一人で抱えこまないで

年越し前に

スマイルジョジョ(医療型有料老人ホーム)の
入居者様のカットをしてもらう。
スマイルジョジョは１０月から始まったので
今回初めてなのだが

なにぶん初めての事なので誰に頼んで良いかわからなかった
どうしようと迷っているうちに年末

誰にでも話してみるもんだね

近くの美容院の奥様が、ほぼボランティアで来てくださった
年末の忙しい朝に
結構ボランティアしてくださる方がいるもんだなあと思った。

何でも同じだね
一人で抱え込まないで
誰にでも話してみたら結構良いかも
何時か誰かから良い案も浮かぶかもしれない
隠していると誰も分かってくれないので辛いです
内緒にしている時の方がつらいです
開き直ってオープンにしてしまえば結構楽になります

そして助けてくれる人もいます

まあ意地悪な人もいますが
そんな人は誰にも相手にされなくなります

次々届くアンケート

うんざり


レベルアップするには・・・と言うのが多いかも
レベルアップ？？

研修はしているか
認定看護師はいるか・・・等

在宅で過ごす人が何を期待しているのか
わかっていない気がする。
訪問看護の現場も分かっていない気がする
簡単なアンケートなら応えられるが
何月時点で○○な人、何人なんて
お忙しいところって書いてあるけど
本当に忙しいと思ってないでしょって言いたいアンケートもある。


正直に書くと喧嘩を売っていると言われるので
適当に書いて
チョットイラついて・・・や～めたとゴミ箱
出さない事も多い。送ってくる人、ごめんなさい。
一応書いているのだけど
喧嘩を売っているような文になるし
読み返して「ヤッパまずいかな」と出せなくなる。
（出せるものは出している）

在宅って（何処もだけど）
看護師があまり偉い所にいると誰も相手にしないです

訪問看護をはじめた頃、呼吸器を使用している結構重篤な人の訪問看護に介入させてもらった。
意識もないし病院でも重体と言われる患者さんだったが
家族は在宅を希望した。
私は距離があり緊急対応に応えられないからと辞退したが
家族は
介入するものがいない
別に看護師には期待していない
家に連れて行くには訪問看護を入れなければ許可が出ないからと言われた
本当は必要ないと言われているのだ（悲しすぎる）

実際、私たちが介入する前の急変時
その家族はヘルパーに助けを求めていた。
在宅はレベルの高い？看護師よりも
気楽に話せる人が良いのだ。この家族はヘルパーだった
急変時に看護師が呼ばれない。とても悲しい事だと思った。

在宅は
医療処置よりも心のケアが大切。
本人はもちろん家族ケアが大切。
看護なんて基礎的な看護知識と技術があれば十分。
それを丁寧に行う事が大切と私は思う。

この時の事例も体中に2年以上治っていないと言われた大きな褥瘡が沢山のあったけど
私が管理する低レベルの看護師の処置だったが3ヶ月で治ってしまった。
何故治るのか、どこが違うのかと聞かれたが
私には、どう答えて良いかわからなかった
しいて言うなら愛情かなあと答えていたような気がするが
本当に特別な事はしていないのだから。

家族とも仲良しになった。
心配な時は電話を頂けるようになった。
信頼されればやっぱり看護師と言うだけで電話が頂けるのだ
ありがたいと思った。

在宅では
高いレベルの研修より
人間関係を築く研修の方が必要だと思う。
資格はともすれば人間関係を悪くする。
利用者は資格にはこだわっていない。
疾患や処置についての研修とより
人としての研修が必要なのかもしれない。


利用者を取り巻く人間関係をうまく出来るかどうかで
利用者の運命も決まる。
人間関係が良ければ
仕事も楽しく出来るので治りにくいものでも治るし
悪ければ治るものも治らない気がする。



アンケートいらないで～す。

年末年始に突入

いいですねえ

お休みのある人は
私は、この仕事をしてから休み無です(-"-)

この仕事をする前はマラソンしたりダイビングしたり
夜のお酒の席も温泉もボランティアも

子供に「また何処へ行くがけ」と言われるくらいに遊んだ
遊びでだけど時間が無いのは今と同じくらいだった
こんな生活が待っているとは想像もしていなかったけど
オシャレもせず修行僧のような生活を送って丸々3年になる。

