てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

金沢城は狭いって・・・!?

2016年11月29日 21時40分26秒 | 【ヒゲ親父】地元のこと
図書館から借りた本にこれがある。

金沢城 森栄松著

古い本ですよ。

昭和45年8月20日発行で価格は360円(安っ!)
・・・オイラ1歳です。

古い本というのは、これでなかなか興味深いものであるのだ。

その対象物の本質がわかりやすい。昔から言われ続けていることは正しいのだろう。
例えば金沢城なら、本の裏側にこうある。

やはり金沢城は昔から石垣のようである。


前に金沢城と江戸城の広さの記事を投稿したことがあるが、
オイラの認識としては金沢城は大きいと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
この本にはこう書いてある。


しかし、金沢城は百万石の大藩の城としては規模が小さく、近くに高い卯辰山があり、また小立野台地はほとんど同じ高さの台地であるから攻めやすいので、堅固な城ということはできなかった。・・・

違うページでも、

面積91630坪・・・これは他の藩主の城地と比較すればきわめて狭小なもので、他藩では二十万坪以上の城地を有するものも少なくなかった。


そうなんだ・・・、

たしかに言われてみればそうだ。
金沢城(120万石)は、名古屋城(62万石)や大阪城(約65万石)と同級、少なくとも熊本城(54万石)や姫路城(15万石)よりも大きくなければならないはずである。

この本にもあるように金沢城は小立野台地の末端に建てられたもので、どうしても地形的に広さに制限があったようです。

ただし、加賀八家(本多家5万石~奥村家1万石強)が城外で城を守るように屋敷が配置されたり、
惣構を二重に設けたりして城としての防備は相当高かったようです。


当然ながらこの本の時代には、城内に移転前の金沢大学があり、復元された菱櫓・五十間長屋・橋詰門続櫓や玉泉院丸庭園のことなど書いていない。
今はなき著者が現代の金沢城を見たならどう感じて、どう思うかな。

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コメント
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