がないので、そのあたりの付加価値がコミックス化の強みなのでしょうね。アマゾンがかってに公開打ち切ってトラブルになったとか聞きますけど。
本棚に置かれた本のタイトルを端から端まで舐めるように眺めて満足する、ブラウジングを新刊のある書店で行うのが好きだったのですが、これが身近でできなくなったのが実に悲しい。図書館はあるけれど、最近のトレンドの本がすぐ借り出されているから、試し読みもできませんし。
古書店は、飽きたらすぐに処分できる点ではとても重宝していました。
しまいには一冊80円ぐらいで、そのさらに半額にする、なんてセールをやっていて。発行されて三箇月ぐらいの新刊が、半額で売られていたりしたし。十年前ぐらいからすると、かなり価格破壊が生じていますね。この中古書店の販売スタイルが作家の収入を削減させているという声も上がりました。しかし、中古書店で出逢った一冊に魅せられて、作家買いするようになったり、新発売の単行本を買おうと思い至ったりしたケースもあります。
つい先日、東京は神田の古書街にある老舗の古書店が倒産したというニュースがあって驚きでした。大阪、京都、東京の古書街は、学生時代によく通っていました。文字がほとんど下地に沈んでいそうなぐらい狐いろに焼けた本とか並んでいたものですけれど、最近の古書店は新しい本が多いですよね。引越しだとか、個人の遺産整理で不要になった本が市場へ戻されるのは実にいいシステムだったと思うのですが。何が不都合かといいましたら、日本の出版文化はとても優れているのだけれど、日本語なのでひじょうにターゲットが限られてしまい、しかも、その市場は人口減なのでという先細りが避けられない。
漫画みたいに絵で伝わる表現のほうが、まだしも未来はあるかもしれませんね。
…と思っていたけれど、今はかつての人気漫画が連載されていた漫画雑誌まで発行部数が落ち込んでいるそうです。私も数年前に、漫画雑誌を買うのをやめましたし、そもそも、その読みたかった作品のコミックスすら興味を失ってしまったりして。好奇心の対象が分散されすぎて、選びにくくなり、かつ飽きやすくなったのでしょうね。買い支えてあげたいのはやまやまなんですけれど…。
表現者になるという敷居が下がってきており、本屋とか出版社という専門業を介さない、個人で宣伝販売ルートまで用意することになりそうですね。そうなると、本職の作家はもう、営業トークも磨かなければいけないし、読者受けのいいタレント性も発揮させなきゃならないしで、なかなか大変そうですね…。創作とは、そもそも孤独な作業だと思いますし。