即戦力？

　先日、待ち合わせの時間調整で入った喫茶店（カフェ？）、一人で本を読みながらコーヒーを飲んでいたのですが、隣の席に座っていた（どう見てもスーツ買いたて、靴はサラピン）就職活動中の学生さん二人の会話を全く聞いてないふりして
おもいっきり聞いてしまいました。

　どうやら二人はアパレル関係を志望しているらしく、しかし内容よりも言葉使いが気になり、やたらと「マジ」が連発され、若手のお笑いさんのコントで出てくる口調そのものでした。「マジ」に気をとられないよう聞き入って　つっこむ事に・・・どうやら就職活動の情報を交換しているらしく、あそこの会社はどうだとか、「あそこの人事の担当者はゼッテーイ（絶対）仕事できると見たね」とか（何でわかるねん！）アホアホ会話のオンパレード・・・。そのうち自慢大会　どうやら受ける会社の説明会に行くのにその会社のブランドを着ていったとか　ex「三陽商会の時はバーバリーのコートを着ていったらやたらとマフラーやコート着た奴いたしさ～」（個性埋没しとるやろ！っていうかそんなこと全く選考に関係ないやろ）　「でもディオールのときは無理！金なくなるよ！」（あたりまえじゃボケ！ユニクロやったらどうすんねんやろ・・・）　しかしこいつら金掛かる就職活動しとるな～と思いながら、オッサンのスーツは紳士服のコナカやぞ！と言うたろかと思いながら我慢しました。

そんなアホアホ会話が続いてましたが奥に座っているまだ賢そうな学生が「実はさ～　ワールドの人事に知り合いがいるんだよ～」って始まり、moreアホそうな学生が「マジ　マ～ジゼッテイ（絶対）イケんジャン！で会ったの？会ったの？」「っていうかそのチャンス使わないと後で後悔すっぞ～」って　・・・会話のアホアホ感は変わらないが、賢いほうがアホのほうより優位に就職活動を進めていることを告げ自分自身を安心させている様子がありありと見え（こいつイヤな奴やな～）と思いながらさらに話を聞くと　「バイトの先輩の知り合いでさセミナーの担当なんだ～でも俺そういうので行くのイヤなんだ～」って　（セミナーの担当って人事でも下から数えたほうが早いし、そんな若手社員に学生を会社に入れる力なんてございません）とホンマに教えたろかと思いながらまたまた我慢！　続けてアホの方が「どこどこの会社は即戦力は求めていませんって言ってたぜ～」　賢そうな方が「でも3年以内に実力発揮しないとダメッしょ」（っていうか日本の会社は欧米化して即戦力はヘッドハンティングや中途採用で取ってるけど、学卒を長いスパンで育ててくれるありがたい風潮がまだあるんやで～）そのうち二人の会話は就職活動への不安を語り始めた「でも大丈夫かな～」とか「いつ決まるのかな～」とか「お前のほうがゼッテーイ（絶対）先に決まるよ！心配すんなって　大丈夫だよ大丈夫！」（アホなほう）　「いや意外とお前の方が先だよ」　（っていうか意外にって　お前の方が賢そうやけど・・。）時間が来たので、全くめくってなかった本を閉じ席を立ち（就職活動がんばれ！おまえらのアホさならゼッテーイ（絶対）就職活動を乗り切れる！グッドラック！）と心からエールを送り店を出ました。