というわけで、
前回の栽培記の続きです。
また寝てしまうので、
本題から入ることにしまして。
けっきょく書ききれず
またグダグダになって、
やっぱりとなるのもあれなので、
今回の頂いたご質問の回答については、
いったんこれで完了と、
勝手ながらそういう形にさせて頂こうかと思います。
そんわけで、
こんばんは、
ネペンテス普及委員会の代表兼会長の、
悠です。
時間がないので、
今日は画像なしです。
あと走り書きなので、
理由付けがなかったり、
まとまってない内容や、
文章であること、
予めご了承ください。
さて、
ネペンテスの栽培ですが、
私の栽培場では、
基本は、
鹿沼土ベースのオリジナルブレンドを使用しております。
つまり、
ユグドラソイルですね。
あと試験的に、
生ミズゴケ、
乾燥から戻した一般的なミズゴケ、
ピートモス、
をそれぞれ使っておりました。
(2018年にテスト終了しユグドラソイルに戻しました)
それぞれの用土については、
私のところでの結果と合わせたほうが、
わかりやすいかと思いますので、
まぁ異論があることは重々承知ですが、
2019年8月の現時点での話しなので、
そこはご理解頂きたいと思います。
まず生ミズゴケですが、
用土自体が生体のようなものなので、
管理が非常に難しく、
通年使用には向いてない気がします。
日に当てすぎてもダメ、
温度が上がりすぎてもダメ、
湿度が低すぎてもダメ、
風が無くても強くてもダメ、
という感じで、
もちろん、
生ミズゴケ自体を培養する場合、
そこまで難易度は高くないのですが、
ネペンテスの用土として使う場合、
ダメになった時の劣化があまりにも早く、
乾燥ミズゴケを使っていた方が、
まだ安全な気がします。
少なくとも、
湿度管理できる設備、
もしくは湿度維持できる場所がなく、
通年野外栽培でもない限り、
用土としては安易に手を出すべきではない、
という感じです。
そして次に、
ミズゴケですが、
これもちょっとクセがあり、
私のところでは持て余す状態です。
まず、
乾燥栽培には一切向いていないので、
常時湿らせてる必要があります。
いや、
多少乾かしても大丈夫だよと、
ある程度の経験者の方は語られるかもしれませんが、
ネペンテスに関してだけ言えば、
90鉢近くを数年維持している私から言わせると、
ミズゴケを乾かすのは、
やめておいた方がいいでしょう。
そうなると、
常時湿らせてる必要がありますが、
今度は湿度を上げてやらないと、
劣化がどんどん早くなり、
下手に温度を上げようものなら、
コケに藻が生えるというミラクルを出して、
異臭がしてくること請け合いです。
野外で腰水栽培は、
株と相性があるのか、
うまくいったのもありましたが、
室内栽培に切り替えると、
途端にバランスを崩しますので、
通年栽培は私には難易度が高過ぎました。
あ、
温度と湿度、
似ている漢字が交互に出ますので、
読むときは注意してくださいね。
あと初心者の方は、
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、
買ってきたネペンテスの用土がミズゴケでも、
実際の下の方は別の用土だった、
ということも結構ありますから、
勉強のために、
自分が買ったネペンテスが、
どういう用土で、
どう植え込みされていたか、
調べておくのも大事です。
そーなると、
じゃあ観葉植物でよく出てくる、
ピートモスですが、
これも私の栽培場では、
相性が悪すぎました。
ピートモスに関しては、
植え込み、
経過観察、
植え替えと、
どの段階でも優位性が見いだせなかったので、
現時点での結論として、
単体での使用はもうないと思います。
理由はあくまで想像なのですが、
ピートモスの採取地、
採取場所というのでしょうか、
そこは泥炭層という、
簡単に言うと、
植物が堆積して土のように腐食したところなのですが、
その中にはミズゴケも含まれているらしいんですね。
実際に見たわけではないのであれですが、
そうなると、
用土自体が、
非常にクローズドな環境で作られたわけで、
