うちの家系は、残念ながら糖尿病が多いです。
さしてメタボ体型ではなく、肉や油料理を好む方ではない。お酒もたばこもやらない。けれど中高年になってから血糖値が爆上がりして病院のお世話に。甘いもの好きと不規則な食生活が原因の模様。
生活習慣病である糖尿病は症状が見えづらいけれども、進行すると怖い病気です。
神経障害で傷の痛みがわからず、手足が腐敗して切断。網膜症で突然失明。心筋梗塞や脳内出血も引き起こすなど合併症があり、放置していれば命の危険につながります。
血糖値が急上昇するのは、遺伝のほかにすい臓でのインスリンの働きが鈍るから。
インスリンは加齢とともに分泌がすくなくなるうえ、日本人はもともと糖尿病になりやすい性質。くわえて、カーライフやネット・ゲーム漬けなどで運動不足がたたり、現在では子どもでもⅡ型糖尿病に罹患しやすくなっています。
高血糖の改善を促すためのインスリン注射を行った場合、三食と就寝前の四回。
食べものもカロリー制限され、不自由な生活になります。当然ながら医療費もかさみますね。また疲れやすくなるので、満足に働けず、収入もダウンしてしまいます。
生活習慣病を引きおこす原因は、日々の食習慣です。
同居人が糖尿病で検査入院したことから、二人がかりで食事療法に取り組んでいます。その改善点をまとめてみました。
・不必要な外食を控える
ごほうび会食として週末に習慣になってしまった外食。インスリン注射は食前に打つので、外食ではなかなか不自由。安いフードサービスは添加物が多く、さらに不衛生な調理をしている怖れも。コンビニのお寿司やスイーツも禁止に。どうしてもお付き合いで必要な会社以外は断りましょう。ファミレス通いが好きな食生活が乱れた人と交際しないことです。
・買い出しの食材をチェックする
食材は一週間で使い切る適正な分量を見積もり、新鮮なものを少しずつ。野菜中心に。お菓子・果物などを控えめに。味付けの濃いお惣菜や加工品(ハムなど)は避けましょう。ポイントが出るからと爆買いしないように。外食をしてしまうと冷蔵庫の中身を余らせてしまいます。お弁当持参で出かけたりしましょう。
・食品カロリーを気にする
食品にはグラムあたりのカロリーが記載されています。成人の一日の必要カロリーを三食で割った分量に収まるように献立を考えましょう。砂糖はやめて人工甘味料に。カロリーゼロの炭酸飲料でも微糖なので過信しない。
・油を使いすぎない、蒸す、煮る、茹でる
野菜は油炒めではなく、レンジで加熱して薄い味付けに。ドレッシングや調味料は控えめ。
・三食バランスよく、規則正しい時間に
小鉢にわけ、皿を多くし、切り分けしておけば分量は多く見えます。なるべくカラフルな色どりにすれば楽しみに。お腹がすいたら、こんにゃく、大豆、食物繊維を摂取。お菓子など炭水化物ですきっ腹を満たすのは絶対にやめましょう。夏場の食欲のない時期に、麺類で済ませがち、アイスばかりで冷やすのもよくないです。
・冷凍庫・冷蔵庫にある古い食材は廃棄
もったいないからと冷凍してあった肉や魚を思い切って大量処分。半額値引きだからと無駄買いしないように話し合いました。
・適度に無理なく運動する習慣を
運動と言えば、わざわざジム通いしたり、ジョギングしたりなどを凝りがちですが。生活の中で車をやめて歩いたり、草抜きやゴミ拾い、掃除などの動き回る癖をつければ、おのずと運動量もあがります。私は部屋の掃除もかねて、不要なプラゴミや廃雑誌などを近所のスーパーへ捨てに行っています。だらだらネットを見る暇があったら、体を動かしましょう。
・お酒、たばこ、嗜好品はやめる
もともと喫煙しないほうでしたが、たまに梅酒を嗜んでしまう。家族にあわせて、お菓子も炭酸飲料も我慢することにしました。和菓子も危ないので、週末に一個を分けていっしょに食すべています。喫煙者やお酒が好きな人、肥満傾向の方とは食事に行かないほうがいいですね。こちらが飲まない、食べないと知ると、わざと誘ってくるので。
糖尿病になったのは同居人でしたが。
私自身も食事療法につきあっているうちに、なんとなく疲れにくくなり、イライラしなくもなりました。三食のちに食べていたおやつをやめたこと、朝食のおかずを増やし、野菜を多くしたこと。ゆっくり噛んで食べたことで満足感が出たこと。それで健康的になったようです。野菜、タンパク質、炭水化物の順で口にすると血糖値が急上昇しません。
人生百年時代と言われる昨今は、なるべく健康なまま長生きして、長く働くのが賢い生き方です。
若い頃は暴飲暴食をしても回復しやすいが、中年期以降は口に入るものに気を配らないと、たちまち暮らしに影響が出てきます。
問題は、この食事療法がきちんと守られるかどうかですね。
あまり厳しく締め付けるのもよくなく。たまには甘いものを摂ってもいいぐらいの気持ちで続けましょう。食事は家族間で共有するものなので、互いに健康に関する認識を高め、協力し合って調理や配膳、片づけをおこなうといいでしょう。私はいっしょに家で過ごすときは、一日の食事時間を事前に取り決めしています。
(2022.04.03)