陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

翠は冬でもなかよく同居するのだ

2025-02-28 | 家庭菜園・庭仕事・田舎通い

冬の野菜づくりは寒さが過酷。作業者にとっても、野菜にとっても。
しかし苦労したからこその醍醐味があります。

2024年12月25日、クリスマスの日。
世間様は商戦でにぎわっていますが、野菜づくり素人はせっせと畑仕事にいそしみます。この日は思わぬプレゼントが!

トップ画像は12月8日種まき分のシュンギク(第10~11列目)の発芽。
こんなちっちゃな発芽を確認したのははじめて。毎日、畑に通っているわけではないので、第一弾や第二弾のコマツナ群はけっこう大きくなった若葉から発見したものです。単身赴任のお父さんが帰宅したら、わが子の発育に驚くようなものでしょうか。



同日種まきのコマツナ(第9~10列目)は早生種だけあって、発芽も早め。
やはり冬は耐寒性のある品種改良種に限りますね! 次回からもこれを買います。種袋の裏をみると、発芽率や会社名があるので、それを参考にしたほうがよいのでしょう。



こちらはダイコン(第8列目)。
けっこう種を多く蒔いたのですが、まだ発芽が見えず。ダイコンは豊作になりすぎても消費が大変そうで、耐寒性のものではなくてローコストの品種。育成レースではコマツナやシュンギクにやや負ける。ククク、やつは野菜四天王の中では最弱…(謎)。つうか、まだ三種類しか蒔いてないし!

しかし、よくよく見れば。
畝の表土がもりあがって割れている箇所が! 焼いた鏡餅がぷくっとふくらみかける寸前みたいな。ちょうど種を埋めたあたりなので、発芽準備をはじめているのかも。期待が高まりますね。はやく、ダイコン葉の高菜が食べた~い!

黒い粒みたいなのは、ペレット状の鶏ふんです。
ふつう、追肥は間引きできるようになってからなんだけど、発芽前から畝を鍛えようと思って、石灰と肥料撒きをむりやりやっちまいました(※真似しないでください)。

こういう発芽までの観察がじっくりできるのも、スローペースで育ってくれる冬の畑だからこそ、なんですね。
種を破って、せっかく土から顔出ししたけども、そこで枯れてしまう芽もいくつかあります。かと思えば、虫食いされながらも、一本立ちしていく株もあり。肥料や水やりは同じふうにしていますから、持って生まれた生命力に個体差があるんですね。



すでに第一弾コマツナ群は収穫済み。
現役なのは11月10日種まき分の第二弾コマツナ群。間引きも3回終えて、まあまあ順調に育ってくれています。次の収穫分もある程度確保されているからこそ、次世代の発育が遅れても、余裕をもってすごせます。プロの農家でもないですし。



第二弾の間引き菜の植え替えは、来るたびに水やりをしてはいますが。
やはりしおれたまま。このまま様子見です。入院してしまった患者みたいですね。第一弾の植え替え世代みたく、復活してくれるといいのだけども。

やはり、土の乾きすぎる冬は植え替えは不向きなのかも。
ということは、ポット栽培や苗床栽培で増やした苗を作付けするのも、冬はあまりよくない。というか、毎日水を切らさずに育てる品種は難しい、ということにもなりますね、この畑では。



基本的には冬の栽培は室温調整できそうなプランターなどでの温室栽培が適してはいるのですが、収穫を急がなければ、まあこれでよし。
さすがにこの畝すべてに保温の不織布などをかけるのはコストがかかりすぎます。

12月20日に土起こしと元肥をした第四弾の畝も控えています。
畑でつかえるスペースはあともう少し。種まきの間隔や、品種を変えれば、とぎれなく収穫できそうではあります。

現時点ではコマツナが多いのですが、おなじ作物でも若芽もあり、おとな葉もありで、生育段階がわかりやすい標本のように一覧できてしまうのが、地植え栽培のよいところ。人間社会にも老若男女いろんな世代が隣り合わせですが、三人寄れば文殊の知恵ともいうけれども、集まれば集まったで胸騒ぎなことも多いものですよね(苦笑)。

第一弾のコマツナはどこまで大きくなるのか見もので。
いっそのことトウ立ちして花がつくまで置いといてみるかとも考えたのですが。この畑は強風が吹き荒れる日が多くて、茎が折れることが多いので、そこまで放置はあきらめました。


(2024.12.25撮影、2024.12.31記録)

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