やっぱりよかったです。

　「骸骨ビルの庭」上下　宮本輝さんの文庫新作を読みました。
大阪・十三にある通称「骸骨ビル」。戦後、混乱の中戦災孤児たちを
育てた男たちと彼らに育てられた子供たちのお話

作者の作品すべてにおいて共通のテーマと勝手に私が感じているのですが
生きることとは何かということを強く考えさせられました。

この文章にいつもヤラレます。

上巻P272
「ぼくは高校生のときに、人間は何ために生まれてきたのかって
パパちゃんに訊いたことがあんねん」と言った。
明確に答えられるものでないと承知していたが
パパちゃんは即答し、かつ断言したのだ。
自分と縁する人たちに歓びや幸福をもたらすために生まれてきたのだ、と。・・・


これ以上書くと、浜村淳さんの映画解説（全部しゃっべてまう）ので
お読みください。