落ち着きがない子ってどんな状態でしょうか。
例えば道路の反対側にお友達がいた時に、車が来るかどうかも確認せずに向かって行ったり、常にやや興奮気味で自分に都合のいい声しか聞こえなかったりなど、周りが見えない状態や自分の世界に入り活発に活動しているときは落ち着きがない状態だと思います。
そんな子に必要なのはふと我に返るような時間や気持ちを整理する時間を作ってあげることだと思います。もちろん他にも大切なことはありますが、今回はここについて少しお伝えできたらと思います。
落ち着きがない状態の子に対して、いきなり落ち着かせようとしてもなかなか難しいところがあります。例えばその子が危ない状態にあるのであれば大きな声を出して場を静止させたりすることも必要かもしれませんが、毎回毎回ずっと見ていることは出来ませんし、やはり自分自身で気持ちが整理できるようになることが必要だと思います。そのために体育教室では、小さな習慣を身につけることを行なっています。例えば入ってきた時に挨拶をする、靴を揃える、荷物を揃えるなど。靴を揃える事が習慣になってない子が、靴を揃えるようとするときは、意識して行いますよね。普段は何も考えずに部屋に入っていたにも関わらず、「あ、靴を揃えなきゃ」となるわけです。この時に、自分の行動を見直すことができ、今まで何も考えていなかった時間に一瞬我に返ることができます。友達の家で早くゲームがしたいという状態であったとしても、靴を揃えることが習慣化できていたら、一瞬我に返り行動することで気持ちを整理する時間が作れると思います。本当にちょっとしたことですがすごく大切なことです。最初はすぐに忘れてしまいできないと思いますので、そこは大人が何度も声をかけてあげることにより、習慣化できるようにしていきます。
子どもにとっても習慣化できることで、できることが一つ増えるわけで、小さな自信も付いてきます。
ここまでできるようになってくると、少しずつ周りが見え、少しずつ落ち着いて行動することができるようになってきます。
掃除やお手伝いをするなどの難しいことではなくて、本当に簡単なことを習慣化できるまで伝えていくことで、子どもの様子が変わってくると思いますので、もしよければ参考にしてみてください。