力を発揮させるどころか、
性能を維持するのも難しいのではないか、
という仮説です。
つまり、
用土に寄せた環境作りをせざるおえなくなる、
と言いますか。
まぁハンキングや、
観葉植物の土、、
ブルーベリーの基本用土として、
広く使用されてる優良用土ではあると思いますが、
鉢内の用土劣化にも比較的柔軟に対応できるタイプや、
鉢内の環境を自らコントロールできる、
根をバリバリに広げ、
養分を吸い上げまくる種なら、
全然大丈夫だと思うんですね。
でも、
ネペンテスはそうじゃない。
もちろん、
私がきちんと環境を整備していないのが、
一番の大きな原因で、
逆に環境が合えば、
主力用土になる可能性も大いにあります。
でも私は、
どんな環境や使用方法でも、
劣化スピードを一定に保つ、
という方向に行きましたので、
急激に劣化する可能性のある上記の用土は、
取り合えず鑑賞用の生ミズゴケを残して、
手を引いた、
という状態です。
ただそうなると、
他の純粋な掘り出された土も、
土中のクローズドな世界だったんじゃないかとか、
ベラボンも見たようなものじゃないか、
というご意見もあるかもしれません。
ここで大事なのは、
生ミズゴケ、
ミズゴケ、
ピートモスは、
有機質である、
ということなのです。
つまり、
劣化と書きましたが、
実際には、
分解される、
腐敗する、
という要素が多きすぎるわけです。
ピートモスも元々、
植物が腐って分解されてできたものじゃないか、
という考え方もありますが、
違います。
腐敗と腐植は、
似てるような現象ですが、
我々が使用する上では、
まったく別物です。
腐植をコントロールできるくらい植物の生長がはやい、
あるいは適応力がある、
もともと産地がそういうところだった、
育てる側も腐敗しない水分コントロール、
もしくは、
野外栽培や温湿度の環境維持ができればいいのですが、
私には無理だった、
とそういうわけです。
そして、
同じようにクローズドな世界から掘り出された土ですが、
砂利系は不純物を除けばほぼ無機質なため、
多すぎる水分や不必要な栄養素がなければ、
まず腐るという概念自体がないわけですね。
じゃあベラボンはどうなのか、
ヤシの実が原料なので、
もろ有機質じゃないか、
という話しですが、
私が注目したのが、
炭素率です。
で、
長くなるので、
まったく初耳の方は、
各自ググってください。
私は基本的に、
超ズボラで、
めんどくさがりの超せっかちなので、
多数の鉢を見て、
それぞれの用土の状態が、
置き場所や水のやり方によって、
いちいちコンディションが違うなど、
到底耐えられないわけです。
一律、
同じ管理、
同じ条件で育て、
変化を観察したいタイプなので、
毎日同じ時間に水をぶっかけて、
あとは忘れて会社と自宅を往復し、
休みの日に生長をちょっと見る、
という感じなので、
用土の品質や植え込み方法、
劣化や短期間での用土交換に振り回されず、
誰がやっても同じ結果が得られるという一点では、
私にとって、
ユグドラソイルが絶対に必要だったのです。
あ、
なんで毎日水をぶっかけるかと言いますと、
イメージ的な話しですが、
植物は葉で呼吸していますので、
葉は常にピカピカ、
水分も潤いがあった方が、
断然調子が良くなるわけです。
葉の空気穴は、
高機能フィルターのように繊細なので、
目に見えないゴミでも、
簡単に詰まっちゃうわけですね。
特にネペンテスの場合は、
根からの栄養吸収率が良くないので、
葉が日中にいかに効率的に稼働できるかが、
生長のカギになります。
なので、
これからネペンテスを育てる方は、
気温が下がる夕方から晩、
もしくは早朝、
ご自宅の環境が許すようであれば、
こまめに葉水、
できれば頭からザブザブと水をかけてあげましょう。
ユグドラシルシステムは、
用土が完全に水没していますので、
水のやりすぎや少なすぎという概念自体がないので、
この点でも、
私にとっては非常に楽でした。
さてさて、
ここからが、
実質的に前回の続きになりますが、
