実際に心は肉体よりも大事で、男女での心の結び付きが弱くなった為に、日本は少子化して「希望」が先細りしているように思えます。
この現象は日本だけでなく先進国全般で観られ、一般的にその原因は「贅沢になり過ぎて選り好みする様になったから」と言われています。
これは「贅沢が出来なさそうな相手の所には嫁ぎたくない」と云った風潮を生み、競争社会で敗れた男女は「あきらめ」を覚えてしまう嫌いすらあります。
しかし一方、物質的な贅沢にはもう飽き飽きして、精神的な豊かさを求める若者が増えているフランスの様な先進国では、男女の絆は保たれて多くの「希望」が生まれています。
日本もそうした先進国に成りつつある気がし、実際に豊かな精神生活を送る上でお金はそれ程必要ではありません。
本当に必要なのは相手を大事にする心で、供に励まし合って高い目標に向けて歩むコトです。
そうした「人生の目標」を見出だし難いのも日本の問題点で、共通の目標を持つコトは男女が絆を保つ上でとても大事なポイントだと思います。
この目標が食い違ってしまえば、たとえ贅沢な暮らしが出来たとしても幸せな結婚とは言えないでしょう。
先進国で離婚率が高いのもこの為と思われ、人間は目標を持たないと善く生きられない動物のようです。
ここで、人間を代表して山で動物と暮らす夫婦に話を飛ばしますと、彼等の目標はハッキリしており、それは「ヒトいう種の可能性の探求」です。
ヒマラヤの高山で生活するコト自体がその探求と言え、そこには動物との共生の可能性や、少ない食糧で生きられる可能性、そして100才の年齢差があっても生殖できる可能性を探求し成功を収めました。
やはり、男女が家庭を築く上で一番の目標となるのは子育てかと思い、まだトゥルクは子を産んでいませんが、胎内の子をどんな風に育てるかシバ爺と善く話し合います。
もうすぐ逝ってしまうシバ爺にとって、自分の子を再び持てるコトは大きな喜びで、次回は彼がトゥルクに遺した子育ての目標について語ろうと思います。