数鉢くらいなら問題ないのですが、
野外で大量栽培しておりますと、
そろそろ室内栽培に切り替えるため、
取り込みの準備をせねばなりません。
そうなりますと、
問題になるのが、
夏の間に巨大化した植物のスペース確保です。
まぁ、
ほとんどの観葉植物は、
葉や枝をバッサバッサ切って、
コンパクトに仕立て上げればいいんですが、
ネペンテスはなかなかそうはいきません。
ただ、
あまりにもでかすぎる葉は邪魔になりますし、
かと言ってせっかく成長したのに、
剪定して枝葉を捨てるのも、
もったいない気がします。
そこで、
ぜひチャレンジして頂きたいのが、
挿し木という方法です。
ほとんどのネペンテスは高級植物で、
中には、
一般のサラリーマンの月収でも買えないような、
高額な超希少種まであります。
これをロスト、
つまり枯れさせた時の精神的ダメージは、
はかり知れません。
枯れるときはあっさりと枯れますので、
もしかしたら、
ショックで栽培自体から手を引いてしまう、
なんてことにもなりかねません。
そこで普及委員会では、
かねてからこの問題を解決すべく、
ストックの必要性を重視し、
挿し木実験に力を入れてきました。
まぁ挿し木なんて言葉、
ガーデニング未経験者でも知っとるわいという話しですが、
実際にやってみると、
かなり苦戦するのが、
挿し木と言うものなんですね。
本日は、
皆様の大切にされているネペンテス、
その突然のロストに慌てないために、
何度も失敗の末に得た経験、
その中で比較的成功率の高い挿し木方法を書きたいと思います。
まずネペンテスの挿し木で一番大事なことは、
事前準備です。
準備に始まり、
準備に終わるのが、
ネペンテス挿しの基本中の基本です。
作業場所の確保はもちろんのこと、
道具はすべて揃えた状態から始めるのが、
挿し木の成功率を上げる秘訣です。
普及委員会の場合なので、
すべて同じものを揃える必要はありませんが、
一応、
道具を紹介しましょう。
まずは当然、
枝を切るわけですから、
剪定バサミですね。
個人的には、
家庭用ハサミでもいい派なんですが、
固くて太めの枝を切るには、
やはり剪定バサミの力をかりた方がいいです。
切った瞬間、
家庭用ハサミだと、
枝が左右に吹っ飛んでいきますが、
剪定バサミはスパっと切れて、
その場に枝が落ちますので、
さすが専用の道具は違うなといったところです。
それから、
芽きりバサミもあると便利です。
後はよく切れるナイフ、
水挿し用の容器、
切り口の保護剤があると便利ですね。
まぁ全部、
盆栽用に買ったやつなんですがね。
保護剤は別に市販のものでなくても、
ボンドやロウ、
もしくは粘土や植物油でも大丈夫です。
後述しますが、
今回の挿し木に使用する目的は、
殺菌や雑菌の侵入を防ぐためではなく、
水分の蒸散を防ぐためだからです。
まぁ市販の保護剤が安全パイで、
一回買うと準備するのが一番楽でしょう。
後は、
普及委員会独自の植え込みになりますので、
支柱、
結束バンド、
写真には写っていませんが、
ユグドラシル用の配合用土の準備してあります。
発根促進剤の類は、
あえて用意していません。
挿し木に成功しても、
促進剤が効いたんだねとなっては、
ただの効果の検証になってしまいますので。
では準備が整ったところで、
さっそく、
大きくなったネペンテスの挿し木をしてみましょう。
都合上、
夕暮れ時に撮りましたので、
ピントが合いづらいことをご了承ください。
普及委員会の挿し木方法は、
桜の挿し木実験がフィードバックされています。
挿し木の難物、
桜で実績を上げていますから、
かなり有用性が高いはずです。
夏場に巨大化しやすい代表種は、
やはりアンプラリアでしょう。
交配種ももれなく幹が太く、
成長が始まると一気に大きくなります。
幹が太く固い方が桜に近く、
今回の挿し木方法に好都合です。
さて、
肝心の切る位置ですが、
普及委員会では、
誰もがすぐわかるように、
葉と葉の中間で切ることを推奨しております。
なので、
葉と葉が近く、
しっかりと生育した部分ではなく、
葉と葉の間が間延びしている、
徒長気味のところがオススメです。
そして切る箇所ですが、
まず鉄則1が、
親木に必ず2枚以上、
健康的な葉を残してください。
葉がないと、
ネペンテスは成長できません。
葉が確保できない場合、
