陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

日本列島、熱中症に熱中しすぎる注意報

2018-07-23 | 医療・健康・食品衛生・福祉

朝のウォーキングをしていますが、最近、ひとが少ないですね。
午前7時になれば、かなり陽ざしが強くなります。つば広の帽子をかぶっていると、マラカス振っていそうなメキシコ人みたいで、ちょっと嫌です。散歩中の犬が動けずに立ち往生の方も。敷物のように、ぺたりと地面に臥せって動かない獣流ストライキ。灼熱のアスファルトに肉球をつけて歩く犬の身にもなってほしい。最近、持ち運びできるバケツ型クーラーが開発されたらしいですが、そろそろ、ヘルメット式の冷凍装置とか出てきてもいいのではないでしょうか。じっちゃんの名にかけて、人体の自然発火が起きても不思議じゃないです。

日本各地で記録破りの猛暑が続いて、連日、お亡くなりになった方のニュースも。
うちの近所でも救急車で搬送された方がいました。学校では課外活動中に男児が亡くなり、部活動などで倒れる生徒も続出。ペットもそうですが、身長が低い子どもは地熱や日光の照り返しの影響を大人よりも受けやすいので、体感温度が大人よりも2,3度高めと思った方がいいとか。乳幼児は体温調節が未発達だし、小さな子は自分の体調の変化をうまく言葉で伝えにくいもの。引率する先生も、気苦労が絶えませんね。

この高温の夏は日本の空に張り付いた高気圧の影響らしいですが、それだけなのでしょうか。日本の山間部に多い太陽光発電や、無駄に開発されてアスファルトやコンクリだらけにされた土地が原因ではないのだろうか。部屋に置いていた鏡に光りが集まって、ベッドが焼け焦げたこともあるらしいから、ありえるんじゃないかと。

子どもの命に関わる問題なので、学校にクーラー設置を求める声も多い。
しかし、すべての教室にクーラー設備工事する手間や金銭負担などもあって、私立はともかく、公立校では進んでいなかった。そもそも、40度近くまで迫る猛暑が7月のっけからなんてここ数年のことであるし、一か月半もの夏休みがあるから、と甘く見られていた。もと運動部のガッツあふれる紳士だとか、夏の職場でもひざ掛け欠かせないOLなんかの声もありまして、ずいぶん後ろ向きでした。少子化ですし、各地の学校はどんどん統廃合されています。廃校舎の有効活用が議論されない限りは、公立学校ですべて設置は難しいのかもしれませんよね…。自治体の予算もありますし、すぐには難しいでしょう。せめて、飲み物持ち込みぐらいは禁止しないでほしいです。真夏にある資格試験の会場でも、飲料できる時間が確保されているぐらいですし。それにしても、自然災害ふくめて、最近の学校現場は要求されることが多くて大変ですよね。

本日7月22日付け読売新聞朝刊記事に熱中症予防対策が載っています。
頭痛、吐き気、脱力感を覚えたらエアコンのある所へ移動。身体を冷やしても熱が下がらない、汗が出ず手足が冷たい、呼びかけても反応なし、尿が6時間以上でない、は危険サインなので医師の診察を。

環境省の「熱中症予防情報サイト」(http://www.wbgt.env.go.jp/)では、大人と子ども別に、熱中症の危険度を示す暑さ指数を公表中。お出かけ日の参考になります。夏休みに入り、ご家族で楽しい日程もりだくさんでしょうが、疲れを感じたときは無理せず、レジャーを控えた方がよさそうです。屋外作業が長引く現場や、二日酔い、風邪などの体調不良、持病がある方も要注意。室内でも安心できません。

暑い時期は朝食で、水分、塩分、ミネラルを摂取するのが大事。
味噌汁、スープ、野菜や果物。塩昆布や梅干をおやつに。スイカに塩をかけるのも、理由があったんですね。

驚いたのが、熱中症は水中でも気が抜けないこと。
水中で発汗しても体表から蒸発できないので、体温上昇し脱水症状に。海やプールでもこまめに水分補給を。水温が体温に近いくらいの33度以上になると要注意で、水遊び程度にしておいたほうがいいそうです。

冷え性の私は、夏でもお盆前後しか半袖にならなかったくらいですが、ここ数年はそれどころじゃない。クーラーにも積極的に働いてもらっています。太陽がきついので洗濯物が乾くのが早いのは嬉しいですが、庭木のうなだれ具合がなんとも…。先日、いただいたお中元が食用油だったりで(笑)。いっとき、ゴーヤのすだれが流行りましたけど、いまはあまり見かけませんよねえ。

それにしても、熱中症という呼称。
なんだか、人間がひとつ事に夢中になっている良さを感じてしまう響きなので、やはり熱射病とか、熱死病とか、もっと危機感が募るようなネーミングにすべきではないでしょうか。真夏のお陽さまは優しくなんかないのです。東京五輪の会場でも、世界から心配されていますしね。愛国心がないわけじゃないですが、日の丸の鮮やかな赤さが、夏だけはちょっとだけ恨めしいかも。


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