投手を決めるのに話し合いをすれば「談合」といわれ、選挙となれば「亀裂」などと騒がれる党となってしまったのも、偽メール問題の収拾策で行き着くところまでいってしまったからだ。つまり危機管理どころか責任論という点からいえば、最悪の結末の付け方を世の中のみんなに見せてしまった。
期待された二大政党制は根付かず、民主党は自らの失態で、小ぶりな政党になってしまった。本来の二大政党制に戻すためにも、新生民主党に何が問われているのか。
ひとつは、偽メール問題は何も解決していない、という事実である。偽メールはいったい誰がなんのために、民主党に持ち込んだのか、肝心のこの点が鮮明さを欠いたまま、民主党の不手際でした、で終わってしまっては、それこそ自浄能力に欠けるというべきである。
新生民主党への期待は、二大政党制の機能を果たしてもらいたいということのほかに、なんといってもこの偽メール事件の真相を明らかにする努力をしてもらいたいものだ。それでこそ、民主党再生であろう。
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