悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

本がいままでの10倍速く読める法

2010年02月24日 12時23分28秒 | Cランク
本がいままでの10倍速く読める法 (知的生きかた文庫)
栗田 昌裕
三笠書房

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 この本は私のビジネス書を読み始めた原点とも言える一冊です。というと多少の語弊が

あるかもしれません。なぜなら、内容はいわゆる「速読」を紹介したものであり、一般教

養の部類ではないかもしれないからです。


 なぜビジネス書の原点という言い方をしたか。それは私がこの本と出合ってから、一週

間に3~5冊ペースで読書ができるようになったからです。

 読書スピードが上がれば、必然と読む量も増えてきます。そうすると、今までを出さな

かったジャンルにも目が向いてきます。私の場合はそれがビジネス書籍だったのです。
 

 この本のタイトルを見れば、ほぼ100%内容を想像できるでしょう。「本を10倍速

く読む」ですからね。そのまんまなわけです。では最大の関心点は、「可能か否か」。

 結論から言いますと、「たぶん不可能」です。この本を読んだだけでは、ですが。10

倍の速度で本を読むこと自体は十分に可能です。現に私はできます。もともと本を読むス

ピードがめちゃくちゃ遅かったので、10倍と言ってもたかが知れてますが、1ページを

5秒で読めるくらいにはなれました。ではなぜ「たぶん不可能」なのか。それは私が今の

読書スピードに到達するまでに2年ほどの期間を要したからです。


 この本を読んで、速読の世界に俄然興味が湧いた私は、類似本を買い漁り、研究を重ね

ました。読んでただけですが、研究といえば研究です。そこで、ひとえに速読と言っても

様々な種類があることがわかりました。それを見ながら読書スピードを上げていったの

で、本書を読んだだけで10倍のスピードになるかと問われると、私個人の意見では「難

しいんじゃないかなぁ」となってしまうわけです。ま、私の場合がそうだっただけで、実

際に読書スピードが上がることは間違いないですし、超高速で本の世界を渡り歩く「速

読」の世界に触れることができる良書です。



では内容を紹介していきましょう。

 まず本書では、「速読」の間違ったイメージを払拭していきます。間違ったイメージと

は飛ばし読みとか斜め読みとか、いわゆる「省く」という奴ですね。これはこれで立派な

「速読」ではあるのですが、本書が紹介する「速読」はまるで別次元です。本は「読む」

のではなく「見る」という解説がまず好奇心をかきたててくれます。


 初めてこのような読書方法をご覧になる方には、おそらく本書は眉唾ものでしょう。

「風景のように文字を眺める」とか、「右脳で本を見る」とか、これまでの読書の概念を

根本から覆すような理論のオンパレードです。おそらくほとんどの方が「本を読むトレー

ニング」なんてしたことがないと思うので、「速読」の存在を知るだけでも読書スピード

は確実にアップするでしょう。


 その他にも、眼球運動であるとか、ページをめくるリズムであるとか、実戦的なアドバ

イスも盛り込まれています。家に未読の本が10冊以上重なっていて、今後読む予定も気

力もないという方にはぜひ押さえて欲しい一冊です。

 
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