


昨日、宮崎県立美術館に家内と「藤城清治展」を観に行きました。
9月1日までなので入場者がかなり多かったです。
会場は第一会場と第二会場に分かれていて、
第一会場に並んでいたら、係の方が「第二会場がすいていますので、
そちらからご覧になったら如何ですか」と案内され、そっちから観る事にしました。
すいているとは言ってもそれなりに入場者はいましたので、
そんなにゆっくり鑑賞は出来ませんでしたが、
切り絵の繊細さや色使い、配色などその類稀なる技術の素晴らしさには、
ただただ感嘆するばかりでした。
その後第一会場に移動したのですが、入口には行列こそなかったものの、
中に入ると大勢の入場者でごった返していました。
作品は、絵を描き始めた頃のデッサンや油絵などから、
絵本や物語の挿絵風な物から、東日本大震災の被災地のものや世界中を旅行した時の風景まで多彩な作品が展示されていました。
僕の最大の関心はこの展覧会を開催するにあたって、
藤城氏自身が宮崎を訪れ、あちらこちらを見学されてその中から気に入った場所を作品にされたと言う所にありました。
描かれていたのは、鵜戸神宮、青島神社、みそぎ池、高千穂峡などが制作されていましたが、
圧巻だったのは高千穂峡の切り絵でした。
たかさ2メートル以上で巾は1.5メートル位でしたが、本当に高千穂峡の臨場感がひしひしと伝わってくる作品でした。
残念ながら写真撮影できたのは、青島神社の所だけでした。(上の写真の最後の絵です)
作品の両側に鏡がある為、祠が二つあるように写ってしまいましたが、
これはこの位置からしか撮れなかった為です。
他の4枚の絵は絵葉書をスキャナーで取り込んだものです。
初めは行きたがらなかった家内も、作品を観て行くうちにすっかり虜になたようでした。
今年は那須高原に美術館を開館されたとか、テレビのドキュメントで拝見しました。
そこには巾が6メートルの大型作品が展示されているそうです。
八十歳を超えても尚その制作意欲と感情の豊かさには尊敬の念さえ湧いてきます。
これからも身体を大切になさって、さらに夢のある作品を制作して頂きたいものです。
皆さんも機会がございましたら、一度ご覧になられたら如何でしょうか?
絶対感動される事請け合います。