★★★神無月の巫女二次創作小説「夜の蚕（ひめこ）」第二十四話 更新★★★（2023/03/18）

神無月の巫女の名脚本家・植竹須美男先生
書き下ろしウェブノベル「姫神の巫女～千ノ華万華鏡～」
綿密な心理描写でひめちかファンを虜に！
2020年には原作者介錯先生による
漫画化（全三巻＋アフター同人誌）で話題になりました♪

神無月の巫女二次創作小説「夜の蚕（ひめこ）」
第二十四話：巫女の神眼

縁側についた千歌音の指に指をすべりこませて、姫子がつぶやいた。
真面目なことを言うのに、いつになく、その声が艶っぽい。瞳を逸らさずに、千歌音のすべてを余さずに抱きとめるかのようなまなざしで。

「巫女として成熟したら、神のまなざしを抱くことができる。そのまなざしあればこそ、世を照らす光りにわたしたちもなれる。でも、それは、わたしたちの終わりで、はじまりでもある」
「姫子はいつも難しいことを言うのね。でも、私にはまだ自分の運命がどうなるかなんてわからないわ。貴女がやるから、私もついてかなきゃ。それだけで」

([神無月の巫女二次小説　其の一]→「夜顔」（目次）→「夜の蚕（ひめこ）」)

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時は大正、場所は神さびた村。いまの姫子は心をわけあう運命の二枚貝の相手なのか。それとも、ただの巫女としてのいっとき背中を預けるだけの戦友なのか。おろち衆との戦のさなか、月の巫女・姫宮千歌音に迷いが生じはじめる…。神無月の巫女二次創作小説第十弾「夜顔」シリーズ十五の章。



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