弱小企業は休んだら終わり
365日24時間、依頼があれば出かける訳で
人が嫌がる事は自分がしなければいけない訳で

訪問して喜んで頂けるとそれも良いなと思うけど
まあ仕事は嫌では無いので良いのだけど・・・
9連休なんて言われると
やっぱりいいなあ・・・と思ってしまう

何時か私も9連休と思っていたら
認知症になって生涯休になるかもしれない

贅沢な事考えず
働きま～す。年末年始休み無しで・・・
何時かキットいい事あるさ

そうそう年とったら働きたくても働けないのだから

在宅をして不思議に思う事

癌と非癌の終末期,何が違うのか

同じ終末期なのに
いわゆる癌ではない終末期。
例えば前記の血液疾患や老衰

死ぬと分かっていても医療保険にはならない。

高齢者は医療保険になれば
毎日訪問しても1ヶ月12000円の限度があるけど
在宅の場合、病名によっては介護保険優先なので
訪問看護は医療処置の為に介入するのだが
身体障害があっても死ぬと分かっていても
医療保険にはならない。

老衰だって家族が不安で毎日訪問を希望する人もいる。
訪問看護は病院の看護と同じと言っても
医療行為していても保険は介護保険。

特別指示書ってのを使って2週間だけ医療保険を使う事も出来るのだが
医療保険+介護保険の費用が発生する。
在宅では訪問回数がオーバーすれば自費になる。
同じ回数訪問しても例え死ぬと言っても
病気によっては自己負担が高くなると言うのが不思議の１。


火傷と褥瘡の違い

実績で火傷の処置を紹介しているが
これも不思議だ。
褥瘡なら医療保険が適用になるが、あの酷い火傷は適用にならない。
だから特別指示で2週間、あとは介護保険。
褥瘡なら毎日行っても良いけど
これは特別指示＋介護保険。
介護保険は限度があるから短期集中したくても行けない。
だから治すにも時間がかかる。
そして医療保険+介護保険の費用が発生して
高額になる。
同じ創傷処置でも傷のなり方で自己負担が高くなると言うのが不思議の2


私は介護保険の方が収入になるが患者さんは気の毒だ。
毎日行くと倍の費用がかかる。
この火傷の人は長く治らなかった人なので
毎日介入する事の必要性は理解されたが
初めての場合は理解されないだろう。
まあ4ヶ月強で治ったからよかったけど・・・・
私も同じ事をして高い料金を頂かなければならないのは心が痛む。

病気は選べないが
必ず何か病気になるのなら・・・どの病気の方が良いかと考える事がある。

在宅での死。家族の言葉2

血液疾患

入院を拒否した為、
入院しなければ死ぬだろうと言う事で
毎日輸液が必要と言う事で依頼があった。
私は輸液したところで死期は近いだろうと思い家族に在宅での死を確認した。

最期の日も輸液していた。
妻は全く気づかなかったと言う。
静かに穏やかで苦しまなくて良かった。
入院していたら私も（妻）毎日病院に行かんならんし・・・
この年で無理ながいちゃ
体調が悪くなったし（帯状疱疹）
私の事を思ってくれて入院せんかったがいちゃ。
家で逝って良かった。
こんな制度、知らんかったけど良いわ。
看護婦さんが来てくれるから安心しとった。

まだ早いかと思ったが、年越しするのもと思い訪問した。
家での看取りは、辛いものだが亡くなってしまうと
入院しなかった夫への感謝の言葉が聞かれた。

老衰

100歳、急に動けんようになって
病院は嫌と言うし・・・

はじめは家族の希望で
毎日輸液に訪問したが本人が泣いて拒否。
輸液したところですべての機能が落ちている。
脚が浮腫み褥瘡になるだけ・・・

よくある普段介護していない人が「病院」を希望する。
これも本人が強く拒否
実子であるが縁を切る。もう来るなと話された
毎日介護している同居家族は
不安を乗り越え本人の希望を優先する事を選ばれた。
同居家族と話し合い看取りに備えた。
そして最後の日が訪れた。

やはり
同居家族は「これで良かったと思う」と話された。
家で看取った家族の表情は本当に素敵だ。
自分たちが出来るだけの事をしたからだろうか。


病院へ連れて行く事は容易い。救急車に乗せれば良いのだから
（でも最近はそのまま返される事もあると聞く）

私も96の母がいる。
本人の希望を叶えてくれる同居者がいるから
例え実の子であろうと余計な事は言わないでおこうと思った。
介護してくれている姉に感謝し病院へ入れようと自宅にいようと
介護していない私は口を出すべきではないと改めて思う。