訪問看護ステーションジョジョ(株式会社THS&EK)のご案内

ジョジョは医療ニーズの高い人の訪問看護、療養通所(デイ)老人ホームをしています

褥瘡処置

2018-09-17 07:58:49 | 訪問看護
褥瘡は治ります

褥瘡久しぶりに・・や
創傷処置の記事が最近頻回に見られている
褥瘡や創傷処置
どうして治るのかと良く聞かれる
先日も
病院の医師に
「家に行ったら絶対悪くなるって思っていたのに」って
3ヶ月で治ちゃって・・・感心されたけれど

私たちは
ただの看護師だから医師の指示しか出来ないので特別の事はしていないですよ

では何が違うか
・・・・ですよね(想像してください)
・・・・しかありませんよ

まあ
褥瘡久しぶりに・・の記事の人は
全身状態のコントロールが上手く行ってなくて
年に2回くらいは入院される状態で中々完治できなかった
原因はわかっていたけれど・・・
あまりにも長くかかるので
しかたがないから指示を・・・
まあ・・・そういうことで
入院されることが無くなって
漸く・・・最近完治しました
それにしても長かった

入院されると褥瘡が悪くなる
入院で褥瘡が悪くなるのに持ち込みの褥瘡と書かれる
とっても悲しいけれど仕方がない


ジョジョは、この人以外に6ヶ月以上かかった事が無かったので
6ヶ月過ぎた時はホント私の方が心が折れてしまったけど
全身状態が悪ければ仕方がないのだとこの事例で知りました
もっと悪い人でも6ヶ月かからなかったのになあ・・・
年齢のせいもあるかもね

けれど
在宅なら治せますから頑張ってくださいね
・・・・(想像してください)のある訪問看護なら治せます


最近
6ヶ月入院治療後の人を紹介頂いた
退院直後

ジョジョ介入1ヶ月



利用者さんにもわかる違いに
病院受診の日も電話がかかるんだよ
訪問看護の処置を希望されるんだよ
「ちがうんだもん」って・・・

そしてブログに乗せて良いって言ったんだよ


全身状態がねー悪いから
中々治らないし油断すれば又なるのは分かっているけど

本人は自分の体のせいとは思わないじゃないですか
とっても良い先生にかかっていたのに治らなかったら
そういう評価だしね

私なんて
ただの看護師だから滅茶苦茶言われそうですからね
本当はジョジョは必死ですよ



完治まで5ヶ月の予定が・・・もう5ヶ月になってしまったけど
まあだいぶ小さくなったけど



本人がね
後2ヶ月かな・・・って言うんですよ



私たちは認定なんて一人もいませんけど
褥瘡は治ります
やり方次第です




娘に

2018-09-16 08:21:49 | 日記
ゴメンね

子供には直接言えない
だけどどこかに我が気持ちを残したい
彼らは決してこのブログは見ないだろうから
エンディング準備として





私は独身時代
手術室勤務したてのころ
まだ2~3回しか会ってない医師が
私のユニホーム姿を見て
「お前・・・子供出来んぞ」と言われた
自分で言うのもおかしいが
それなりに豊満なナイスバディだったんだけど・・・

すごい・・・
何も話していないし
まだ名前すら知らない先生が
症状を言われたが・・・当たっている
「でも、たまに出来る事あるから」と

その通り
姉も・・・私たちは子供の出来にくい体質だった

やがて
違う医師にも
「結婚したら直ぐに治療に来なさい」と言われ
そして不妊治療をして3人の子供に恵まれた

娘一人
でも彼女は男尊女卑の家で生まれ
私に、そっくりの顔だったから
かなり姑に虐められていた


子供たちが小さいから中々出てこれなかったのだが
やがて離婚を決意して出て来るとき
それまで何も言わなかった娘が
小学生の娘が「ありがとう・・・」って言った


だからかな
彼女はとっても正義感が強くて
彼女は小学生の時、学校でいじめられている同級生を
見て見ぬふりは出来ず友達になり
そのうち、みんなの仲間にしていった


彼女が高校生の頃だったと思うけど
友達が彼氏からもらったネックレスかなんかを
自分が排尿したトイレに落として拾えないと泣いている
周りには何もなくて
娘が「手を入れて拾った。そのあと無茶苦茶手を洗った」と
話していた事がある

親ばかだけど
本当に良い子だと思っている
でも神様は多くの試練を彼女に与えた

彼女は笑い話しとして話すが
本当に親が知る限りでも多くの試練があった

娘が結婚した時
早めに婦人科受診するようには言っていたのだが
ある時から言わない事にした


「癌じゃないけど癌センターに行っているの。そこでしか治療は出来ないんだって」と
どんなに辛かっただろうと
だから何も言えなくなってしまった

私の知る限り
2度手術して・・・やがて「妊娠しても良い」と言われたと言うが
もともと出来ない体質で治療中に見つかった病気・・・
病気が再発したら・・・

子供なんて出来なくても良い
自分の人生を楽しんでほしいと思った


ゴメンね
多くの試練の中に生んでしまって





・・・続く







フローレンスジョジョ7

2018-09-11 07:45:39 | 訪問看護
ほんの少しの時間だけど

重症心身障碍と言ってもピンキリがある

かなり重症なので
まぁ・・・ぶっちゃけた話
反対する職員もいるだろう


でも私は、そんな人こそ受けたい
誰も見てくれない・・・そんな人の為にしている仕事なので
私は受ける
仕事が欲しいからではない
利用者さんと共に喜びたいから・・・私は受ける
依頼があれば重い人の方を受ける