ユグドラシルシステムの大問題、
根がまったく伸びてない問題です。
冬季は日照不足や低湿度、
平均温度の低下により、
ネペンテスの生長活動や抵抗力が極端に弱くなるのですが、
ここで一番困るのが、
根が短いネペンテスほど、
ぽっくりといってしまうことです。
根が短いとなぜダメなのか、
まだハッキリと分かっていませんが、
根が短いほど枯れやすい傾向にあり、
調子を崩したネペンテスほど、
鉢から引き抜くと、
根がボロボロとれる、
と言う感じになります。
単純に、
調子が悪いから根が伸びなかった、
根腐れで調子を崩した、
という見方が簡単ですが、
私はどうも、
根が伸びなかったらから調子をくずした、
調子が崩れたから根腐れが始まった、
という気がしてならないのです。
まぁどっちが先でも、
結果が同じなら、
ネペンテスに興味のない方々にとっては、
どっちでもいいことですが、
私にとっては重要なことでした。
やっべ、
マジで時間がありません。
ここで私がとった対策は、
冬季に入る前に、
ユグドラシルシステムから、
水を全排水、
そして上からの潅水をやめ、
受け皿を設置し、
下に水を溜める、
底面給水方式に切り替える、
袋は全カット、
根に刺激を与えるため、
活力剤と肥料を投入する、
というものでした。
底面給水方式は、
根は水分を求めて伸びる、
という性質を利用して、
下に根が伸びるのを期待してのことですが、
これは激的に効果がありました。
一般的にですが、
腰水栽培は、
受け皿にたまった水をそのままにすること、
底面給水方式は、
苗が小さすぎたり、
逆に多きすぎて潅水しづらい、
用土の粒が細かすぎて暴れる、
葉に水を当てて腐らせたくない、
もしくは、
水忘れ防止のズボラ栽培の代表格、
というイメージがあるかもしれませんが、
私の中では、
腰水栽培も、
底面給水方式も、
極めるべき秘奥義級の栽培テクの一つだと思っています。
まず冬季ユグドラシルシステムは、
基本的に用土の表面に潅水はしません。
底面給水方式なので、
水やりは受け皿、
そして超腰水栽培なので、
鉢が半分までつかるくらいの水位にします。
なので、
底面給水方式ユグドラシルは、
受け皿が鉢と同率の高さほどもある、
2重鉢方式を採用しております。
そして、
吸水を促すため、
湿度も上げるようなことはしません。
腰水の水位は、
一週間ほどで0になる位置、
そして吸水力を上げるため、
ユグドラシルには、
鉢底土のようなものはいれておらず、
鉢底から、
ダイレクトに水分が上っていくようにしています。
あと5分。
予定の半分も書けてませんが、
まだ検証できてない部分が多すぎるので、
今回はこんなものでしょうか。
ここから先は、
もし用土の自作ブレンドを試される方は、
ぜひ参考にしてメモして頂ければと思います。
※以下すべて、
鹿沼土に混ぜ込む改良材になりますので、
そのまま単体ですと枯れる可能性が逆に高まります。
ユグドラシルシステム、
もしくは超腰水栽培簿場合。
用土には必ず、
根腐れ防止剤を投入してください。
根腐れ防止剤、
ミリオンA、
ゼオライト、
ケイ酸塩白土、
シリカなど、
色々と呼び方や商品名、
メーカー名がありますが、
私は特にこだわりなく、
店頭にあったものを使っています。
アンプラリア、
バイキングなど、
低地性の根がよくはる種。
ベラボン+バーミキュライトの混ぜ合わせたものが、
もっとも根の成長率が良かったです。
高耐久用土
植え替え回数を減らすには、
固めの砂利系を混ぜるのが一番手っ取り早いです。
桐生砂、
十和田水砂、
ひゅうが土、
蝦夷土、
が良好な結果でした。
鉢底土として使われることが多いので、
小粒くらいのサイズが混ぜやすいです。
劣化防止
燻炭+パーライトを混ぜ込むと、
目に見えて藻やカビなどの発生がおさえられました。
が、
0ではありません。
最後に、
ユグドラソイルですが、
もちろん全部入ってます
当たり前じゃないですか。
なんなら、
同じ用土でも、
粒の大きさ違いを買い揃えて混ぜ込んであるからね。
ではでは、
また次回、
