訪問看護ステーションジョジョ(株式会社THS&EK)のご案内

ジョジョは医療ニーズの高い人の訪問看護、療養通所(デイ)老人ホームをしています

生涯発達

2015-02-28 09:51:26 | 訪問看護
良くなる事じゃない

以前にも書いているけど
高齢者では死ぬ事も生涯発達

だけど
職業人も家族も生涯発達は
訓練すれば自立できるものと思っている人が
沢山いるのだと感じた。

そんな中で家族は自分たちで言えないと
看護師に「医師に言ってほしい」と言う。
医師も家族には言えない本音を話される。
「家族の理想が高すぎる・・・自分で出来るようにしたいなんて・・・」

私は少しずつ言っていく
「有難うございます。楽になりました」と表情が明るくなる家族が多く
出来るようにしなければと頑張っていた
家族も本音は負担だったのだとわかるが
家族によっては
「傷ついた」と大変な苦情になる。
合わない訪問看護なら変更されれば良いのだが
苦情を言っても変更が無いのは
たぶん葛藤しておられるのだと思うけど。
苦情を頂くと看護師も傷つき中々本当の事が言えなくなる。

私たちは精神科看護もしているので、ある程度、耐えられるが
家族の方や利用者さまには
自分を責める事なく早く楽になってほしいと思う。

生涯発達
人は生まれたら死ぬまで発達
歩けなくなる、物忘れする、機能低下する事も発達だと理解して頂き

樋口良一さんの歌にもあるじゃないですか
聞いた事のない人は是非聞いて下さい(手紙~親愛なる子供たちへ)
どうか
温かく見守る介護、心休まる介護をして頂きたいと
思うのはジョジョだけなのでしょうか



本当に認知症なの?ナーシングホーム実績4

2015-02-25 20:44:37 | 有料老人ホーム
とても良くなりましたの人

1人の看護師が
「柴田さん今日ね、私、〇〇さんに可愛いって言われたん」
めったに関わらない看護師が
可愛いと言われたので
何時も関わっている看護師が側から
「私は・・・と聞いたら、綺麗って言ってもらえたん」と嬉しそうに話す。

「すごいよね。会話が成立するんだよ。
注射痛い・・・注射いや。足、ここ痛いって指で示すし・・・」と
また別の看護師

本当に
何故だろう。何が変わったのだろうか。
入居した時は確かに認知症だった。
看護師の辛い時期があったのだけど
今は
本当に認知症だったの?と思いたいくらい
会話が成立する。
(もちろん認知症なので変動はあるが)

毎日点滴しているのが良いのか
酸素しているのがいいのか(外している事が多いけど)

まだ認知症らしい人いるけど
同じように対応しているけれど

まあ少しは変わってきているけれど
ここまでは、まだ変わらないので
入居が1ヶ月ぐらい違うからかなあ
その人も輸液すれば良いのかなあ
酸素すればよいのかなあ

とにかく、その報告を聞いた私も嬉しく思った。


とても良くなりました。

2015-02-23 08:22:17 | 有料老人ホーム
わかるんですよ

面会に来た人が言う。
「前とは別人です」
「この前より良くなっているわ」
「だってわかるんですよ。家に連れて行ってって言うんです」
「ありがとう」と
嬉しそうに喜んで帰っていかれた。

前日も
遠方より来た娘さんを見た利用者様は
本当に・・・今まで見た事のない笑顔で手を出して。
なんとも言えない表情でした。

笑顔になって注射する事も分かっていて「痛い」とか「注射いや」とか言うんです。
食べ物にも「美味しい」とか「冷たい」とか反応してくださるようになりました。
娘さんの差し入れの甘酒も嬉しそうに飲まれんです。
いつもの食事の時の「おいしい」と
表情がちがうんです。
体の拘縮は、まだまだありますが
動かなかった腕が少し動くようになって
いたずらも出来るんです。

