次に身体の軸の運動をします。
これも詳しくは書きませんが身体をまっすぐにして、要は楽器のようにまっすぐに音が出やすい状態に整えることにあります。
私たち俳優はにとって身体は、演奏者にとっての楽器のようなものです、という話をします。
もちろんトロンボーンやホルンのように曲がっていても音は出るのですが、私たちの体はまっすぐに重力に向けてリアクションを取る形で設計されているので、声を出すためにまずはまっすぐにしないと難しいです。
これは、しゃがんで下を向いたまま声を出してみるとすぐにわかります。まったく声が出しにくくなります。
さて、軸の運動ですが、通常三種類あります。片足を前回意識した骨盤から脱力して前後に揺らします。
つまり片足立ちしながらこれを行うことになります。必然的にバランスを取らなければなりませんから、軸が鍛えられます。
これをしばらくやった後、今度は骨盤から上を脱力して海に浮かぶ海藻のようにゆらゆら揺らします。自然に止まるのを待ってから、
背骨をまっすぐにしていきます。
背骨というのは小さな骨が何個も縦に連なって一つの背骨になっています。
その背骨をまっすぐにするには、一つ一つの骨をまっすぐにしていくことになります。
これをゆっくりと確実に、自分の背骨を想像しながらやってもらうのです。
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