お会いしましょう。
前回の栽培記の続きです。
また寝てしまうので、
本題から入ることにしまして。
けっきょく書ききれず
またグダグダになって、
やっぱりとなるのもあれなので、
今回の頂いたご質問の回答については、
いったんこれで完了と、
勝手ながらそういう形にさせて頂こうかと思います。
そんわけで、
こんばんは、
ネペンテス普及委員会の代表兼会長の、
悠です。
時間がないので、
今日は画像なしです。
あと走り書きなので、
理由付けがなかったり、
まとまってない内容や、
文章であること、
予めご了承ください。
さて、
ネペンテスの栽培ですが、
私の栽培場では、
基本は、
鹿沼土ベースのオリジナルブレンドを使用しております。
つまり、
ユグドラソイルですね。
あと試験的に、
生ミズゴケ、
乾燥から戻した一般的なミズゴケ、
ピートモス、
をそれぞれ使っておりました。
(2018年にテスト終了しユグドラソイルに戻しました)
それぞれの用土については、
私のところでの結果と合わせたほうが、
わかりやすいかと思いますので、
まぁ異論があることは重々承知ですが、
2019年8月の現時点での話しなので、
そこはご理解頂きたいと思います。
まず生ミズゴケですが、
用土自体が生体のようなものなので、
管理が非常に難しく、
通年使用には向いてない気がします。
日に当てすぎてもダメ、
温度が上がりすぎてもダメ、
湿度が低すぎてもダメ、
風が無くても強くてもダメ、
という感じで、
もちろん、
生ミズゴケ自体を培養する場合、
そこまで難易度は高くないのですが、
ネペンテスの用土として使う場合、
ダメになった時の劣化があまりにも早く、
乾燥ミズゴケを使っていた方が、
まだ安全な気がします。
少なくとも、
湿度管理できる設備、
もしくは湿度維持できる場所がなく、
通年野外栽培でもない限り、
用土としては安易に手を出すべきではない、
という感じです。
そして次に、
ミズゴケですが、
これもちょっとクセがあり、
私のところでは持て余す状態です。
まず、
乾燥栽培には一切向いていないので、
常時湿らせてる必要があります。
いや、
多少乾かしても大丈夫だよと、
ある程度の経験者の方は語られるかもしれませんが、
ネペンテスに関してだけ言えば、
90鉢近くを数年維持している私から言わせると、
ミズゴケを乾かすのは、
やめておいた方がいいでしょう。
そうなると、
常時湿らせてる必要がありますが、
今度は湿度を上げてやらないと、
劣化がどんどん早くなり、
下手に温度を上げようものなら、
コケに藻が生えるというミラクルを出して、
異臭がしてくること請け合いです。
野外で腰水栽培は、
株と相性があるのか、
うまくいったのもありましたが、
室内栽培に切り替えると、
途端にバランスを崩しますので、
通年栽培は私には難易度が高過ぎました。
あ、
温度と湿度、
似ている漢字が交互に出ますので、
読むときは注意してくださいね。
あと初心者の方は、
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、
買ってきたネペンテスの用土がミズゴケでも、
実際の下の方は別の用土だった、
ということも結構ありますから、
勉強のために、
自分が買ったネペンテスが、
どういう用土で、
どう植え込みされていたか、
調べておくのも大事です。
そーなると、
じゃあ観葉植物でよく出てくる、
ピートモスですが、
これも私の栽培場では、
相性が悪すぎました。
ピートモスに関しては、
植え込み、
経過観察、
植え替えと、
どの段階でも優位性が見いだせなかったので、
現時点での結論として、
単体での使用はもうないと思います。
理由はあくまで想像なのですが、
ピートモスの採取地、
採取場所というのでしょうか、
そこは泥炭層という、
簡単に言うと、
植物が堆積して土のように腐食したところなのですが、
その中にはミズゴケも含まれているらしいんですね。
実際に見たわけではないのであれですが、
そうなると、
用土自体が、
非常にクローズドな環境で作られたわけで、
