今回はシバ爺の名前の由来と、そのキャラクター作りについて語ろうと思います。
このとても面白いコラムを読まれれば、だいたいヒンドゥー教がどんなモノか解ります。
それは実に人間クサくてユルい神様観で、「楽しんだもん勝ち」と云った倫理観を教えてくれます。
シバジーはそんな「勝者」チックなお爺さんによく付けられるアダ名で、神様としての威厳を保っていてお国の言うコトなんか知らんぷりなお爺さんが、インドにはけっこう居られます。
シヴァ神については、ダンスの神、獣の神、破壊神、ガンジス川の神、幸せを与えてくれる神、時間の神と云った性格がありますが、人間的な描写では「山の修行僧」として描かれています。
更に極めつけなのは、シヴァの象徴としてリンガと言う山の様な男根を拝む習慣がインドにはあり、シヴァを目指す行者(サドゥ)は自分のリンガを鍛える修行をしております。
このページに写っている修行方法は、端から観ると笑いを禁じ得ないモノなのですが、行っている当人は至って真剣です。
リンガこそがエネルギーの源泉だとするインド哲学は、大学で専攻しましたがそんなペーパー知識など、サドゥの実践の前では何モノでもない気がします。