まだ挿し木の準備が出来てないということです。
同じ理屈で、
切った枝には、
必ず葉が2枚以上ついた状態にしてください。
不安な場合は、
下から切っていくことをオススメします。
そして鉄則2ですが、
切り口が乾くと、
ネペンテスは成長を停止してしまいます。
なので、
すぐに切り口を保護してください。
水分が蒸散しないように、
覆うように塗るのがポイントです。
別に塗らなくても枯れることはありませんが、
成長開始まで、
相当な時間がかかる覚悟は必要です。
切り口の乾燥は、
関係のないように見える脇芽にもダメージがいきますので、
やはり保護した方が無難でしょう。
そういう訳で、
切り離した枝の方も、
間髪入れずに水につけます。
ちなみに、
どれくらい乾燥にシビアかと言いますと、
雨の日と晴れの日では、
成功率が違うくらい、
ネペンテスは乾くのを特に嫌います。
なので、
本当は写真を撮ってる場合じゃないのですが、
今回は特別です。
まずはじっくりと切り口を観察してみてください。
切り口の円をアナログ時計に見立てた場合、
外周の3時~5時くらいの位置がキレイで、
その他は緑と白いのが、
ぐちゃぐちゃになってるのがわかるでしょうか。
スパっと切ったつもりでも、
これだけ幹の内部にダメージがあるわけです。
ダメージのあった部分は、
基本的には回復しません。
ここで乾燥させると、
すぐに枯死します。
なので、
しつこいようですが、
すぐ水につけましょう。
挿し木成功率の目安は、
だいたい5割くらいです。
生育が順調に進むという条件が入ってますので、
実際の挿し木発根率は7割~8割くらいでしょうか。
なので、
親木と、
切り取った挿し穂3つ、
計4本になるよう切り分けると安心です。
切り取った枝、
いわゆる挿し穂ですが、
下が詰まったストローのような状態だとイメージしてください。
上だけ開いてると、
水が蒸発してどんどん抜けていきますよね。
なので、
上の切り口は必ず、
フタをするように保護してください。
これで下準備の完了です。
さぁ、
ここからが普及委員会テクニックになります。
まずよくある挿し木方法として、
水分蒸散を抑えるため、
半分くらいに葉を切るというものがありますが、
ネペンテスではとんでもないことです。
葉は何があっても死守しなくてはなりません。
そこで普及委員会では、
発根後に生育を開始したら、
即展開できるよう、
一時的に葉を束ねる方法を推奨しております。
ちょっとかわいそうですが、
これだけで葉からの蒸散を大幅にカットできます。
多少折れたり、
葉に傷がついても、
枯れることはありませんので、
乾燥する前にササっと縛ってしまいましょう。
けっこうバキバキといっちゃいますが、
切り取るよりは全然マシです。
縛り終えましたら、
次のステップです。
ここから先は、
水挿し用になります。
土挿しですと、
カルス形成、
つまり、
発根の前段階で腐ってしまう可能性がありますので、
それはまた別の機会に。
先ほどご覧いただいた切り口ですが、
繊維の都合上、
横方向には切れづらいのですが、
縦方向には切りやすい性質があります。
非常に切りづらく、
切り口がすでに失敗してるのがわかると思います。
このまま挿しますと、
水が吸収できずに、
枯れてしまう可能性があります。
そこで打開案として、
普及委員会では、
縦方向に切り込みを入れる方法を開発しました。
こんな感じで、
芽切バサミかナイフで、
縦にスパっと切ります。
すると切り口が、
こんなふうになるわけですね。
切り込みの長さの目安は、
葉の付け根まで切ることです。
それ以上だと、
裂けてしまうことがありますので、
まぁ2~3センチも入れれば十分でしょう。
さらに表面の皮をちょっとむいておくと、
水の吸収がよりスムーズになります。
切りすぎると腐りますので、
おまじない程度の気持ちで、
ちょっとだけで十分です。
後はまた水につけて、
10~20分くらい置きます。
その間に、
どんどん作業していきます。
挿し木するネペンテスを準備して、
切って切り口保護して、
水につける。
葉を束ねて、
切り込みを入れる。
切り込みに失敗、
または幹が細くて困難な場合は、
ナイフでその部分を削り取ってください。
ナイフの理由は、
上から下にスパっと切る必要があり、
ハサミでは難しいからです。
