鉄の拳

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　今日は同僚を集めての宅飲み。会社が終わり、みんな思い思いの用事を済ませて私の家

に集合。総勢５人。
　
　乾杯もそこそこに、和気藹々と始まる談笑。その中に、目をぎらつかせた飢えた狼が一

匹。そう


私です。
　

　猛烈な寒波がサイフを直撃する今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。ブログ「俺の

食卓」をちょっとだけ趣向を変えてみましたよ。なんかアマゾンのなんとかをやってみま

した。クリックすると直接買い物ができるらしいんですよ。
　
　私的には画像がブログにのっていればそれでいいので、なんかよくわからないけどよろ

しく頼むわ、とアマゾン氏にお願いしてきました。
　

　今日はですね、みんなで「鉄拳６」をして遊びました。いい歳こいたおっさん手前の若

者が、狭い部屋に密集してゲームをピコピコ。まあみんなお遊びでしたが、私は


超本気


でしたからね。どれくら本気だったかと言いますと、ここ一週間はまともに寝てないくら

いやりこみましたからね。
　

　今日は満を持しての決闘の日。他のヌルゲーマーとの格の違いを見せ付けてやらねば。

なにせ「鉄拳６」を持ってるのは


私だけ


ですからね。何をどう間違えても勝利が約束されている展開ですが、ただ勝つのだけが目

的ではありません。「圧倒的な力で勝つ」これが大事なんですよ。
　

　思えば今日集まったこのメンツには煮え湯を飲まされてばかり。１番ひどかったのは、

もう思い出したくもないのですが、「ストリートファイター４事件」ですよ。
　

　今日みたいに私だけ「ストリートファイター４」を持っており、やりたがる連中を今日

みたいに集めて、いざプレイ開始。そしてまさかの


惨敗。
　

　私、速攻で売り払いましたからね。「ソウルキャリバー事件」というのもありまして

ね。シリーズすべてをプレイしてきた私が、みんなが帰るころには１番弱くなっていたと

いうものです。あれもひどかった。
　

　今日は、今日こそは。ヤンキー系のこの野郎にも、ジャニーズ風味のこいつにも、昔の

二枚目みたいなオールバックのあいつにも、ニワトリ頭のアホタレにも、私は、負けるわ

けにはいかない！　だって、ゲームで負けてしまったら、私が勝てるところなんて


ないもの！
　私、ただの小説家志望のオタクだもの！　合コンに行っても「おもしろい人」で終わる


だけなんだもの！
　

　絶対勝ぁぁぁつ！！！
　

　鼻息の荒い私にみんなキョトンとしながらも、いざ試合開始。と言っても、私は最初は

見てるだけです。なにせみんな初心者ですからね。これくらいのハンデは必要でしょう。

私は一週間も前に初プレイを済ませてますからね。余裕こきまくりです。
　

　今日は一つ賭けを提案していまして。ビリがみんなにおごるというものです。なのでみ

んな飲みながらも割りと真剣。しめしめ、ボコボコにし甲斐があるというものです。
　

　そしていざ回ってきた私の番。みんなだいたい操作に慣れたみたいです。こんなに早く

慣れるなんて、センスの差を感じますが、もう気にしない。
　

　バクバクと脈打つ私の鼓動。震える手が掴むコントローラー。落ち着け、練習を思い出

せ。そう、あの通りやれば絶対に勝てる。
　

　そして現在、放心状態の私がいます。結果ですか？


全敗


って言っても信じますか？　ボタンを適当にガチャガチャ連打してた相手にボコボコにさ

れましたと正直に言えばいいんですか。


私、格闘ゲーム卒業するかもしれません。