力を発揮させるどころか、
性能を維持するのも難しいのではないか、
という仮説です。
つまり、
用土に寄せた環境作りをせざるおえなくなる、
と言いますか。
まぁハンキングや、
観葉植物の土、、
ブルーベリーの基本用土として、
広く使用されてる優良用土ではあると思いますが、
鉢内の用土劣化にも比較的柔軟に対応できるタイプや、
鉢内の環境を自らコントロールできる、
根をバリバリに広げ、
養分を吸い上げまくる種なら、
全然大丈夫だと思うんですね。
でも、
ネペンテスはそうじゃない。
もちろん、
私がきちんと環境を整備していないのが、
一番の大きな原因で、
逆に環境が合えば、
主力用土になる可能性も大いにあります。
でも私は、
どんな環境や使用方法でも、
劣化スピードを一定に保つ、
という方向に行きましたので、
急激に劣化する可能性のある上記の用土は、
取り合えず鑑賞用の生ミズゴケを残して、
手を引いた、
という状態です。
ただそうなると、
他の純粋な掘り出された土も、
土中のクローズドな世界だったんじゃないかとか、
ベラボンも見たようなものじゃないか、
というご意見もあるかもしれません。
ここで大事なのは、
生ミズゴケ、
ミズゴケ、
ピートモスは、
有機質である、
ということなのです。
つまり、
劣化と書きましたが、
実際には、
分解される、
腐敗する、
という要素が多きすぎるわけです。
ピートモスも元々、
植物が腐って分解されてできたものじゃないか、
という考え方もありますが、
違います。
腐敗と腐植は、
似てるような現象ですが、
我々が使用する上では、
まったく別物です。
腐植をコントロールできるくらい植物の生長がはやい、
あるいは適応力がある、
もともと産地がそういうところだった、
育てる側も腐敗しない水分コントロール、
もしくは、
野外栽培や温湿度の環境維持ができればいいのですが、
私には無理だった、
とそういうわけです。
そして、
同じようにクローズドな世界から掘り出された土ですが、
砂利系は不純物を除けばほぼ無機質なため、
多すぎる水分や不必要な栄養素がなければ、
まず腐るという概念自体がないわけですね。
じゃあベラボンはどうなのか、
ヤシの実が原料なので、
もろ有機質じゃないか、
という話しですが、
私が注目したのが、
炭素率です。
で、
長くなるので、
まったく初耳の方は、
各自ググってください。
私は基本的に、
超ズボラで、
めんどくさがりの超せっかちなので、
多数の鉢を見て、
それぞれの用土の状態が、
置き場所や水のやり方によって、
いちいちコンディションが違うなど、
到底耐えられないわけです。
一律、
同じ管理、
同じ条件で育て、
変化を観察したいタイプなので、
毎日同じ時間に水をぶっかけて、
あとは忘れて会社と自宅を往復し、
休みの日に生長をちょっと見る、
という感じなので、
用土の品質や植え込み方法、
劣化や短期間での用土交換に振り回されず、
誰がやっても同じ結果が得られるという一点では、
私にとって、
ユグドラソイルが絶対に必要だったのです。
あ、
なんで毎日水をぶっかけるかと言いますと、
イメージ的な話しですが、
植物は葉で呼吸していますので、
葉は常にピカピカ、
水分も潤いがあった方が、
断然調子が良くなるわけです。
葉の空気穴は、
高機能フィルターのように繊細なので、
目に見えないゴミでも、
簡単に詰まっちゃうわけですね。
特にネペンテスの場合は、
根からの栄養吸収率が良くないので、
葉が日中にいかに効率的に稼働できるかが、
生長のカギになります。
なので、
これからネペンテスを育てる方は、
気温が下がる夕方から晩、
もしくは早朝、
ご自宅の環境が許すようであれば、
こまめに葉水、
できれば頭からザブザブと水をかけてあげましょう。
ユグドラシルシステムは、
用土が完全に水没していますので、
水のやりすぎや少なすぎという概念自体がないので、
この点でも、
私にとっては非常に楽でした。
さてさて、
ここからが、
実質的に前回の続きになりますが、
