陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

夏のスイカ天国

2024-08-20 | 医療・健康・食品衛生・福祉

野菜で好き嫌いはあろうけれども、およそ果物で苦手がある──そんな人は少ないのではないでしょうか。マンゴーなどの平素あまり食さないものでない限り、たいがいの果物を私は受け付けるほうです。

夏の風物詩といいましたら、なんといってもスイカですね。
漢字では「西瓜」と書く。けれど、ふつうの瓜と違って、白くはないのにそう当て字があるのが不思議でした。

我が家では毎年かならず一回はスイカを食卓に出せるようにしています。
スイカの食べ頃はお盆前まで。それまでならば、ひと玉1000円ほどで購入できます。お盆を過ぎたら爆上がりするのです。今年(2021年)は8月後半になると、3000円になってしまいました。

数年前まで、地元の商店主から買ったときは900円ぐらいでも買えましたけれども、やはり、年々、果物は高級品になっていくのを感じます。お歳暮やおくやみとして葡萄やらメロンやらを贈るときは経費にできるので、まあ致し方ないかな、とは思うのだけれども。

年によっては不作なのか、かなり高騰することもあります。
スーパーでは手が出ないお値段なので、直接、市場へ探しに行ったことも。けれども、やはりなお高い。なので、その年はスイカに縁がなかったということも。たしか6月あたりから40度近くの猛暑がすごかった数年前だったような。

もちろん、4分の1ぐらいにカットされたものも売っていますけども。
割高になるので買わないんですよね。家族が少ないけれど、冷蔵庫が二種あるので、ひと玉買ってもしばらく保存ができるのです。

スイカは黒のラインにそって包丁を入れると、表面にきれいに種が揃うように切れますよね。
最近は品種改良が進んだのか、皮が薄めが多く、実がぎっしりつまっているのが多くて嬉しい。個人の八百屋じみたお店のものだと、皮が1センチはあったり、水みたいな味だったり、はたまた中身の1割ぐらいが空洞だったりと、ハズレがあったりしたものなんです。だからお安かったのでしょうけれども。

数年前に空き家の納屋を壊した際に、中から大量の小さな鉢が出土しました。
農家だった時代にスイカの苗を大量に購入して育てていたからだそうです。いまは苗といえば、黒いプラスチック容器ですけれども。プラスチックが廃止されたりしたら、また、あんな陶製の鉢に逆戻りしたりするのでしょうかね。

家庭菜園をしている知人男性がスイカ栽培に挑戦していましたが、なかなか難しそうでした。
つるが伸びるから一株であっても、かなり広い面積が必要なようで。水を極端にやりすぎると割れてしまうとのことでした。受粉させるけど、ひと玉に甘みを集中させるために他は捨てるとか、日光を当てるために玉まわしをしなかればならないとか、なかなかお世話が大変そうですね。プロの農家になるならいいけど、趣味でつくって不味いのならば、買った方がいいのでは…と思ってしまいます。

果物が高いのも、農家さんのご苦労がしのばれますね。
最近、いちごの品種などが海外に流出しているのが問題視されています。日本の食料とくに農産品は世界に誇るべきブランドなので、国を挙げて保護してほしいものですよね。安易に海外からの技能実習生を迎え入れているのもあるんでしょうけれどね。

(2021.08.29)








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