今月の例会で災害について勉強した。昨今の災害頻発に鑑み、聴覚障がい者や手話通訳者、私たち要約筆記者など皆が身近に考える機会を持ちたいと、「災害を身近に感じてみる」をテーマに講師を招いて講座が開かれた。
講師は元消防職員で24年の経験から「完全に防ぐことができない災害を最小限にリスクを減らして備えよう」との考えを広める活動をされているF氏。
参加者が主体的に討論や体験、作業を行うワークショップ形式で行われた。
備蓄についてはグループごとに話し合いながら、水、缶詰、無洗米、薬、家族写真(行方不明のときなど
使用)など100以上のアイテムの絵入りカードを「自分」、「家族友人」、「地域」の三つの枠に振り分けた。自分の備えるべきアイテムがより明確になった。
私たちの立場で災害時にどう行動すべきか、十分な支援ができるのかなども話し合ったが答えは出ず課題が残った。
最終的には「自分を守ること」が災害時の基本。自分が無事であれば家族や、大切な人のための行動がとれる。
ふだんからローリングストックを心がけ平常時も非常時と同じ気持ちで生活するのも大切との話だった。
午後は中途失聴者の方々の手話講座に参加した。今年の目標を一文字で表す課題では「備」を挙げ、学んだばかりの講座の内容も交え拙い手話で説明した。