(承前)
4.何が問題なのか。それは、1951年に調印された日米安保条約(旧条約)が「片務的」な内容の条約だったことである。旧条約は、日本が米軍に基地を提供する一方、アメリカの日本防衛の義務を明記しない内容、つまり「片務的」な内容だった。
そのことの何がマズイのかーー。日本は憲法9条で「戦争の放棄」を謳っているため、自衛権の行使ができない。そこで、日本の国家防衛を肩代わりしてくれる他国の軍隊が不可欠になる。その軍隊は、(現に日本に駐留している)米軍が適任であり、それ以外にないということになるが、その米軍に日本防衛の義務がないとなると、日本は丸腰で孤立無援の窮地に立たされることになってしまうのである。
そこで岸信介首相は、1960年の条約改定時に、アメリカに日本防衛の義務を課すように要求し、アメリカもこれを了承した。アメリカ側の当事者(当時の米大統領はアイゼンハワー)は、日本側の要求を尤もだと認めざるを得なかったのだろう。
5.注目すべきは、この条約改定を境に、アメリカの日本に対する態度も、また日本のアメリカに対する態度も、ガラリと変わったことである。
アメリカ政府はこの「新条約」の内容を踏まえて、「我が国の軍隊は日本を守るために日本に駐留してやっているのだ。だから日本も応分の駐留経費を分担せよ」と言うようになり、日本政府も、「我が国を守っていただいているのだから、アメリカの要求は無視できない」と考えるようになった。
日本政府の対米依存、対米追従の姿勢はこうして出来上がったと見ることができる。結局、日本政府は、1978年、アメリカ側の要求に応えて、多額の「思いやり予算」を支払うことを決定したのである。
4.何が問題なのか。それは、1951年に調印された日米安保条約(旧条約)が「片務的」な内容の条約だったことである。旧条約は、日本が米軍に基地を提供する一方、アメリカの日本防衛の義務を明記しない内容、つまり「片務的」な内容だった。
そのことの何がマズイのかーー。日本は憲法9条で「戦争の放棄」を謳っているため、自衛権の行使ができない。そこで、日本の国家防衛を肩代わりしてくれる他国の軍隊が不可欠になる。その軍隊は、(現に日本に駐留している)米軍が適任であり、それ以外にないということになるが、その米軍に日本防衛の義務がないとなると、日本は丸腰で孤立無援の窮地に立たされることになってしまうのである。
そこで岸信介首相は、1960年の条約改定時に、アメリカに日本防衛の義務を課すように要求し、アメリカもこれを了承した。アメリカ側の当事者(当時の米大統領はアイゼンハワー)は、日本側の要求を尤もだと認めざるを得なかったのだろう。
5.注目すべきは、この条約改定を境に、アメリカの日本に対する態度も、また日本のアメリカに対する態度も、ガラリと変わったことである。
アメリカ政府はこの「新条約」の内容を踏まえて、「我が国の軍隊は日本を守るために日本に駐留してやっているのだ。だから日本も応分の駐留経費を分担せよ」と言うようになり、日本政府も、「我が国を守っていただいているのだから、アメリカの要求は無視できない」と考えるようになった。
日本政府の対米依存、対米追従の姿勢はこうして出来上がったと見ることができる。結局、日本政府は、1978年、アメリカ側の要求に応えて、多額の「思いやり予算」を支払うことを決定したのである。
(つづく)