クレイマーと呼ばれる人でも喜んで受ける
そして・・・まず自分が係る


自分が係れないところに職員を行かせるなんて出来ない
係る人が自信を持つまで係る人が喜びを見つけるまで
私自身が出ていく
たとえ私が間に合わなくても



フローレンスジョジョに
かなり重症の子が来ることになった

かなり以前に1度だけ訪問に入ったのだが
色々の理由からジョジョは介入出来なかった

ママは自分のせいでもないのに
そのことを気にしていたらしいのだが
フローレンスジョジョの事を聞いて連絡をいただいた

またジョジョが仕事を取ったといわれるから
本当は訪問看護は受けるつもりはなかったのだが
ママのほうが同じところで・・・と
すべて動いてくださって
訪問も9月からジョジョが介入する事になった

まぁ入院も度々だろうから・・・と思っていたのだが

訪問日が来た・・・
フローレンスの日が来た・・・

訪問の日は3人で訪問(私は下のチビちゃんと遊んでいただけ)
フローレンスの日は4人で迎えに行った
ママの指導の下、訪問もデイも無事1週目は終了した

ママはデイで看護師と入浴介助した後
「ランチに行ってきた」と話された
そんな時間が取れれば良い
ほんの少しの時間だけど・・・

私は無事に終わった事にホットした














後悔の残る訪問看護

2018-09-09 08:56:46 | 訪問看護
言い訳

もう4年ほど前のこと

60代のガン末期の訪問に入った
ガン末期は医療保険
毎日介入してもよい
毎日3回までは保険で介入してもよい
だけど
70歳未満は3割負担
高額の上限があるとは言え
病院も薬も合算だとは言え
その合算にもルールがある訳で
訪問看護師ですら知らない人も多いこのルール
素人の人に
それもガン末期の家族に
今、直前に説明されても・・・理解しがたい
ただ高額のお金がかかる事だけがわかる

だから・・・
不十分な人間関係のまま
最後の日が来た・・・月初め
月の終わりなら私は迷わずに行く
上限って言うのがあって
金額はかわらないから

でも3割負担の月初め・・・深夜
1回行くだけで4000円上になる

だからいつも上限が過ぎることを祈るのだけど



死亡確認は絶対に医師が必要なのだ
私は大枚をいただいて「医師を呼びますね」だけの人なのだ
だから
お金がかかることを言うと呼ばれなかった
来てくれと言われないのに行けないので
電話でアドバイスしたのだが

たぶん
この家族は「訪問看護なんて」と思っておられるだろうなと心残りが一杯だったが
日々の仕事に追われ、その記憶も遠のいでいた
最近、ある看護師が
この人だけは後悔が残っている・・・とポツンと話した


後悔の残る訪問看護

言い訳だけど
私も法的縛りの中で、もがいていてどうしようもないのです











覚悟

2018-09-08 08:24:45 | 訪問看護
家に帰りたい

病院から依頼あり受けた
週に1回くらいでいいですか・・・わかりましたと受けたが
翌日、連日の頻回介入かも・・・と連絡あり
弱小チーム・・・人が足りないからさ

できるかな・・・出来なければ他のステーションと組むわ
とにかく面談・・・と病院へ出かけた

先に本人の顔を見ておいてよかった

本人は「今日帰りたい」といったが
私も「すぐ帰らなくちゃ・・・帰れない」と思った

話し合いの中で
「もう1度、処置してから・・・」と言われた

私は病院医師、家族、在宅医、ケアマネなどの前で、また・・・やってしまった。
「要らん事していたら家に帰れないわ。明日帰ろうと・・・」

在宅の準備は・・・直ぐ出来ます
とりあえずベッドさえあれば良いのだから

で・・・翌日退院

翌々日
呼吸が・・・と連絡あり訪問する
今日か明日かと思う状態なのに

本人は「お風呂に入りたい」と希望している

呼吸が・・・と緊急訪問している
そんな状態でも本人は「お風呂に入りたい」という

私は
家族に「入浴中に亡くなる覚悟で入れましょう」と話し
訪問入浴を決行
訪問入浴も看護師に付いている事を希望し
私は見守りのため駆け付けたが
台風21号の日
予定の時間より早く入浴が始まり駆け付けた時は無事、入浴は終わっていた

本人は、かすれた声で「気持ちよかった。ありがとう、ありがとう」と言ってくれる

ありがとう・・・なんて言わなくていいんだって
私たちは仕事だもん・・・涙が出るよ

ちょうど退院して7日目の2時半過ぎ




お世話されていた家族の表情には
本人の思いをかなえたという満足感さえ感じれた


家での看取りには家族の覚悟がいる
本人の思いをかなえるという家族の覚悟
決めるのは家族だから


こんなに小さなステーションだけど
私は年に10件以上、自宅での看取りをしている
後悔された人には、まだ会ったことが無い


亡くなる前、訳の分からないことを言う
いわゆる、せん妄状態に苦しむ家族もいる
苦しい時は、レスパイトで病院に入院しても良いのだけど
家で看取りをされた

痛い、苦しいなら出来る事もあるが
せん妄状態には、私たちも何も出来ない
それでも家族は話を聞いてくれるだけで嬉しかったと言われる

家で死ぬ事は容易い
ただ・・・家族の覚悟がいる