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P:proscenium arch

P:proscenium arch

9月10,11日に枚方なぎさ高校の文化祭で本番を迎える「Per/Sec」の稽古場が始まりました。

本日、キャスティングも無事終わり、21日には、短縮バージョンの台本も来て、どんどん作品が本格化していきます。

この2日間で、もちろん全員がずっと出席してくれたわけではないけれど、7月末にローナのワークショップで学んだことを生かして、僕が芝居でやりたいこと、俳優に要求していることを伝えることが出来ました。

今回の作品を通じて、また新たな扉を、松浦友という演出家の新しい一面を見出すことが出来ればと思っています。

ちょっと上演時間がまだ、現時点では分からないのですが、分かり次第ブログに上げますので、見に来てくださる方はメールにてご連絡ください。


さて、昨日、初日の稽古の最初の昼休みにしたことは、校内見学でした。

もともと2年前まで教えていた学校ですが、今回上演する体育館や作中に出てくる図書室、教室などを改めて見返していました。

しかし体育館、ホントに見て驚愕というか(いや、当然予想はしていたので改めて落ち込んだというか)気持ちがくらーくなったのは今回のタイトルのプロセニアム・アーチ(英: proscenium arch)です。

これは、客席からみて舞台を額縁のように区切る構造物をいいます。

だから、まあある種のテレビ画面を見る感覚で演劇を観ることが可能になるわけですね。

余談ですが、僕は舞台を見るときに正面から見るとテレビ画面を見ているのと一緒な感じになるのが嫌で横の方から見るのが好きです。


要するに、皆さんも覚えていると思いますが、卒業式で卒業証書をもらうあの舞台ですね。

もちろん張り出し舞台にはなるんですけど、僕が普通に舞台をプロセニアムな形で使ったのは2003年の「HELP!」で、それ以降はより小さな空間で芝居を行ってきました。

近年はバーなどの小空間でやってましたからちっともイメージが浮ばない。

でも今日、なんとかイメージをひねり出して演劇部の皆さんに伝えてきたので、なんとかなるかな・・・。


一応、事前に好きだったり気になったりして見ておいた「プライドと偏見」「ライアーゲームファイナル」から借りたり、村上春樹のアフターダークから借りたり、今までの自分の作品のジュリエットや、アートコーディネーター時代に関わった「宇宙の旅、セミが鳴いて」等の舞台で使ったアイデアをお借りしました。

やはりインプットが創作家としては大事なんだなあ、と実感すると同時に、イメージを形にしてくれる俳優達の声にも感謝です。

今回は学校内での公演なので、完全に予約をしてもらうのと、今回初見でYOU企画をご覧になる方にはちょっとご遠慮いただくことにしようと思っているので、非常に少数の方にしか見ていただけないかとは思いますが、必ずよい作品にして見せますので、どうぞご期待ください。
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