さて、
最初に水につけてた挿し穂はどうなったでしょうか。
水からあげると、
このように切り口が広がってるのがわかると思います。
水を吸い込んで、
膨張した証。
出来は上々のようです。
そしてここから先は、
普及委員会の完全オリジナルです。
本来は、
このまま水に挿しておくのですが、
普及委員会では、
独自開発したユグドラシルシステムに自信を持っているため、
このまま植え込みを開始します。
まずはユグドラシルを準備。
スペースがないため、
一鉢にすべて植え込みます。
全部一緒にして大丈夫かと思われるでしょうが、
大丈夫です。
そう、
ユグドラシルならね。
植え込みが終わったら、
土を足します。
そして水を入れたら完成です。
ユグドラシルは水耕栽培がベースになっているため、
用土が完全に水没するまで水を入れます。
ここで切り口の保護が不十分であれば、
再塗布しておきましょう。
どうでしょうか、
長くなりましたが、
参考になりましたでしょうか。
機会がありましたら、
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
あとはこれを繰り返すだけです。
セットさえしてしまえば、
後はユグドラシルがしっかりと守ってくれます。
早ければ2週間ほどで発根し、
3週間くらいで脇芽が出てくるでしょう。
まぁこれはユグドラシルならの話しで、
通常であれば一か月は見た方がいいでしょう。
ちなみに、
ユグドラシルの挿し木成功率は、
ほぼ100%です。
切り口の保護剤以外、
薬剤等はいっさい使用しておりません。
湿度など、
細かい管理も必要なく、
一本植えであれば、
その後の植え替えも必要ありません。
どうですか、
この画期的なシステム、
凄くないですか(´_ゝ`)
ではでは、
今日はこの辺で。
また次回、
お会いしましょう。
野外で大量栽培しておりますと、
そろそろ室内栽培に切り替えるため、
取り込みの準備をせねばなりません。
そうなりますと、
問題になるのが、
夏の間に巨大化した植物のスペース確保です。
まぁ、
ほとんどの観葉植物は、
葉や枝をバッサバッサ切って、
コンパクトに仕立て上げればいいんですが、
ネペンテスはなかなかそうはいきません。
ただ、
あまりにもでかすぎる葉は邪魔になりますし、
かと言ってせっかく成長したのに、
剪定して枝葉を捨てるのも、
もったいない気がします。
そこで、
ぜひチャレンジして頂きたいのが、
挿し木という方法です。
ほとんどのネペンテスは高級植物で、
中には、
一般のサラリーマンの月収でも買えないような、
高額な超希少種まであります。
これをロスト、
つまり枯れさせた時の精神的ダメージは、
はかり知れません。
枯れるときはあっさりと枯れますので、
もしかしたら、
ショックで栽培自体から手を引いてしまう、
なんてことにもなりかねません。
そこで普及委員会では、
かねてからこの問題を解決すべく、
ストックの必要性を重視し、
挿し木実験に力を入れてきました。
まぁ挿し木なんて言葉、
ガーデニング未経験者でも知っとるわいという話しですが、
実際にやってみると、
かなり苦戦するのが、
挿し木と言うものなんですね。
本日は、
皆様の大切にされているネペンテス、
その突然のロストに慌てないために、
何度も失敗の末に得た経験、
その中で比較的成功率の高い挿し木方法を書きたいと思います。
まずネペンテスの挿し木で一番大事なことは、
事前準備です。
準備に始まり、
準備に終わるのが、
ネペンテス挿しの基本中の基本です。
作業場所の確保はもちろんのこと、
道具はすべて揃えた状態から始めるのが、
挿し木の成功率を上げる秘訣です。
普及委員会の場合なので、
すべて同じものを揃える必要はありませんが、
一応、
道具を紹介しましょう。
まずは当然、
枝を切るわけですから、
剪定バサミですね。
個人的には、
家庭用ハサミでもいい派なんですが、
固くて太めの枝を切るには、
やはり剪定バサミの力をかりた方がいいです。
切った瞬間、
家庭用ハサミだと、
枝が左右に吹っ飛んでいきますが、
剪定バサミはスパっと切れて、
その場に枝が落ちますので、
さすが専用の道具は違うなといったところです。
それから、
芽きりバサミもあると便利です。
後はよく切れるナイフ、
水挿し用の容器、
