ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

どういう積りか、韓国

2022-05-18 12:28:10 | 日記


きのうの夕食時、次のようなニュースを聞いた。

「島根県の竹島周辺の日本の排他的経済水域で、今月9日以降、韓国の国営企業の依頼を受けた海洋調査船が航行していたことが分かりました。
日本政府は、調査を行っていたのであれば容認できないと、韓国側に外交ルートを通じて申し入れを行いました。」
(NHK NEWS WEB 5月17日配信)

何い〜ッ、韓国という国は、いったい何を考えているのだ! 素朴な驚きと、言いしれぬ怒り、それに失望で、私は口にした夕飯を喉に詰らせそうになった。

だって、そうではないか。韓国は大統領が反日派から親日派へと変わり、新大統領の就任式に出席した林外相が、新大統領と会談をして、日韓関係を改善していこうと確認し合ったばかりだった。これで日韓の間にもやっと雪解けムードが流れ始めるのだな。私はそのようなムードを歓迎する心積もりでいた。それなのに韓国は、いきなり竹島問題を顕在化するような挙に出たのである。

「いいか、竹島、つまり独島(ドクト)は、我が国のテリトリーだからな。忘れるなよ!」
そう主張するためのファイティング・ポーズであり、軽いジャブのつもりだったのだろう。

これに対して日本政府は、「仮にわが国の排他的経済水域で調査活動を行っているのであれば認められない」(=いいや、竹島は我が国のテリトリーだ!)と抗議したが、これに対する韓国側の回答は、次のようなものだった。

「国連海洋法条約などの国際法や関連する国内法令に基づき、韓国の排他的経済水域内で行われた正当な活動に対する日本側の問題提起は受け入れられないという立場だ。」

つまり、問題の調査活動は、韓国側が自国の排他的経済水域内で行った正当な活動であって、国際法に違反するものではなく、したがってこれに対する日本側の抗議は受け入れられない、というのである。

韓国側は、竹島=独島問題で先制のジャブを放つことによって、次のように主張しようとしている。
「’我が国は、貴国との(関係改善のための)話し合いのテーブルにつく用意がある。だが、竹島=独島をめぐる領土問題に決着をつけることが、話し合いのテーブルにつく大事な前提条件だ。我が国はこの問題で譲歩するつもりはさらさらない。」

もちろん日本政府も、領土問題で譲歩する気などさらさらないだろう。韓国も日本も、ある意味で(領土にこだわる)国家の本性を、前面に押し出している。こんな状態で、関係改善の話し合いを始めることができるのだろうか。

元の木阿弥。ーーそんな言葉が脳裏をよぎった夜だった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする