英語と仕事の好きなワーキングマザーゆきの日記

小4、小1のボーイズを抱える、管理職ワーママの日記。お酒、ランニング、旅行とショッピング、仕事について綴ります。

オルセー美術館展

2010-08-07 06:45:04 | 美術館
ずーっと行きたいと思っていたオルセー美術館展にようやく行きました。

一昨日のPM1時半過ぎでしたが、終了まで残り10日余り、夏休み期間ということもあり入館まで30分待ち
館内も予想通りむちゃ混みで、人混みの隙間から名画を臨む感じでした。。

しかしながら印象派の終焉からの、時代の移り変わりと画家の感性が生み成す新しい絵画を、
時代とテーマに分けて展示しており、工夫がなされているなと感じました。

・印象派の代表格モネの「睡蓮」は、移ろい行く季節を見たままに表現するために
 同じテーマでいくつもの作品を残したそうです。
 「睡蓮」のそれぞれの作品が自分として楽しめるようになると良いなと思いました。

・途中から印象派から距離をおいたセザンヌの「水浴の男たち」からは
 その力強い表現と色彩で印象派とは異なる方向性を感じます。


 また素早くありのままを描こうとする印象派の静物画とは異なり、
 じっくり時間をかけ画面での調和を重要視した「台所のテーブル」は印象的。


・点描技法で代表されるスーラ、シニャックらの色彩は一見印象派の影響があるかのよう。
 しかしながら点の大きさ、色彩を厳密に計算し緻密な作品になっています。
 シニャックの「マルセイユ港の入り口」はピンクの優しい色合いですが、
 近くで見ると強い色彩のタイルが敷き詰められているようでした。


・最初のころには印象派の影響(アニエールのレストラン・ド・ラ・シレーヌ)の見られるゴッホも
 次第に自分の内面を作品の中に表現しようとします。(アルルのゴッホの寝室など)
 ゴッホとお互いに影響を与えてあったゴーギャンや後の統合主義、ナビ派など抽象主義へと
 つながって行きます。

・そして何と行ってもアンリ・ルソーの「ヘビ使いの女」。
 ジャングルの木々の深い緑のデザインのような表現、シルエットで描かれた女性の神秘さ、
 これがレコードジャケットだとするとどんな音楽を奏でるのか楽しくなります。


しかし兎にも角にもむちゃ混みのオルセー美術館展
常設展を持たずに特別展で見る人を惹きつけようとする新国立美術館は
この先もこんな感じなんだろうな。
でも時代を超えた名画をこの時に見た経験はきっと将来に生きるはず。
今回は「蛇使いの女」を見たことで、ここ2-3年印象派を集中的に見てきた所から
他へ目を向けるきっかけになりました。
これまでのオルセー美術館も1つ1つの作品をじっくり楽しめるような空間でしたが、
リニューアルするオルセーにも是非行きたいです



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