ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

(旧)民進党 ふるい落とされる議員たち

2017-09-30 11:57:15 | 日記
けさテレビをつけたら、小池氏の「希望の党」による民進党議員の「選別」
の話が出ていた。小池氏が打ち出した仕掛け花火が、改憲派(可)と護憲
派(不可)とを篩(ふるい)にかける選別の装置として機能しつつある。そ
ういう話だった。これによっていよいよ野党保守勢力の結集が実現すること
になるが、この花火を仕掛けたのは、勝負師・小池氏のほかに、鵺(ぬえ)
の壊し屋・小沢一郎だという噂もある。

ともあれ、「希望の党」による「選別」がマスメディアで話題になり始めた
ことで、この党の極右的性格がクローズアップされ、ひろく有権者に知られ
るようになることは、悪いことではない。

さて、勝負師と壊し屋が描いたこの設計図がシナリオ通りに展開するとき、
ふるい落とされて「希望の党」に合流できなかった議員たち、(旧)民進党
左派の議員たちはどうなるのか。私が注目したいのは、このことである。彼
らは支援組織を失い、選挙資金を失い、落選確実だというのが大方の見方だ
が、ホントだろうか。

有り体に言うと、私の見方はグラついている。護憲だ、平和だ、とお題目を
並べるだけで、北のミサイルという「国難」に対処できるのだろうか。でき
ないのではないか、とこれまで私は考えてきた。こうしたことを考えると、
現実的な選択として、政権政党は安倍自民党を選ばざるを得ないのではない
か。民進党左派に票を入れて、この党に政権を委ねるなんて、論外も論外、
愚かなことだ。ーーそう考えてきた。

だが、安倍自民党でこの「国難」を切り抜けられるのか、その見通しはある
のかと考えると、これもまた心許ない。この親米政権は、北との戦争という
別の「国難」に向かって、ひたすら突き進んでいるように思えるのだ。

北との戦争を回避し、友好関係を樹立することを考えれば、「護憲・平和」
のセンセイ方のほうが、まだマシのようにも思えてくる。センセイ方の中に
は、北との対話のチャンネルを持っている人も何人かいるに違いない。そう
でなくても、「北風と太陽」の譬えもある。平和志向のこの人たちが相手な
ら、北の指導者も心を開いて、敵視政策を改める気になるかも知れない。な
い、ない、そんなこと、あるわけがない、と決めつけるのは、まだ早い気が
する。このセンセイ方、この衆院選でも案外、支持を集めるんじゃないか
な。
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保守新党は何を目指すのか

2017-09-29 11:27:47 | 日記
民進党の希望の党への身売り話、もとい、合流話が出て、一気に流動化した
政局も、一夜が明け、おぼろげではあれ、そこはかとなく構図の形を見せは
じめた。

見えてきた構図、それは、保守政党「日本のこころ」と鵺(ぬえ)のような
自由党、それに民進党の右派勢力が、極右の「希望の党」に合流して、一大
保守新党を結成するという構図である。これまで、民進党は右派と左派との
確執が勢力拡大の大きな阻害要因になっていたが、これら両勢力を切り離す
力技を、「希望の党」による「選別」の作業が果たすことになる。民進党の
前原代表も、うまい悪知恵を絞ったものだ。これまで何かと対立をくり広げ
てきた相手勢力と、やっと手が切れて、ああスッキリした、これはまあ、な
るべくしてなったことだ、と思った民進党の党員も多いことだろう。

さてそうなると、問題になるのは、新たに結成されるこの保守新党の特徴な
いし性格である。この保守新党も、その核となる「希望の党」も、各種のメ
ディアが論(あげつら)うように、具体的な党の方針を明示せず、何をしよ
うとしているかが分からない点で、国民に大きな不安を抱かせる。きょうの
日経が社説のタイトルにかかげるように、《野党は「希望の党」結集で何を
目指すのか 》が分からない、ということである。

この保守新党は何を目指すのか。唯一はっきりしているのは、この新党が政
権奪取を目指していることである。どういう社会の実現を目指しているの
か、それについてはノー・プラン。だからこの新党は具体的な党の方針を打
ち出すことができないのだ。

国家の安全保障政策では安倍自民党に追従しながら、安倍自民党との差違化
をはかって「原発ゼロ」や「消費増税ストップ」のお題目を並べるだけ。こ
のどうでも良い(と内心では思っている)お題目の部分を除けば、この保守
新党は、紛れもなく安倍自民党のクローンにほかならない。

クローンがクローン元を、コピーがコピー元を凌ぐことは、本来あり得な
い。今後の衆院選の結果は、この定説をくつがえすのかどうか。楽しみが一
つ増えたと喜んでいる天邪鬼の昨今である。
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民希 合流話の裏事情

2017-09-28 14:16:53 | 日記
民進党の前原代表が、小池都知事ひきいる「希望の党」と合流する方針を
打ち出した。なんとまあ、とてつもない奇策を思いついたものだ。そう呆
れかえったのは、私だけではないだろう。