ユグドラシルシステムの大問題、
根がまったく伸びてない問題です。
冬季は日照不足や低湿度、
平均温度の低下により、
ネペンテスの生長活動や抵抗力が極端に弱くなるのですが、
ここで一番困るのが、
根が短いネペンテスほど、
ぽっくりといってしまうことです。
根が短いとなぜダメなのか、
まだハッキリと分かっていませんが、
根が短いほど枯れやすい傾向にあり、
調子を崩したネペンテスほど、
鉢から引き抜くと、
根がボロボロとれる、
と言う感じになります。
単純に、
調子が悪いから根が伸びなかった、
根腐れで調子を崩した、
という見方が簡単ですが、
私はどうも、
根が伸びなかったらから調子をくずした、
調子が崩れたから根腐れが始まった、
という気がしてならないのです。
まぁどっちが先でも、
結果が同じなら、
ネペンテスに興味のない方々にとっては、
どっちでもいいことですが、
私にとっては重要なことでした。
やっべ、
マジで時間がありません。
ここで私がとった対策は、
冬季に入る前に、
ユグドラシルシステムから、
水を全排水、
そして上からの潅水をやめ、
受け皿を設置し、
下に水を溜める、
底面給水方式に切り替える、
袋は全カット、
根に刺激を与えるため、
活力剤と肥料を投入する、
というものでした。
底面給水方式は、
根は水分を求めて伸びる、
という性質を利用して、
下に根が伸びるのを期待してのことですが、
これは激的に効果がありました。
一般的にですが、
腰水栽培は、
受け皿にたまった水をそのままにすること、
底面給水方式は、
苗が小さすぎたり、
逆に多きすぎて潅水しづらい、
用土の粒が細かすぎて暴れる、
葉に水を当てて腐らせたくない、
もしくは、
水忘れ防止のズボラ栽培の代表格、
というイメージがあるかもしれませんが、
私の中では、
腰水栽培も、
底面給水方式も、
極めるべき秘奥義級の栽培テクの一つだと思っています。
まず冬季ユグドラシルシステムは、
基本的に用土の表面に潅水はしません。
底面給水方式なので、
水やりは受け皿、
そして超腰水栽培なので、
鉢が半分までつかるくらいの水位にします。
なので、
底面給水方式ユグドラシルは、
受け皿が鉢と同率の高さほどもある、
2重鉢方式を採用しております。
そして、
吸水を促すため、
湿度も上げるようなことはしません。
腰水の水位は、
一週間ほどで0になる位置、
そして吸水力を上げるため、
ユグドラシルには、
鉢底土のようなものはいれておらず、
鉢底から、
ダイレクトに水分が上っていくようにしています。
あと5分。
予定の半分も書けてませんが、
まだ検証できてない部分が多すぎるので、
今回はこんなものでしょうか。
ここから先は、
もし用土の自作ブレンドを試される方は、
ぜひ参考にしてメモして頂ければと思います。
※以下すべて、
鹿沼土に混ぜ込む改良材になりますので、
そのまま単体ですと枯れる可能性が逆に高まります。
ユグドラシルシステム、
もしくは超腰水栽培簿場合。
用土には必ず、
根腐れ防止剤を投入してください。
根腐れ防止剤、
ミリオンA、
ゼオライト、
ケイ酸塩白土、
シリカなど、
色々と呼び方や商品名、
メーカー名がありますが、
私は特にこだわりなく、
店頭にあったものを使っています。
アンプラリア、
バイキングなど、
低地性の根がよくはる種。
ベラボン+バーミキュライトの混ぜ合わせたものが、
もっとも根の成長率が良かったです。
高耐久用土
植え替え回数を減らすには、
固めの砂利系を混ぜるのが一番手っ取り早いです。
桐生砂、
十和田水砂、
ひゅうが土、
蝦夷土、
が良好な結果でした。
鉢底土として使われることが多いので、
小粒くらいのサイズが混ぜやすいです。
劣化防止
燻炭+パーライトを混ぜ込むと、
目に見えて藻やカビなどの発生がおさえられました。
が、
0ではありません。
最後に、
ユグドラソイルですが、
もちろん全部入ってます
当たり前じゃないですか。
なんなら、
同じ用土でも、
粒の大きさ違いを買い揃えて混ぜ込んであるからね。
ではでは、
また次回、
