しばらくぶりで『仏壇火災』未遂事件です。
夕食時に御仏壇に御飯とお水を上げて、蝋燭を灯し、お線香を上げて・・・という毎日の日課をこなし、ばあちゃんと父ちゃんの夕食のお膳を用意していると、ばあちゃんの不穏な影が・・・。
火を消したばかりのマッチの燃えカス入れをゴミ箱に捨てています。まだかすかに煙が・・・。
早く気がついてよかったです。数ヶ月ぶりだなぁ・・・。マッチと蝋燭と線香には触らないように、口をすっぱくして何度も納得させたつもりだったのですが、甘かったです。
やっぱり御仏壇のロウソクは、電気式に変えようかなぁ。結構高いんだよねぇ。でも、家が燃えるよりいいかぁ・・・と思案するものの、もうちょっとしてからー・・・。
10年ほど前、以前住んでいた家での事です。今年の夏のように暑い日が続いていました。ある日のこと、暑がることの無いばあちゃんの横で、父ちゃんは一人で扇風機に吹かれていました。すると辺りにゴムが焦げたような匂いがしてきて、扇風機のモーターから白い煙が出ていたそうです。
それでも涼しいほうがいいのか、扇風機を回しっぱなしにしていたそうです。
そのころのばあちゃんは、まだ認知症が軽かったのですが、火に関してだけはすでにボケボケの状態でした。鍋は焦がすし、ストーブの前に燃えやすい物を置いたりするし・・・
そうしているうちにモーターから火が出たんですね。歩けない父ちゃんは、持っていたコップの水を『電気の通った扇風機』にかけました。火花が散ったそうです。
それを見たばあちゃんは、ただ笑って見ていたそうです。
たまたま家に戻った私がその状況を見て、すかさずコンセントを抜き、掃きだしの窓から燃えている扇風機を放り出し、溶けたプラスチックの燃えているところに『粉末消火器』を撒いて消火したのです。
火災にはなりませんでしたが、あの時私が発見しなければどうなっていたことやら・・・。
その『粉末消火器』ですが、後始末が大変でした。父ちゃんは粉まみれだし、畳は変えなきゃならないし、家中あちこちから粉が出てくるし、最悪でした。
二人を前にして説教をしたのは言うまでもありません。が・・・そのときのばあちゃんの、訳が分っていない表情は、今も忘れません。
ばあちゃんと仏壇には気をつけろ!・・・我が家の教訓です。なんちゃって・・・。