なんといっても、水と油をかき混ぜるような話である。共産党との共闘ど
ころの話ではない。この党は壊れた時計の振り子のように、左から右へと
大きく激しく揺れ動いている。リーダーになって間もない前原氏は、生き
残りをめざした悪あがきの果てに、とうとう盲目になってしまったのだろ
うか。それとも、選挙に生き残るため、民進党を離党して「希望の党」に
希望を託さざるを得ない、あの選挙難民のセンセイたちのように、「見て
見ぬふり」を決め込んだのだろうか。

前原氏の合流構想が抱えこむアポリアを、冷静に見通している議員もいな
いわけではない。民進党の有田芳生・参院議員は、民進党が「希望の党」
に合流するとする前原構想を、「“悪魔”との握手だ」と批判している。前
原代表をファウストになぞらえたようにも取れるが、その論拠は明快であ
る。

有田氏の批判は、安保法案、共謀罪法案の採決で賛成票を投じた中山恭子、
福田峰之、松沢成文氏らが「希望の党」の立ち上げにメインメンバーとし
て絡んでいる点を問題視する観点からなされている。安保法案にしても、
共謀罪法案にしても、その強行採決に当たって、民進党はじめ大半の野党
が激しい反対運動を繰りひろげたことは、まだ記憶に新しい。両法案に賛
成票を投じた面々がメインでからむ政党に、新進党が合流・合体するなど
もっての外、「“悪魔”との握手」とは言わないまでも、とうてい見過ごす
ことのできぬ禁じ手であることは間違いない。アンタたち、政治家として
の節操を忘れたのか、と言いたくなる。

合流話がトントン拍子で進んだのは、「希望の党」の側にも、新進党との
合流を受け入れることに、それなりのメリットがあるからである。一つは、
それが極右色を隠すカモフラージュとして役立つこと、もう一つは、それ
が政治資金を獲得する手立てになることである。きょうの朝日新聞に、こ
んな記事がのっていた。

25日に設立されたばかりの新党にとって、全国展開のために不足してい
るのは地域に地盤を持つ人材と資金。民進には「100億円」(民進関係
者)ともいわれる資金がある。すでに、落選して政界から離れていた近畿
地方の元民主党衆院議員にも、新党側から「調査票を送って、600万円
を振り込んでほしい。自動的に公認する」と立候補の打診があったとい
う。                   (朝日新聞 9月28日)

合流話は頭数と資金集めが目的だということを、民進党のセンセイたちは
よく知っている。だから選挙が終わり、首班指名の投票が終われば、自分
たちはお役御免でお払い箱になるのではないか、と恐れをいだいている。
「憲法改正、安保法、共謀罪法賛成、これがわが党の党是です。賛成でき
ないなら、除名します。」
いつ、そう言われるのではないかと、ビクビクしている。

要するに、「希望の党」は安倍自民党となんら変わるところがない。「原
発ゼロ」や「消費増税ストップ」なんて、できもしないし、やる気もな
い。ただ「権力への意志」に駆られて、権力の座につきたいと思っている
だけ。ーーそんなこと、有権者は見抜けないとでも思っているのだろうか。
「国民ファースト」の「国民」も、ナメられたものだ。
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羊頭狗肉の希望の党

2017-09-27 11:40:37 | 日記
小池都知事が国政政党を立ち上げ、「希望の党」と名付けるとともに、自
ら党首に就任した。この新党には、新進党を中心に、選挙難民の現職議員、
公認候補者が「我も我も」と押し寄せ、来る衆院選に大きな波紋を投げか
けている。

その勢いに、自民党や新進党の幹部は戦々恐々としているようだが、この
新党はそれほど大きな勢力にはならないだろう。そう私は見ている。なっ
てはならない、と考えている。羊頭狗肉の政党が国民を欺き、権力亡者が
国政を手玉に取るようなことは、あってはならないと考えるからだ。

なぜそう考えるのか、私が小池氏をどう見ているかは、本ブログの過去記
事を読めば、お解りいただけるだろう。これらの記事で私が判断の根拠に
したのは、政治ネタサイト「リテラ」の記事であるが、このサイトについ
ては、「ホントかな?」と訝る人も少なくないに違いない。本ブログで私
が書いた記事を、まずは再録する。


驚くべき話をアンチ右翼サイト「リテラ」が紹介している。
《小池知事と都民ファーストでいいのか? 仕切っているのは国民主権否
定を公言する極右、安倍政権に全面協力の密約も》という長ったらしいタ
イトルが、話の大筋を示している。都議選で大勝し、過半数を制した「都
民ファーストの会」であるが、小池知事の側近中の側近で、この議員集団
を仕切っている野田数なる人物は、軍国主義にかぶれ、極右思想を信奉す
る改憲論者のアブナイ人物だというのである。
しかも、この野田氏だけでなく、小池都知事自身がバリバリの極右思想の
持ち主で、リベラルの対極にある。このような面々が牛耳る「都民ファー
ストの会」は、「自民党に対抗する政党などではなく、その主張や思想は
ほとんど安倍自民党と大差ない」。となれば、当然「浮上してくるのが、
近い将来、国政で安倍自民党とタッグを組んで、改憲に全面協力する可能
性だ」というのである。
要するに、小池百合子一派は、国政レベルでは、安倍自民党の政権運営に
不満をいだく人たちの「受け皿」にはなり得ない、ということである。


