またもや2日遅れてです。
とはいえ、桜守の仕事再開です。
現在、シーンの深ーーいところまで探る稽古場となっています。
さて、今回は衣装です。
前回のさくらの森編では、チェーホフ戯曲の登場人物たち「タバコの害について」のニューヒン、「ワーニャ伯父さん」のセレブリャコフ、「桜の園」のフィールス、「熊」のスミルノフなど、複数のキャラクターを演じるために衣装には頭を使いました。
セレブリャコフはコートと傘、ニューヒンは鼻つきメガネ、フィールスは白いチョッキ(ボタンが外されて)、スミルノフはロングシャツを外に出してベルトとベレー帽といった具合に、特徴づけをしました。
気づかれたかもしれませんが、衣装と言っても小道具もはいるんですね。
僕自身いろんな小道具が好きなタイプです。
入院中ということや、講演中ということで日記も必要ですし、ご覧になられた方は覚えていらっしゃるでしょうか?
稽古場で“リヤ王”と呼ばれているシーンで桜色のタオルケットを身体に巻き付けて、まるでジュリアス・シーザーのようにセリフを言ってみたり。
しかし今回は桜守篇です。
さくらの森編では、それぞれのシーンという森でいろいろ遊んでいましたが、
今回は桜守自身、つまり俳優自身に迫ります。
なので、衣装もそんなにチェンジはしません。
冒頭、ゼロ場(来た人はわかると思いますが前説前の時間帯です)で俳優は「さくらの森編」でのいろいろ脱ぎ散らかしたチョッキやらベレー帽やらをしまっていきます。
と、いうことは、つまり前回使った手はあんまり使えないということです。
一度舞台から引っ込んだ俳優ということで衣装が全く変わって出てきても良いのですが、ここが稽古場である、ということと
入院中である、という事の両方を表現したいと思いました。
実際、入院中の格好と稽古場の格好は似通ってきます。
ある程度リラックスして動きやすい服じゃないと稽古できないからです。
パーカーとか、ジャージとか・・・。
僕は当初、2019年に「ワーニャ伯父さん!」二場で実際に使っていた糸瓜襟の上着にしようと思っていたのに・・・、
売り飛ばしてしまっていました・・・。
さて、実際には、何を用いるのか、乞うご期待です。
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