1960年の映画「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」は、できれば夏場に観てほしいB級ホラー映画。首切り死体があったり、流血シーンがたっぷりあったりするわけじゃないですが、終盤すごく恐いです。
グリム童話みたいな恐さといったらいいでしょうか。
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街の片隅の花屋で働くシーモアは、冴えない青年。気だては優しいが、ドジで失敗ばかり。とうとう店の主人にクビにされてしまう。
しかし、花を愛するシーモアが育てた奇妙な植物”オードリー”が評判を呼び、店は繁盛。シーモアも解雇を免れて、花の名前をとった、恋心を寄せるオードリーにも求愛。花のおかげで表彰までされることに。
だが、しかし、その”オードリー”は、人を喰らう恐ろしい植物だった…。
花を育てるために、次々に餌を与えつづけねばならなくなったシーモア。果たしてその末路は、おそらく予想どおり。
”オードリー”の正体が、街の人にバレてしまうシーンが、なんともぞっとしますね。
人を呪わば穴二つ、と申しましょうか、他人の不幸を糧に得た名誉の代償は大きい。そういう教訓めいたお話。
なお、この映画をもとにブロードウェイでミュージカル化され、話題を呼んだことも。1986年にリック・モラニス主演、フランク・オズ監督でリメイクされていますね。
主演は、ジョナサン・ヘイズ。
なお、「郵便配達はニ度ベルを鳴らす(1981年版)」「カッコーの巣の上で」のジャック・ニコルソンが、マゾの患者役で出演しています。
監督は、ロジャー・コーマン。