私自身
裸になる、抓る、あの硬い表情の状態から
認知症が
ここまで良くなるとは想像もしていませんでした。

全身状態の事もあるが、あまりの経過の良さに
もしかして、もう近いのか。死ぬ前の最後の良い状態かと思うくらいです。


私は本当に40年の病院勤務時代は何を学んできたんだろうと
この仕事をして思いました。

褥瘡や火傷も「なんで治るんだ」と医師に言って頂いたけど
私も初めは治ると思っていませんでした。

認知症もここまで治るなんて認知症なんて悪くなるだけと思っていたから
私も、ただビックリ。

私は
職員の努力と心のケアの成果だと思います。
私たちは特別な事は何もしていないのだから

職員に感謝
それにこたえて下さる利用者様に感謝です。





介護報酬改定

2015-02-22 18:35:42 | 在宅ケア
大変だ

20分未満の介護新設、2時間以上空けて・・・
20分未満では処置も十分できませんよ。
安否確認くらいでしょうか。
でも利用者さんはそうは思いませんよね。
利用者と働く者の温度差があります。

先日一人暮らしの利用者さんの兄弟のかたが
心配して24時間の介護を入れられたのだけど・・・

うたい文句は素晴らしいです。
1日何回、呼んでも料金は変わりません。

以前の利用者さんは「でもそんなに呼べない。人がいないとか
すぐにはいけないとか色々言われて呼びにくいです」と話しておられました。
そして結果的には入居されました。

今回も2週間足らずで「断るわ」と話されました。
何故だと思います

1日何回、呼んでも料金は変わらない。
そんなうまい話、無いでしょう。
料金は変わらないという事はそう言う事なんだと思いますね

働く者が疲弊して
心のケアなんて出来ませんよ。

病は気からというでしょう
20分の訪問
いくら認知症の人でも・・・認知症だからこそ逆効果ですよ
認知症は対応でずいぶん変わるんです。


私も以前30分未満・・・60分にしてほしいとお願いしたが
30分未満と言われ訪問した事があったけど
毎回時間オーバーでした。
利用者さんが帰してくれないんです。
寂しくて・・・
無理して帰れば妄想につながるし・・・
いわゆるオーバー分はボランティアです。

在宅で・・・と言うのであれば・・・在宅にもっと・・・と思いますけど

20分なんて
利用者も働く者も心が悪くなると思います。





精神科看護

2015-02-21 09:26:13 | 訪問看護
間もなく1年

前回のかかわりで
それまで3ヶ月持たないで入退を繰り返していた
酷い時は退院後1ヶ月も無く入院していたんだけど
前回は10ヶ月で失敗したが
今回はもうすぐ1年になる。
目標1年
もうすぐだ

余り話さない利用者
幻覚妄想、他害のある人に
女の看護師一人では誰もいけない。(正直女二人でも怖い)
でも30分以上でないと二人対応の点数が頂けない。
だから、どうにか30分の話題提供。

何でも妄想につながる。
妄想になっても良いような話を週2回探さなければならない。
結構きつい。
そろそろ限界・・・と思う反面
ここ数年間これまでにない在宅生活を送ってもらえたのは
私の力もあるのかなあと
達成感もあり
やっぱり困難事例はやりがいにつながる。
良い事と悪い事は何でも裏腹だ。

本人は嬉しそうに来てほしいと言う。
母も来てほしいと言う。

自立支援が無い3割負担。
自立支援を勧めても母が拒否。

高い・・・高い。申し訳ないと思う。
でも「気にしない気にしない」と自分に言い聞かせ
今度は1年半を目標にしようかな・・・


うちの看護師は困難事例も
それが普通と思っているようで
誰一人文句を言わない
結構大変だろうと思うけど

職員の優しさはどこにも負けない
褥瘡と精神はどこにも負けない
困難事例もどこにも負けない・・・と言いたい

まだ何があるかなあ・・・どこにも負けないところ
何でもどこにも負けないと言いたいが
計算と書類作りは苦手だ