悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

マンガを読んで小説家になろう!

2010年02月03日 19時22分46秒 | Cランク
マンガを読んで小説家になろう!
大内 明日香,若桜木 虔
アスペクト

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 本書は姉妹本である「すべてのオタクは小説家になれる!」を合わせて読むと

より一層の理解が得られると思います。私の場合は物語の構想を練る上で非常に参考にな

り、今後の指針になっていくと感じています。恥ずかしながら、私は小説家志望でありな

がら、これまでは「ストーリーの構想を練る」という概念が乏しく、「とにかくおもしろ

いものを!」という一念だけで書いてきたような気がします。そういう意味では新たな世

界を開いてくれた大事な一冊です。


 まず本書では、「マンガは高度に商業化されています」という言葉が目に飛び込んでき

ます。私はこれにドキッとさせられてしまいました。連載中止や製作コスト、その他諸々

の事情を鑑みると、「絶対に売れなきゃならない」度は小説の比ではないという説明が成

されます。これはその通りだと思いました。逆に言えば、成功の方程式でガチガチに塗り

固めたマンガから色々と学んでいこうという発想は、凄く自然なように受け止められます

ね。私はそこまで深く考えて小説を書いていたわけではないので、急に世界が広がったよ

うに感じられました。


 本書は主に「書くための心構え」に注力しており、いわゆる「書き方ハウツゥ本」では

ありません。だからこそ私は得られるものが多々ありました。私の個人的な感想ばかりで

申し訳ないのですが、「パターンとバリエーション」の項は凄く参考になりました。物語

を解体していくと、必ず幾つかの法則に当てはまるというものですが、私はこの本を読む

までそのことさえよく理解していませんでした。


 この本に出会ってからようやく、この手の話しは語りつくされていて、巷の構成作家さ

んたちはもっと先のことを勉強していると知りました。今はこの手の本を買いあさる毎日

です。自分だけの小説ではなく、売れるような小説を書きたいと思っている方は読んでも

損はないと思います。少なくとも、「読める人」と「書ける人」の違いを知るだけでも大

きいと感じました。1日もあれば十分読みきれますので、ぜひチェックしてみてください

ね。


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