取材のおかげで
新聞の取材で
私の事を感動的に書こうとしてくれる記者さんが
何度もスミマセンと電話で確認してくださる
おかげさまで今までの事が走馬灯のように蘇った
思いだせば涙が出てくる場面ばかり
依頼されて訪問すれば、
もう死期が迫っている。今日明日のように思った。
初対面の家族に説明、まだ在宅医もいない
でも病院は嫌だという。
とにかく医師を探すように
本来なら指示書がいる。まだ指示書はない
けど見捨てるわけにはいかない。朝夕介入して3日目に亡くなった
たった3日間の付き合いだったけれど家族は私に「ありがとう」って言ってくれた
その時の医師がまだそんなに親しくなかった時
「貴女は何で、こんな重症を受けるんだ」と言った
でも私が受けなければ指示書もない、在宅医もいない人の訪問なんて誰もしないだろうし
病院へ行くしかない・・・本人と家族の想いは叶えられない
「お前は重症が好きなんだ」と言った先生もいる
お風呂に入りたいと退院してきた人も1週間はいなかったよ
入浴中に死ぬ覚悟で訪問入浴するんだよと話、台風で遅れたけれど付き添いのために訪問した(仕事ではない)
お風呂に入れて「気持ちよかった」と繰り返し話、翌日早朝に亡くなった人
「桜が見れて良かった」とノート一杯に書いて亡くなった人は
ひどくなったら入院すると言っていたが
丁度桜の時期。家の前の桜を見に酸素しながら看護師と車いすで出かけた
酸素の機械を上げるたびに医師から「もう家は限界でしょう」と言われていたが
本人の意思を尊重し結局、家で亡くなった
妻はその後「家で亡くなって良かった」と繰り返し話された
前の日に「寿司食いに行こう」って誘われた
誘われても、まさか行く訳にもいかず笑って「はいはい」と流していたが
救急に運ばれて意識もなく、もう駄目だろうって
面会に行って「柴田だよ。寿司食べさせてくれるんやろう」と言うと
目を開けた。もちろん意識はないが私の声に反応してくれた人
アイスクリーム「食えって言っているだろう」と怒鳴るのだが
ジョジョの看護師のためにアイスクリームを用意しているアル中の人
誰も介入しない事例。でも明らかにガン末期だから・・・
指示書も出してもらえないまま介入する事よくあったよ
入院進められて病院を逃げてジョジョに来た人も2人はいる
思い出せばキリがない
色んな事がありました
走馬灯のように蘇り胸が熱くなりましたよ
こんな素敵な仕事に出会って
丸7年になるそうです
こんな素敵な仕事なのに・・・ね