《以下引用》
「世界タイトルマッチで悪質な反則を繰り返し1年間のライセンス停止処分を受けたボクシングの亀田大毅(18)=協栄=が17日、父の史郎トレーナー(42)、協栄ジムの金平会長とともに東京都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で試合後初めて記者会見。しかし大毅、史郎トレーナーからチャンピオンの内藤大助(33)=宮田=へ明確な謝罪はなかった。亀田父子は会見に先立ちJBCに陳謝した」(10月17日『スポーツ報知』)《引用ここまで》
多くを語るつもりはないが、某民放テレビ局の後押しもあって、この親子のデビューとその後の闘いは視聴率を稼いでいた。しかし、当時その民放局で仕事をしながら、私自身はこの親子のボクシング観にはついて行けない、というよりは嫌悪感に近い感じを抱いていた。
そんなことが結局は露呈した、ということなのだろう。今日の記者会見に誰も共感はしないだろう。子も子なら親も親だからだ。
しかし、と私は思う。この親子の形は日本の社会そのものではないか、と。
そんな想いを抱きながら別の新聞に目を通していたら、以下のような記事にお目にかかった。
《以下引用》
「安倍晋三前首相の肝いりで設置された政府の「『美しい国づくり』企画会議」に約4900万円の国費が投じられたことが、政府が16日に閣議決定した答弁書で明らかになった。同会議は日本画家の平山郁夫氏ら有識者12人を集めて4月に発足したが、2回会合を開いただけで、目立った成果もなく9月に解散した」(10月17日『毎日新聞』)《引用ここまで》
いわば奢れる自公政権の極みか、と思わせる事態だ。税金をどう考えているのだろうか。奢りで亀田親子が結局断罪されたと同じように、たった2回の会合で4900万円という途方もない金を使うという奢りも断罪されなければならない。平山画伯ら有識者と位置づけられた人々も、身の潔白なり、を示すべきではないか。
悪と善ではないが、そのあたりの潔さが日本社会から薄れてきている。
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