お会いしましょう。
私もよく力尽きて寝てしまうんですよ笑
温度の考察、
さすがです。
同じネペンテスでも、
種によって適温が違うのは本当にその通りで、
マキシマやビーチの交配種は、
冬季の室内でもバンバン葉を広げるのですが、
アンプラリアやバイキングは、
目に見えて成長が止まり、
葉も縮れて、
見るからに瀕死状態になりますね(^_^;)
いやぁ、
隠すつもりはなかったんですが、
失敗もありましたし、
何より、
一つのことを検証するのに、
半年とか一年とか、
平気でかかりますので、
これは何が良くてうまくいったのか、
やればやるほどよくわからなくなってくるので、
まずは見た目でわかりやすい、
ピッチャーの出来栄えに絞って、
結果が良好だったら書いてみようと、
まぁそんなわけで、
だいぶ時間がかかってしまいました(´▽`)
どうせ趣味でやるなら、
満足するまでやったれと思って、
こんな感じのところまできました笑
参考になれたのでしたら、
書いた甲斐があり、
続けていく力になりますので、
応援コメントを頂けるのは本当にありがたいです(^^)/
補足ありがとうございます、
私自身がよく理解してない部分もありますので、
こういう形でフォロー頂けるのは本当にありがたいことです(*'▽')
私の場合は、
ネペンテスの本数的に、
環境というよりも、
場所の確保が出来なかったというのが大きいところもありまして(^_^;)
空いてるスペースに、
ネペンテスをそれぞれ分散して置いているのですが、
全部の場所で湿度やら何やらを整えるのは、
こりゃちょっと無理があるなと。
私とネペンテスだけが住んでるわけでもないので笑
そうなんですよ、
私は光と温度さえあれば、
野外栽培のピーク時のピッチャーは無理でも、
室内の最低限の環境だけで、
なんとか育てれるんではないかと思いまして、
ユグドラシルに一番期待しているのは、
栽培が難しい地方での、
普及する上での補助ですね(^^)/
ネペンテスの成長で一番大事なのは
温度のようです。
ビーチ ローウィ バービッジアエのような
ハイランド種の交配種がよく育つのは
15℃から25℃のかなり涼しめの温度帯
この辺りが普及種との違いです。
相談に来る方は普及種の方が多いので
この温度にプラス5℃〜10℃されてるんじゃないかな?
温度が適切だとネペンテスは根が無くとも
育つくらい生命力があがります。
もちろん根がないので急に力尽きる場合も
多いようですがσ(^_^;)
そこで大事なのが室内期の底面給水時期!
この時期が超重要なのです!
ってコメントでは書ききれませんなσ(^_^;)
続きはブログでσ(^_^;)
今まで普及委員会のメンバーすらも
ユグドラシルの仕組みは理解不能だったのですが
やっとそん知るは解読しましたヽ(*´∀`)
く〜伏線回収まで長かった〜σ(^_^;)
ものすごい濃い内容で勉強になりました!!
悠さんのネペンテスへの情熱を感じる内容でした(^ ^)
いやー
この記事の情報量はやばい!
これでほとんどユグドラシルの仕組みは
解明されましたねヽ(*´∀`)
ネペンテスの仕組みがわかってくれば
くるほど面白い内容です!
蛇足かもしれませんが
私なりに考察をしてみました。
まず師匠の育成環境は
一年を通して3分の2は最低気温10度を下回る極寒の地域
しかし夏は涼しい訳ではなく
おそらく放射熱でかなり暑くなる、という
ネペンテスはおろか
並みの観葉植物でも栽培がスーパーハードモードな環境ですσ(^_^;)
ネペンテスはもちろん、植物は環境を整えないと
なかなか育ってくれません
南国のフルーツを敢えて寒い地域で育てるには
コストもかかりますからね
つまり環境さえ整えれば勝手に育つのです。
だがしかし!師匠は環境を整えるのを逃げと判断したのか、このハードモード環境でも育つ箱庭的なシステムを開発しました。
それがご存知ユグドラシルですねヽ(*´∀`)
ネペンテスは濡れる 乾くを繰り返して
成長していく植物です。
成長モードは濡れる時はオフ
乾く時にオンになります。
適切な温度の維持が最重要です!