切り口の保護剤があると便利ですね。
まぁ全部、
盆栽用に買ったやつなんですがね。
保護剤は別に市販のものでなくても、
ボンドやロウ、
もしくは粘土や植物油でも大丈夫です。
後述しますが、
今回の挿し木に使用する目的は、
殺菌や雑菌の侵入を防ぐためではなく、
水分の蒸散を防ぐためだからです。
まぁ市販の保護剤が安全パイで、
一回買うと準備するのが一番楽でしょう。
後は、
普及委員会独自の植え込みになりますので、
支柱、
結束バンド、
写真には写っていませんが、
ユグドラシル用の配合用土の準備してあります。
発根促進剤の類は、
あえて用意していません。
挿し木に成功しても、
促進剤が効いたんだねとなっては、
ただの効果の検証になってしまいますので。
では準備が整ったところで、
さっそく、
大きくなったネペンテスの挿し木をしてみましょう。
都合上、
夕暮れ時に撮りましたので、
ピントが合いづらいことをご了承ください。
普及委員会の挿し木方法は、
桜の挿し木実験がフィードバックされています。
挿し木の難物、
桜で実績を上げていますから、
かなり有用性が高いはずです。
夏場に巨大化しやすい代表種は、
やはりアンプラリアでしょう。
交配種ももれなく幹が太く、
成長が始まると一気に大きくなります。
幹が太く固い方が桜に近く、
今回の挿し木方法に好都合です。
さて、
肝心の切る位置ですが、
普及委員会では、
誰もがすぐわかるように、
葉と葉の中間で切ることを推奨しております。
なので、
葉と葉が近く、
しっかりと生育した部分ではなく、
葉と葉の間が間延びしている、
徒長気味のところがオススメです。
そして切る箇所ですが、
まず鉄則1が、
親木に必ず2枚以上、
健康的な葉を残してください。
葉がないと、
ネペンテスは成長できません。
葉が確保できない場合、
まだ挿し木の準備が出来てないということです。
同じ理屈で、
切った枝には、
必ず葉が2枚以上ついた状態にしてください。
不安な場合は、
下から切っていくことをオススメします。
そして鉄則2ですが、
切り口が乾くと、
ネペンテスは成長を停止してしまいます。
なので、
すぐに切り口を保護してください。
水分が蒸散しないように、
覆うように塗るのがポイントです。
別に塗らなくても枯れることはありませんが、
成長開始まで、
相当な時間がかかる覚悟は必要です。
切り口の乾燥は、
関係のないように見える脇芽にもダメージがいきますので、
やはり保護した方が無難でしょう。
そういう訳で、
切り離した枝の方も、
間髪入れずに水につけます。
ちなみに、
どれくらい乾燥にシビアかと言いますと、
雨の日と晴れの日では、
成功率が違うくらい、
ネペンテスは乾くのを特に嫌います。
なので、
本当は写真を撮ってる場合じゃないのですが、
今回は特別です。
まずはじっくりと切り口を観察してみてください。
切り口の円をアナログ時計に見立てた場合、
外周の3時~5時くらいの位置がキレイで、
その他は緑と白いのが、
ぐちゃぐちゃになってるのがわかるでしょうか。
スパっと切ったつもりでも、
これだけ幹の内部にダメージがあるわけです。
ダメージのあった部分は、
基本的には回復しません。
ここで乾燥させると、
すぐに枯死します。
なので、
しつこいようですが、
すぐ水につけましょう。
挿し木成功率の目安は、
だいたい5割くらいです。
生育が順調に進むという条件が入ってますので、
実際の挿し木発根率は7割~8割くらいでしょうか。
なので、
親木と、
切り取った挿し穂3つ、
計4本になるよう切り分けると安心です。
切り取った枝、
いわゆる挿し穂ですが、
下が詰まったストローのような状態だとイメージしてください。
上だけ開いてると、
水が蒸発してどんどん抜けていきますよね。
なので、
上の切り口は必ず、
フタをするように保護してください。
これで下準備の完了です。
さぁ、
ここからが普及委員会テクニックになります。
まずよくある挿し木方法として、
水分蒸散を抑えるため、
半分くらいに葉を切るというものがありますが、
ネペンテスではとんでもないことです。
葉は何があっても死守しなくてはなりません。
そこで普及委員会では、
発根後に生育を開始したら、
即展開できるよう、
一時的に葉を束ねる方法を推奨しております。
ちょっとかわいそうですが、