私がこのエントリーで依拠した「リテラ」の元記事は、小池都知事の側近
である野田数氏に焦点を当てている。問題のご本人、小池都知事について
は、こんな記事もある。


きょう見かけたのは、小池東京都知事にまつわるネット記事である。小池
都知事が、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者への追悼メッセージを拒
否したことが、各方面に波紋を広げている。政治ネタ暴露サイト「リテラ
」によれば、彼女のこの政治姿勢は、在特会に連なる極右ヘイト集団「日
本女性の会 そよ風」との腐れ縁から出ているという。この腐れ縁も、か
き捨てにできない恥の一例だろう。次々と暴かれるこうした過去の(現在
にも生き続ける)人脈によって、彼女の(リベラル然とした)化けの皮が
剥がれるのも、時間の問題なのかも。


独特の嗅覚を持ち、選挙戦術に秀でた小池氏は、自分一人が人寄せパンダ
になるだけの現状ではマズいと見たのだろう、突如「原発ゼロ」の旗を立
て、小泉元首相と会談を行うというパフォーマンスを見せつけた。

しかし、騙されてはいけない。新党の旗印になるこの「原発ゼロ」政策だっ
て、しょせんは取ってつけた苦肉の策、都政における築地市場問題と同様、
選挙が終わればウヤムヤにされるに決まっている。「原発のリスクと、電
力需要と、その二つをアウフヘーベンするとですね、ワイズスペンディン
グの観点からすればですね、ムニャムニャムニャ」。

でも、国民にとって焦眉の急であるミサイル危機については、この政党は
どういう方針をとるつもりなのだろう。「国民ファースト」の盟友同士で、
トランプのアメリカと手を携え、憎っくき朝鮮人を懲らしめるために、イ
ケイケドンドンで突き進むつもりだろうか。

この新党、その政策の内実がいまだにはっきりしないのがアレだが、いっ
そ「国粋嫌韓党」とでも名付ければ、「狗頭狗肉」になり、誤解を呼ぶ恐
れは減るだろう。
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痴情のもつれ 米朝バトル

2017-09-26 13:23:25 | 日記
痴情のもつれから、相手を斧で斬りつけるという事件は、ごまんとあるら
しい。きのう本ブログでこう書きながら、私はすこし別のことを考えてい
た。北朝鮮とアメリカとの関係についてである。次のような報道が頭にあっ
たからだ。

北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は、日本時間24日未明、国連総会の一
般討論演説で、自国の核・ミサイル開発を「正々堂々たる自衛的な措置」
と主張した。今月に行った6回目の核実験で「核武力完成の完結段階に
入った」とし、「最終目標は米国と力の均衡を取ることだ」と述べた。
               (朝日新聞デジタル 9月25日配信)

核武装の最終目標は、米国と力の均衡を取ることだ。聞き飽きた文句だ
が、それではなぜ北朝鮮はアメリカとの力の均衡をめざすのか。ーーそ
れは、平和条約の締結に向けた交渉へ、アメリカを引きずり出すためで
ある。

アメリカと平和条約を締結する。アメリカとお友達の関係になる。だから
核武装をする。対等に渡りあえる関係になる。これではまるでやんちゃな
小学生のあの男の子みたいではないか。「**子ちゃんが好きだ」と言っ
て**子ちゃんにちょっかいを出し、スカートをめくったり、**子ちゃ
んをいじめたりする、あの困った男の子のことである。この男の子のふる
まいは、もうすこし年端がいけば、ストーカーの行為と変わらないものに
なるだろう。

「オレと付き合ってくれ」と言い寄るストーカー男(北朝鮮)を、これま
で、ふくよか美人のアメリカは黙殺し、(「戦略的忍耐」を決めこんで)
逃げ続けてきた。このふくよか美人の側にも、問題がなくはなかったと言
える。
「昔は喧嘩もしたけど、仲直りをしたいんだ。もう喧嘩はこりごりだから
な」という未練たっぷり男を、なぜふくよか美人は無下に扱わなければな
らなっかたのか。

アメリカは大統領が暴走老人に替わってから、頭にすぐ血がのぼるよう
になり、「なんだ、このスケベ野郎!、痛い目を見るぞ!」と言い返す
ようになって、「痴情のもつれ」が一段と熱を帯びる原因を作った。

袖にされた未練たっぷり男が逆上して、ふくよか美人のとりまき連にま
で斧で斬りかからなければよいのだが・・・。ふくよか美人のアメ子さん、
お願い、何とかしてよ。
斧を振りまわす位なら何でもないけど、核ミサイルとなると、世界全体
を巻き添えにしかねないからね。
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