これだけで葉からの蒸散を大幅にカットできます。
多少折れたり、
葉に傷がついても、
枯れることはありませんので、
乾燥する前にササっと縛ってしまいましょう。
けっこうバキバキといっちゃいますが、
切り取るよりは全然マシです。
縛り終えましたら、
次のステップです。
ここから先は、
水挿し用になります。
土挿しですと、
カルス形成、
つまり、
発根の前段階で腐ってしまう可能性がありますので、
それはまた別の機会に。
先ほどご覧いただいた切り口ですが、
繊維の都合上、
横方向には切れづらいのですが、
縦方向には切りやすい性質があります。
非常に切りづらく、
切り口がすでに失敗してるのがわかると思います。
このまま挿しますと、
水が吸収できずに、
枯れてしまう可能性があります。
そこで打開案として、
普及委員会では、
縦方向に切り込みを入れる方法を開発しました。
こんな感じで、
芽切バサミかナイフで、
縦にスパっと切ります。
すると切り口が、
こんなふうになるわけですね。
切り込みの長さの目安は、
葉の付け根まで切ることです。
それ以上だと、
裂けてしまうことがありますので、
まぁ2~3センチも入れれば十分でしょう。
さらに表面の皮をちょっとむいておくと、
水の吸収がよりスムーズになります。
切りすぎると腐りますので、
おまじない程度の気持ちで、
ちょっとだけで十分です。
後はまた水につけて、
10~20分くらい置きます。
その間に、
どんどん作業していきます。
挿し木するネペンテスを準備して、
切って切り口保護して、
水につける。
葉を束ねて、
切り込みを入れる。
切り込みに失敗、
または幹が細くて困難な場合は、
ナイフでその部分を削り取ってください。
ナイフの理由は、
上から下にスパっと切る必要があり、
ハサミでは難しいからです。
さて、
最初に水につけてた挿し穂はどうなったでしょうか。
水からあげると、
このように切り口が広がってるのがわかると思います。
水を吸い込んで、
膨張した証。
出来は上々のようです。
そしてここから先は、
普及委員会の完全オリジナルです。
本来は、
このまま水に挿しておくのですが、
普及委員会では、
独自開発したユグドラシルシステムに自信を持っているため、
このまま植え込みを開始します。
まずはユグドラシルを準備。
スペースがないため、
一鉢にすべて植え込みます。
全部一緒にして大丈夫かと思われるでしょうが、
大丈夫です。
そう、
ユグドラシルならね。
植え込みが終わったら、
土を足します。
そして水を入れたら完成です。
ユグドラシルは水耕栽培がベースになっているため、
用土が完全に水没するまで水を入れます。
ここで切り口の保護が不十分であれば、
再塗布しておきましょう。
どうでしょうか、
長くなりましたが、
参考になりましたでしょうか。
機会がありましたら、
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
あとはこれを繰り返すだけです。
セットさえしてしまえば、
後はユグドラシルがしっかりと守ってくれます。
早ければ2週間ほどで発根し、
3週間くらいで脇芽が出てくるでしょう。
まぁこれはユグドラシルならの話しで、
通常であれば一か月は見た方がいいでしょう。
ちなみに、
ユグドラシルの挿し木成功率は、
ほぼ100%です。
切り口の保護剤以外、
薬剤等はいっさい使用しておりません。
湿度など、
細かい管理も必要なく、
一本植えであれば、
その後の植え替えも必要ありません。
どうですか、
この画期的なシステム、
凄くないですか(´_ゝ`)
ではでは、
今日はこの辺で。
また次回、
お会いしましょう。
永久保存版です。
自分ちのはまだ小カブなので、まだ挿し木できないですが、将来に向けて、とても有用な記事です。
勉強になりました!
私の中で、
現状でもっとも成功率の高い挿し木方法なので、
参考にしていただけるなら幸いです(^ω^)
永久保存版で、
勉強になるとは、
これ以上ない褒め言葉を頂き、
とても嬉しいです(^^)
コツコツと実験を続けていた甲斐がありました(*'ω'*)
ネペンテスは一定の大きさに達すると、
成長力がいままでと比較にならないくらい爆発しますので、
けっこうすぐに挑戦する機会がくるかもしれませんね(笑)